風邪をこじらせたあとに肺炎を併発することがあります。気管支や肺への感染の結果、炎症が進んで高い熱を出し、呼吸が苦しくなります。せきが出て寝られないこともあります。早めに病院で診断を受けます。その結果、入院する場合があります。
肺炎 の 入院 期間 は肺の炎症が確実に治まることがめやすになります。
ここに注目|子どもの肺炎の入院期間の目安とは
子どもの肺炎とは
風邪をこじらせてしまい、肺炎を併発させてしまうことがあります。高い熱や咳がつづきます。こうした症状が重症でつづくときには病院に入院して治療を受けることがあります。
抵抗力がまだ充実しているとはいえない段階で、小さなお子さんが肺炎にかかると注意が必要です。肺炎球菌だけが肺炎の原因と思われがちです。
しかし大腸菌やマイコプラズマなど感染の原因はさまざまです。こうした細菌には保育園、幼稚園、小学校などで集団生活をするようになってから接触する機会が増えてきます。
肺炎を起こす病原体はさまざま
肺炎の感染は身近にいる細菌、ウイルス、マイコプラズマなどによって起こります。風邪のあとなど病後の体力のない、免疫力の落ちているときに気管、気管支を経て肺に感染します。子どもではとくに気管支への感染の割合が多くなります。
そして子どもはこうした感染への備えがまだ十分とはいえません。したがって風邪などから容易にこうした肺炎へと進んでしまうことがあります。風邪をひいたあとしっかり養生できないまま感染に至るといえます。
検査・治療と肺炎
とくに小さなお子さんの場合には肺炎の症状が進むことがあります。なるべくはやく医療機関で診察を受けるようにします。こうした感染に関しては検査でわかります。診察、胸部のX線の撮影、採血後の抗体検査などを行います。
診察の結果、2歳以下の幼児だったり、肺炎のタイプ、重症かどうかで入院をすすめられることがあります。入院することで治療に専念したほうがいい場合があります。たとえば細菌性の肺炎では抗菌剤による治療が主になります。
また血液検査の白血球数とともにCRP(c反応性タンパク質)の量を測定することがよく行なわれています。c反応性タンパク質は炎症時に血中に増加します。
したがってCRPを測定することで急性の炎症が体の中に起っていることが数値で示されます。重症な場合にはこの数値が高くなることが多いです。
CRPや血液検査は万能ではない
もちろんCRPだけが目安なわけではありませんし、肺炎のタイプによってはCRP以外のものが指標になることがあります。その場合にはほかの指標を判断の基準にします。
したがって入院して、抗菌剤などの化学療法をはじめとする治療をおこなっていきます。その効果を確認しつつさまざまな検査や診断結果を総合的に判断して入院期間を決める目安とします。
肺炎だから何日後に退院と一律に決まるわけではありません。患者の状態や回復のぐあいなどによって、医師(ら)の判断に基づいて入院期間が決まります。
熱が下がり咳がおさまってもこれらの数値や所見にまだ心配な点が残っていると、入院がつづくことがあります。まだ根治せずにからだのどこかに炎症などがつづいていることがあるからです。
したがって長い場合には数週間から1、2か月ほど入院することがあります。さまざまな所見をもとにした経過観察により、その期間が決められます。
肺炎への抵抗力をつけよう
入院期間中は体力をつけるために、栄養価の高い食事が出されます。これによって病原体への抵抗力をつけます。とくにビタミンやタンパク質の十分な補給により、容易に細菌などに感染しない体を作っていきます。
肺炎になりしかも重症化するということは体力が備わっていないことが原因のひとつとして考えられます。したがって、退院できたあとは十分な食事や適度な運動を行って体力を養っていくこともたいせつです。
まとめ
ここに注目|子どもの肺炎の入院期間の目安とは
子どもの肺炎とは
肺炎を起こす病原体はさまざま
検査・治療と肺炎
CRPや血液検査は万能ではない