近年、話題になっているのが発達障害です。子供のころから自分の障害を自覚している人もいれば、大人になるまで自分が発達障害であることに気づかない人もいます。
もし、我が子が保健師や教師から 発達障害 の 検査 をすすめられたら、障害があるということなのでしょうか。
発達障害は検査で分かる?検査をすすめられたら障害なの?
発達障害ってどういうもの?
発達障害は子供の年齢によって特徴のあらわれやすいものがあります。
早ければ1歳半ころから疑いがかけられ、3歳以降に診断がおりるのが自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群(ASD)です。
子供が集団生活を始める4歳ころからわかりやすくなるのが、注意欠如多動性障害(ADHD)です。本格的な勉強が始まる小学校になると学習障害(LD)が発見しやすくなります。
それぞれの発達障害について特徴をみていきましょう。
自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群(ASD)
生後半年ほどまでは特に特徴などはありません。親としては大人しい子で育てやすいという印象を持つ場合が多くあります。ですが、表情が乏しくほとんど笑うことがありません。
また、母親にさえも抱っこされることを嫌がるという傾向があります。周囲の音に対する反応が鈍いという特徴もあります。
注意欠如多動性障害(ADHD)
落ち着きがない、というのは幼児にはよくあることのためADHDであると気づくことは少ない傾向にあります。
ですが保育園や幼稚園といった集団の中で、他人のものを間違えて持ち帰ることが多くあったり、先生の指示が一人だけ理解できないということが多く見られるようであれば、疑いがあります。
学習障害(LD)
日常の生活の中では何ら不自由なことはないのに、特定分野の勉強だけができないのが学習障害です。
本をスラスラと読むことができるのに文字が書くことができない、車の車種などを覚えることは得意なのに数字に関係することは覚えることができない、というような特徴がみられます。
発達障害の検査って、どんなもの?
子供の心身の発達度を調べるのが、発達検査と呼ばれるものです。発達の遅れだけでなく、子供が得意としているもの・不得意としているものを知ることができます。
そこから普段の生活でどのように子供と接するべきか、今後の療育の進め方などを考えることができるようになります。
検査については、親が子供の普段の生活の様子から受けることを希望する場合もありますし、保育園や幼稚園の先生が検査を受けることを保護者にすすめる場合もあります。
第三者から検査をすすめられたからといって必ずしも子供が発達障害であるということはありません。
検査にはいろいろな種類がありますが、子供の様子をみて行われる「新版K式発達検査」と保護者から子供の普段の様子を聞くことで行われる「乳幼児精神発達診断法」が多く実施されています。
発達検査で何がわかるの?
発達検査を受けると、子供の発達の度合いが「発達プロフィール」になって示されます。
検査項目と子供の実年齢(月齢)を軸に、折れ線グラフのように示される発達プロフィールでは、どのような部分で遅れがみられるのか、どのような障害が考えられるのかを知ることができます。
「新版K式発達検査」を受けた場合には、発達年齢と発達指数が数値であらわされます。発達年齢は子供の精神年齢が示され、発達指数は認知・社会性・運動といった多方面から子供の発達度合いが示されます。
発達年齢・発達指数は姿勢・運動領域、認知・適応領域、言語・社会領域、全領域といった領域ごとに示されるため、どの部分の発達が遅れているのかを把握しやすいのが特徴です。
発達検査を受けると、「検査報告書」を受領することができます。検査機関によって、無料・有料の場合がありますが、検査報告書には検査結果の数値・検査結果からいえること・生活の面で配慮すべきことなどが書かれています。
検査の後にどのような配慮を子供にするべきか、どのような療育を受けるのが適切なのかを知ることができるので、入手されることをおすすめします。
まとめ
発達障害は検査でわかる?検査をすすめられたら障害なの?
発達障害ってどういうもの?
発達障害の検査って、どんなもの?
発達検査で何がわかるの?