肺炎を起こす細菌やウィルスによって、治療法は異なってきます。 肺炎 は種類によっては「 移る 」ものもあります。種類や進行具合では手遅れになり命の危険あるので十分に気をつけるべき病気です。
予防や治療を知って対策に役立てるのをおすすめします。
肺炎の種類やどの肺炎が移るか・否かの確認しましょう
肺炎とは?!
風邪をこじらせると肺炎を発症するのは誰しも知っていることだと思われます。風邪は喉や鼻などの粘膜にウィルスや細菌がついて炎症を引き起こす病気です。
最初は上気管炎になり、少し進むと気管支炎になります。この時点で、発熱・鼻水・だるさ・喉の痛みなどの症状があらわれ、病院で治療をしてもらい、自宅安静がほとんどです。しかし中には風邪を軽視して治療が遅れると肺炎になるケースがあります。
レジオネラ肺炎
感染しても発病することは少ないですが、重症の場合は多臓器不全を起こし発症後7日間以内で死亡することもあります。温泉・スパ・ジャグジーがある施設などで感染する可能性が高いです。
症状として高熱・咳・たん・頭痛・胸痛・筋肉痛・下痢・意識がなくなるなどさまざまです。症状が出るまでだいたい2~12日くらいで発症率として1~7%です。
細菌性肺炎
肺炎球菌による原因が最も多く、次いでインフルエンザ菌によるものです。それ以外に黄色ブドウ球菌やクレブシエラ菌があげられます。
肺炎球菌は健康な人にも肺炎を起こす確率ありますが、クレブシエラによる肺炎はアルコール依存症や糖尿病患者、高齢者に起こりやすいです。
黄色ブドウ球菌は、冬のインフルエンザウイルス感染のあとにみられるケースもあります。 症状は、発熱・咳・たんがみられ、さらに胸痛もある時は胸膜への炎症が広がっている可能性があります。
加えて呼吸数や脈拍数が増し、重症の場合には呼吸困難、チアノーゼ、意識障害等がみられ、緊急治療を余儀なくされます。
注意事項として咳とたんの症状は共通する気管支炎と比較すると、高い発熱や胸痛、呼吸困難などは肺炎とも共通する症状ですので、できるだけ早く病院に行き受診して下さい。
マイコプラズマ肺炎
お子さんのせきは長引いていませんか?空せきが長く続くようだとマイコプラズマ肺炎の可能性が高いです。
この肺炎は外来で治療できる病気と言われ、国立感染症研究所感染症情報センターによると、感染者の80.2%が0歳~14歳未満の子供であり、親が放っておくと重症肺炎などになってしまいます。この肺炎には、有効なワクチンがなく予防接種はできません。
マイコプラズマ肺炎は移る病気です
この肺炎は、微生物が病原体となり、気道や気管、気管支、肺に感染して炎症を起こす病気です。一度かかっても抗体は生涯続くものではなく、再感染することもあり年々患者数が増加しています。
感染経路は、患者の咳やくしゃみからうつる飛沫感染と、病原体を触った手で口や鼻を触って移る接触感染があります。流行季節は、秋から冬に季節が変わり始める晩秋~早春が最も注意です。
この頃は空気も乾燥し始め、風邪をひく人が増えるので、もし子供が咳をしていたら乾いた咳か・湿った咳かを確認して下さい。そしていつから始まったかなどの様子をみて、早期診断・早期治療で重症になる前に対処すべきです。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は約2~3週間です
初期症状が出た日で始める前から、唾液や鼻水などと一緒にウィルスが出るため、この期間から周りの人に移し始めます。発熱や頭痛があらわれた後「コンコン」という乾いた咳をし、頻度が増します。解熱後も咳が1か月間は続き、たん交じりの咳に変化してきます。
肺炎だけでなく病気にならないための予防策
日々の生活の中で人と接しないわけにはいかないので、学校や家庭に病気を広めないように心がけて実践しましょう。
- 風邪など流行る時期の外出時にはマスクを身につける
- 帰宅したら必ずうがいと手洗いをする
- 睡眠時間をしっかりととって、バランス良く食事をして抵抗力をつける
移ったとしても下記の最低限のルールを守るようにしましょう。
- 病気になった人とは別の部屋で寝る。子供がなった場合、添い寝する親などはマスクをつける
- 食べ物を口にする前は必ず手を洗うもしくは、手の消毒をする
- 食事の時などは、咳やたんをまわりの人に飛ばさないように努める
まとめ
肺炎の種類やどの肺炎が移るか・否かの確認しましょう
肺炎とは?!
レジオネラ肺炎
細菌性肺炎
マイコプラズマ肺炎
肺炎だけでなく病気にならないための予防策