子供の病気いろは

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • カテゴリ一覧
  • Twitter
  • Facebook
  • お問い合わせ
    • 免責事項・知的財産権
現在の場所:ホーム / 呼吸器 / 肺炎 / 子供の肺炎治療における維持期のステロイドの長期服用について(前編)

子供の肺炎治療における維持期のステロイドの長期服用について(前編)

o-

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

haien suteroido

重篤な 肺炎 治療にはプレドニゾロン等の副腎皮質 ステロイド 薬が処方される事が多く、またその投与期間は数週以上続きまた、症状の寛解状態を維持するためにさらに数か月に渡って行われることが一般的です。

そのような中、子どもを持つ親が最も心配する事は、ステロイドが子供に与える副作用です。重篤な副作用は医師に相談することが望ましいですが、その他の長期服用における子供へのステロイドの影響について子供の生活目線から考えてみたいと思います。


スポンサードリンク

子供の肺炎治療における維持期のステロイドの長期服用について(前編)


- 目次 -

  • ステロイドとは
  • 肺炎におけるステロイド治療
  • なぜステロイド薬はゆっくりと減量なのか?
  • ステロイドの副作用

ステロイドとは

副腎皮質ステロイドとは人間の副腎から作られる物で、炎症を抑えたり免疫機能を抑制したりるする効果があります。人間の体内では朝までに多く作られ、寝るころまでには使ってしまうといった仕組みです。

子供の熱が朝はそんなになかったのに、午後になって急に高くなるといった経験をお持ちの方も多いと思いますが、この現象はこの自分の副腎から作られる副腎皮質ステロイドが大きく関与しているのです。


肺炎におけるステロイド治療

ここでは、個々の肺炎疾患については触れませんが、肺炎におけるステロイド治療は、ステロイドによる炎症を抑える効果を期待して、自分の体内で生産される副腎皮質ステロイドの量よりもさらに多く体内に投与することで肺の炎症を抑え治療しようとするものです。

通常ではプレドニゾロンという薬を使用することが多く、子どもの体重によって調整しますが、初期段階では1日20mg~60mgの投与から開始し、炎症が治まって3日以上経過するなどすると、2週目ぐらいからを目途に、徐々に減量させていくといった投与方法をとります。

1日20mg以下に減量していくとさらにゆっくりと月単位で減量していく事方法が比較的多く用いられます。


なぜステロイド薬はゆっくりと減量なのか?

人間の体内では一日に、プレドニゾロン換算で2.5~5mgの副腎皮質ステロイドが作られています。しかし、ステロイド治療により自分の体内で作られる量以上にステロイドを体に投与した場合、副腎が自分でステロイドを作ることをやめてしまうといった現象が起こります。

そのような中、急にステロイドの投与をやめてしまうと体内に副腎皮質ステロイドが不足し、ステロイド離脱症候群といった頭痛・吐き気・倦怠感・血圧低下などの症状が出てしまう事につながるのです。

ですから、この症状を防ぐために徐々にステロイドを減量し自分の副腎から再び副腎皮質ステロイドが作られるようになるよう調整していくのです。その為、ステロイド治療はどうしても長期服用を余儀なくされてしまっています。


ステロイドの副作用

子供のステロイド治療を行う際に気になる点は、その副作用です。ステロイドの主な副作用は、易感染症・骨粗鬆症・糖尿病・消化性潰瘍・血栓症・精神症状・ムーンフェイス(中心性肥満)・白内障・緑内障等が主に言われます。

しかし、子どもの場合、易感染症に気を配ったり虫刺されに気を配ったりする必要はありますが、その他を過度に心配する必要はありません。また、伸長が伸びにくくなるといった点も指摘されますが、ステロイドを減量して5mg以下で維持していくような場合は長期に服用しても殆ど影響は出ないことが多いようです。

心配な場合は母子手帳にある成長曲線というものに子供の成長を照らし合わせてみるといいです。今の子供が平均的にどの程度成長しているのかわかりますし、成長の経過を知ることができます。

ステロイド治療はイメージ的に強い副作用が心配されますが、まずは肺炎などの疾患の治療が優先であり炎症を抑え症状を緩和していく事が先決です。子供のストレスを早く軽減してあげるといった視点を持つことも大切であると思います。

後編では、ステロイドの副作用である多毛症や胃部不快感、食欲増進についてご紹介します。

スポンサードリンク

まとめ

子供の肺炎治療における維持期のステロイドの長期服用について(前編)
ステロイドとは
肺炎におけるステロイド治療
なぜステロイド薬はゆっくりと減量なのか?
ステロイドの副作用

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: 肺炎 関連タグ:ステロイド, 肺炎

スポンサードリンクと関連コンテンツ

記事を探す

スポンサードリンク

カテゴリから探す

  • 感染症
    • 風邪
    • インフルエンザ脳症
    • タミフル
    • 髄膜炎
    • ノロウイルス
    • 感染性胃腸炎
    • 水疱瘡
    • 溶連菌
    • りんご病
    • おたふく風邪
    • とびひ
    • MRSA
    • プール熱
    • 手足口病
    • アデノウィルス
    • ヘルパンギーナ
    • ライ症候群
  • 乳幼児
    • Hibワクチン
    • ポリオ
    • 予防接種
    • 乳児期
    • 乳児湿疹
    • 未熟児
    • 小児
    • 小児科
    • 歯固め
    • 臍ヘルニア
    • 新生児メレナ
    • 乳幼児突然死症候群
    • 乳児死亡率
    • 夜泣き
    • 日本脳炎
  • 麻疹
    • 髄膜炎
  • 皮膚
    • アトピー性皮膚炎
    • 脂漏性湿疹
    • オムツかぶれ
    • 脂漏性皮膚炎
    • 頭皮湿疹
    • 発疹
    • 突発性発疹
    • じんましん
    • 水いぼ
    • 帯状疱疹
    • ヘルペス
    • 痣
    • しもやけ
    • あせも
    • イボ
  • 胃腸の病気
    • ロタウイルス
    • 腹痛
    • 嘔吐
    • 下痢
    • 便秘
    • 胃腸炎
    • 大腸炎
    • 胃炎
    • 腸閉塞
    • 腸重積
    • 胆道閉鎖症
    • 胃食道逆流症
  • 泌尿器の病気
    • おねしょ
    • 尿路感染症
    • 停留精巣
  • アレルギー科
    • アレルギー
  • 心の病気・障害
    • ダウン症
    • 発達障害
    • 自閉症
    • ADHD
    • アスペルガー
    • うつ病
    • 疲労感
    • 癇癪
    • 中二病
    • チック症
    • PTSD
    • 起立性障害
    • 転換性障害
    • ひきつけ
  • 鼻の病気
    • 鼻づまり
    • アレルギー性鼻炎
    • 副鼻腔炎
    • 蓄膿症
    • いびき
    • 鵞口瘡
  • 口腔・歯科
    • 乳歯
    • 噛み合わせ
    • 歯科矯正
    • 歯ぎしり
    • 出っ歯
    • 受け口
    • 虫歯
    • フッ素塗布
    • 口内炎
    • 口腔ヘルペス
    • ヘルペス性口内炎
  • 耳の病気
    • 中耳炎
    • 外耳炎
    • 乗り物酔い
    • 流行性耳下腺炎
  • 目の病気
    • 視力
    • 視力低下
    • ドライアイ
    • 結膜炎
    • 流行性角結膜炎
  • 喉の病気
    • 扁桃炎
    • 喉
  • ケガ
    • 打撲
    • 肘内障
    • 破傷風
  • 呼吸器
    • 肺炎球菌
    • マイコプラズマ肺炎
    • 気管支喘息
    • 肺炎
    • 気管支炎
    • 百日咳
    • 喘息様気管支炎
    • クループ
  • 骨&骨格
    • 成長痛
    • 骨格 矯正
  • 血液内科&血液疾患
    • 急性リンパ性白血病
    • 貧血
    • 鉄欠乏性貧血
    • 血小板減少性紫斑病
    • 再生不良性貧血
    • 溶血性貧血
    • 膠原病
  • 脳・脊髄・神経
    • 頭痛
    • 熱性けいれん
    • てんかん
    • 脳腫瘍
    • 脳性麻痺
    • 水頭症
    • 急性脳症
    • もやもや病
    • ギラン・バレー症候群
    • 頭血腫
  • 代謝異常&生活習慣病
    • 肥満化
    • LDLコレステロール
    • 1型糖尿病
    • 核黄疸
    • くる病
  • 心臓の病気
    • 心室中隔欠損症
  • 甲状腺の病気
    • クレチン症
  • 顔面神経麻痺
  • 消化器
    • 急性虫垂炎
    • 生理的黄疸
  • その他
    • 熱中症
    • 低身長
    • ネフローゼ症候群
    • 川崎病
    • 血管腫
    • 鎖肛
    • 結節性硬化症
    • MRI
  • 睡眠
    • 成長ホルモン
    • 睡眠障害
  • 小児科
  • 爪

Copyright © 2023 kodomo-byouki-iroha.com