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研究が進む、発達障害の原因

mama

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hattatsusyougai genin

子供の発達障害で悩むご両親は、早く原因が解明され子供へ応用してくれる日を願っていることでしょう。今でも日進月歩で研究が進んでおり、2016年7月には大阪大学の研究チームが 発達障害 の 原因 に関する研究結果を発表しました。

新たな治療法確立へ第一歩を踏み出したのです。


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研究が進む、発達障害の原因


- 目次 -

  • 先天的な脳機能障害
  • 大阪大学のチームが原因のうちの一つを特定
  • 治療法の確率はまずは原因を特定すること

先天的な脳機能障害

これまでは、ほとんどの場合において発達障害は先天的な脳機能障害であり、原因は不明であると言われていました。また、原因が遺伝的なものによるとの解釈もありました。他に環境ホルモン、食生活、喫煙、運動不足、過剰な飲酒などの、生活上の偏りとも指摘されていました。

いろいろな原因が上げられるということは、要するに、原因が特定できなかったことのあらわれともいえます。

今でも研究は進んでいますが、一部ずつは明らかになる部分もあるものの、全体的に解明され、応用できる段階ではありません。

しかし、どの説にも共通して言えることは、先天的で原因不明の脳機能障害であるということでした。

発達障害が広く知れ渡った当初は「親のしつけ」「虐待のトラウマ」などが主原因と考える人も大多数の割合でみらましたが、そのころの解釈とは大きく異なり、正しい理解が進んできたといえます。


大阪大学のチームが原因のうちの一つを特定

少々専門性の高い話になるのですが、2016年7月5日16時に「Molecular Psychiatry」というイギリスの科学誌に発表された、大阪大学の研究チームによる研究が注目を集めました。

この研究の成果は3点と述べられおり、抜粋すると次の通りです。

「神経発達障害群の原因分子を発見し、染色体重複で発症する神経発達障害の機序を解明」、「注意欠如・多動症(AD/HD)や知的能力障害、自閉スペクトラム症等は特定の染色体部位の重複が原因と考えられていたが、その詳細なメカニズムは明らかではなかった」、「神経発達障害の機序が明らかになり、発見した原因分子をターゲットとした新たな治療法の開発に期待」。

難しいので解説すると、一点目はいわゆる発達障害の原因物質を分子レベルで特定しました。特定の染色体が複数あることが原因で発達障害になりますが、それがどのようなメカニズムで発達障害になるのか、という仕組みを解明したということです。

二点目は、発達障害は元々特定の染色体が重なり生じることは以前からわかっていましたが、その仕組みまでは解明されていませんでした。ところが今回の研究結果でその詳細がわかり始めたのです。

三点目は、発達障害の脳の仕組みがわかり、その原因分子に焦点を当てることにより、今後発達障害の新たな治療法を確立していくことに期待ができるという点です。

これまでは、発達障害の主原因となる分子が16番染色体にあり、その中のある部位が重複すると発達障害を発症することはわかっていましたが、なぜ、これが重複するのか、どんな原因分子の働きが影響を及ぼしているのかはわかりませんでした。

しかし、今回の研究で、責任遺伝子の追及ができたのです。このことにより、治療法の確立が進められていく期待が高まります。


治療法の確率はまずは原因を特定すること

発達障害の治療法で根本的に確立されたものは今のところありません。

現在行われている方法は対症療法であり、発達障害の子供にあらわれている問題行動に対して、正しい行いを教え込むような療育や、発達障害の特性のうちの一つである不器用な指先や四肢に対して、スムーズに動かせるような作業療法、言語の面で上手く扱うことができない子供に対する言語聴覚療法など、あらわれている特性ごとに手当を行うことがメインです。

また、薬物療法も行われていますが、根本的な治療ができるわけではないので、薬効がある時間だけ問題行動が抑えられるというものであり、まさに問題部分にパッチをあてるような方法で行われています。

しかし、原因となる物質が分子レベルで特定された今、人間に効果がある治療方法の確立に向けて動き出せることが期待できます。

ただし、一朝一夕にできるものではありません。現段階では、マウスでの実験が済んだ段階であり、人間の臨床研究までにはいくつもの段階をクリアして行かなくてはなりません。

また、特に脳の構造を解明することは未知の領域が多く、今回責任分子そのものが特定されても、それが他の脳の分子とどのように影響しあうのかなどの相互の働き等について詳しいことはわかっていません。

その上、今回の責任分子の特定だけで発達障害全体の原因を究明できたわけではありません。他にも原因はありますが、その一端をつかんだということです。

しかし、治療法の第一歩である原因のうちの一つを特定できたことは、発達障害研究にとっての大きな一歩となるはずです。

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まとめ

研究が進む、発達障害の原因
先天的な脳機能障害
大阪大学のチームが原因のうちの一つを特定
治療法の確率はまずは原因を特定すること

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