子どもの熱発はとても心配になりますね。一日も早く熱が下がって欲しいと願うものです。子供の熱発では、しばしば解熱剤を使用してもその効果のある数時間だけしか熱が下がらず、再び高い熱が出てくる事を繰り返すといった 熱が下がらない 症状を見る事があります。
子供の熱発の原因は種々考えられますが、一般的には 肺炎 ではないだろうか?と疑い慌ててしまいます。しかし、肺炎は現代ではそれほど怖い病気ではありません。早期に病院受診を行い適切に治療すれば大丈夫です。
子供の熱が下がらない!?肺炎!?安心して下さい 治ります!
肺炎とは
肺炎は風邪症状を引き起こした細菌やウイルスが気管を通り抜けて肺にまで達し、そこで炎症を起こした状態をいいます。人間の肺は人体の中で唯一、無菌状態である臓器でもありますので、異物の侵入にはとても弱く炎症を起こし易い部分なのです。
肺炎の種類
ウイルスによる肺炎、細菌による肺炎、マイコプラズマによる肺炎、原因が特定されない間質性肺炎の4つが主にみられます。間質性肺炎が子供に起こる事はかなり稀です。
細菌性肺炎の特徴
最も症状が重く、重篤化しやすいのが細菌による肺炎です。特徴としては急激に40°前後の高熱がみられ、激しい咳がみられます。悪寒や食欲不振もみられ、呼吸困難に陥る事もまれではありません。
乳幼児の場合は風邪かな?といった日々が2~3日続いたのちに、一気に高熱がみられます。細菌性肺炎の特徴は急激な高熱が特徴であると認識しておくとよいと思います。
ウイルス性肺炎の特徴
子どもの肺炎の大多数を占めるのがウイルスによる肺炎です。インフルエンザウイルスやRSウイルスなどが有名です。ウイルス性の肺炎の場合は細菌性に比べ症状も軽く短期間で自然治癒できる事が殆どです。熱、鼻水、咳と一般的な風邪症状と似ています。
マイコプラズマ肺炎の特徴
マイコプラズマ肺炎とはウイルスと細菌の間の性質がある物によって引き起こされる肺炎です。名前の響きから非常に大変そうなイメージも持ちやすいですが、症状事態はウイルス性の肺炎よりもさらに軽微な事が殆どです。熱も高熱までには至らない事が多く38°台を推移します。
ただし、ウイルス性と異なる部分は咳がとても長引きやすいという点です。夜中から朝方に多くみられ、熱発は直ぐに治まりますが、咳だけが1月以上続いたという例も多くみられます。
肺炎の治療
細菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎にはそれぞれに応じた抗生物質の開発がなされており、その服薬でほぼ問題なく完治に向かいます。ウイルスに対しては有効な抗生物質はありませんがタミフル等ウイルスの増殖を抑える薬で対応されます。
現代では薬の発達が著しく、肺炎治療に関しては目覚ましい進歩を遂げています。70年ほど前では、適切な抗生物質がなく2歳以下でかかるとその半数が亡くなっていましたし、4歳までにかかると2割弱の方が亡くなっていましたので確かに怖い病気でした。
しかし、現代ではさほど心配はいりません。
病院受診のタイミング
風邪は大体3日目くらいから症状が回復に向かいます。4日経過しても状態に改善が見られず熱発が続くようなら肺炎を疑って構いません。すぐに病院受診を行ってください。また、40°近い高熱が急に出た場合は理由を考えずに、直ぐに病院受診を行い適切な指示を仰いだ方が賢明です。
呼吸の音がヒューやピュー等、聞こえる場合は気管支の狭窄が起こっています。こういった場合もやはり病院受診を行う必要があります。一番は風邪症状が出た段階から病院を受診し早めに対処しておくと肺炎までに至る事もなく安心です。
子供の場合、急激に症状が重くなることもありますので、早めの対応が好ましいです。
まとめ
子供の熱が下がらない!?肺炎!?安心して下さい 治ります!
肺炎とは
肺炎の種類
細菌性肺炎の特徴
ウイルス性肺炎の特徴
マイコプラズマ肺炎の特徴
肺炎の治療
病院受診のタイミング