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誤嚥性肺炎は、人にうつる?うつらない?

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haien utsuru

肺炎と聞くと風邪がひどくなった状態をイメージし、うつってしまうと思う方も多いようです。確かに、 肺炎 の中には うつる 肺炎があります。インフルエンザやマイコプラズマ等ウイルスを原因としたものや、肺炎球菌など菌を原因とした肺炎であれば、飛沫感染などで人にうつすことがあります。

しかし、中にはひどい肺炎症状を起こしておきながらも、人にはうつらない肺炎があるのです。それを誤嚥性肺炎といいます。高齢者の肺炎で命を落としている方の多くは誤嚥性肺炎が原因です。

誤嚥性肺炎は高齢者だけではなく、乳幼児でも起こす可能性がある病気です。


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誤嚥性肺炎は、人にうつる?うつらない?


- 目次 -

  • 肺の中は無菌室
  • 誤嚥性肺炎注目の歴史
  • 誤嚥性肺炎とは
  • 授乳後のゲップには大切な意味がある
  • 離乳食開始のタイミング

肺の中は無菌室

人間の体内や表皮には常在菌といった菌が多数存在しますが、肺の中は人体の中でも唯一常在菌が存在しない場所なのです。ですので、そこへ異物が入ってしまうとすぐに炎症を起こしてしまうと言った事になります。このように肺はとてもデリケートな器官なのです。


誤嚥性肺炎注目の歴史

誤嚥性肺炎という病気は昨今、介護の話題をメディアで耳にすることも多くなり、一般の方の認識も増え、その予防の重要性がうたわれていますが、ほんの十年数年ほど前までは医療業界でもあまり見向きされていなかった病気です。

注目を集めるようになったのは、病院の診療報酬改定があり病院自体の収益が下げられた際、その見返りとして栄養管理加算や摂食機能加算が設けられた事が始まりです。

つまり、しっかりご飯を食べさせ、十分な栄養補給を行い、早く退院させられるよう努力すれば診療報酬をあげますといった方策です。

確かにこの頃までの医療は栄養面より薬に頼る風潮がありました。その為に、国の医療費の圧迫が年々大きくなっており、問題となっていました。

そこで、栄養補給による治療効果を高め薬剤費を減らそうといった動きになったのです。この頃より誤嚥性肺炎の予防という言葉が世に出回るようになりました。


誤嚥性肺炎とは

誤嚥とは食べ物などの異物が気管や肺に侵入してしまった状態を言います。よく、むせてしまう事を誤嚥と捉える方が多いのですが、本来の定義としては気管に異物が侵入して初めて誤嚥となります。

気管やさらに肺にまで入ってしまった異物は体内から取り除くことがとても困難になり、肺の中にとどまってしまいます。その為、肺の中に入った異物から菌が繁殖し、それが原因で肺炎を起こすのです。肺の中の異物が無毒化されて体内に吸収されてしまうには相当な時間を要します。

健康な人の場合、免疫機能が炎症と闘いながら沈静化に至りますが、乳幼児や高齢者。ステロイドの服薬中の方、体力が低下し免疫力が低下している方などは菌の増殖を抑える事が出来ず、肺炎は悪化していきます。

そうなってしまうと、抗生剤の投与などで対処していかなければならなくなりますが、抵抗力が弱いと治療効果が十分に得られず、死に至ってしまう事が多いのです。


授乳後のゲップには大切な意味がある

授乳中の赤ちゃんには授乳後ゲップをさせるよう助産師に指導を受ける事があります。これは単に吐いてしまうからという理由ではなく、胃から逆流した内容物が肺に入ってしまい誤嚥性肺炎を起こさないように予防するといった意味があるのです。

赤ちゃんの胃は大人と違いひょうたんの様な形をしていますので、逆流しやすい構造になっています。また、授乳中はミルクだけでなく空気も一緒に飲んでしまうので、ゲップを出さなければ、空気と一緒に一旦胃に入った内容物が空気と一緒に出てきてしまいます。

赤ちゃんのゲップを出す事はなかなか苦労しますが、赤ちゃんの健康の為にも授乳後はゲップを出してあげるよう努めましょう。


離乳食開始のタイミング

赤ちゃんの飲み込む機能が未発達な段階で離乳食を初めてしまうと、誤嚥を引き起こすリスクが伴います。

一応の目安として、離乳食開始の時期が5,6か月とされていますが、子供によって発達のスピードは様々ですので、離乳食を開始する目安が解らず、安心して始めるという事が難しいものです。離乳食を安心して開始するには二つの着眼点があります。

まず一つ目は、首がしっかり座っていることです。首が安定するという事は飲み込むための機能を集中して使えるといった状態になったという事です。

首が不安定であれば首を保持する事と飲み込む事を同時に行わなければならなくなるので、飲み込もうとする能力が十分に発揮できなくなります。

次にお座りがしっかりできる事です。お座りができないという事も頭をしっかり支える事が出来ないという事になりますので、やはり飲み込むという能力が十分に発揮できません。この両方がしっかりできていれば安心して離乳食が開始できるといえます。

後は、子供自身が固形物を欲するかどうかといった心の準備を待つ必要があります。赤ちゃん自身が食べ物を食べる準備ができると、食べ物を目にしたときによだれの量が増えたり自ら手を伸ばして口へ運ぼうとしたりします。

これらの動作が見られれば離乳食を開始しても誤嚥のリスクは少なくなります。

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まとめ

誤嚥性肺炎は、人にうつる?うつらない?
肺の中は無菌室
誤嚥性肺炎注目の歴史
誤嚥性肺炎とは
授乳後のゲップには大切な意味がある
離乳食開始のタイミング

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