「うちの子、肺炎にかかっているかも」と思ったら、すぐに病院に行くことが大切です。でも、「肺炎の診断や治療ってどうやるの?」と疑問に思っているママやパパは多いようです。そこで、 肺炎 の診断と 治療 方法についてまとめました。
肺炎の診断と治療方法について
肺炎はどうやって診断するの?
高熱が続いたり、せきが続いたり、呼吸が早かったり、機嫌が悪かったり、と気になる症状がある場合には早めに病院に行って検査を受けることが大切です。
肺炎の場合、聴診器を使って胸部の音を聞いたり、胸部のレントゲン検査をしたりして肺炎かどうかを診断することができます。肺炎を発症していると、正常時に比べて気道が狭くなっているので、聴診器をあてたときに肺炎独特の音が聞こえます。また、胸部のレントゲン検査をすると、ウィルス性肺炎以外の肺炎の場合、肺に影が見られます。
また、肺炎の原因を特定するために、血液検査や尿検査が行われることもあります。時には、たんのサンプルを培養して検査をすることもあります。
肺炎の治療に入院は必要?
病院での検査の結果、肺炎と診断された場合には、大抵の場合、入院して治療をすることになります。入院期間は肺炎の症状の程度によって異なりますが、細菌性肺炎の場合は、1か月以上の入院が必要になる場合もあります。
一方、ウィルス性肺炎で症状が軽い時には、入院せずに自宅で治療をすることもあります。
どうやって肺炎の治療をするの?
細菌性肺炎は非常に重症化しやすい肺炎なので、細菌性肺炎との診断がされた場合は、原因となる菌の検査結果が出るのを待たずに、直ちに抗生物質を投与する治療を始めます。
一刻も早く抗生物質を投与し始めることで、細菌性肺炎が重症化するリスクや、死に至るような恐ろしい合併症が併発するリスクを低く抑えることができます。細菌性肺炎の原因となる菌が特定された後に、抗生物質の種類を変えて、その原因菌に一番有効な抗生物質を使っての治療を再開することもあります。
抗生物質の投与の仕方は、症状の程度が低い場合には、飲み薬として投与をします。
しかし、病状が重かったり、せきや息切れがひどかったりする場合には、抗生物質の静脈注射をします。数日間、静脈注射で抗生物質を投与して、症状が和らいできたら、抗生物質の飲み薬に変えて治療を続けます。
ウィルス性肺炎の場合には、ウィルスに効く有効な薬はありません。ですので、基本的に風邪の時と同じような治療・ケアを行います。ただ、インフルエンザウィルスに感染していたり、RSウィルスに感染していたりする赤ちゃんや子供の場合には、ウィルス性肺炎に引き続き、細菌性肺炎を発症する可能性もあるので、抗生物質を使用して、細菌性肺炎発症のリスクを下げます。
ひどいせきや呼吸困難など、肺炎の症状がひどい場合には、酸素吸入を行ったり、点滴による水分や栄養の補給を行ったりすることもあります。まれに人工呼吸器が必要になるケースもあります。
食べ物や異物が気管から肺に入ってしまうことで発症する嚥下性肺炎(えんげせいはいえん)の場合は、肺に入った食べ物や異物を内視鏡などを使って取り除きます。
肺炎になった場合、自宅ではどんなケアをするの?
病院で肺炎の診断ついて、自宅での治療を行うことになった場合、どのようなケアを行えばよいのでしょうか。
まず、薬を処方された場合は、医師の指示に従ってきちんと薬を服用することが大切です。その上で安静を心がけます。
しかし、単にベットに横になるだけではなく、少しだけ体を動かすことも有効な様です。また、室内が乾燥しているとせきが出やすくなるので、加湿器などを上手に利用して適度な湿度を保ち、水分補給も十分に行うことが大切です。
まとめ
肺炎の診断と治療方法について
肺炎はどうやって診断するの?
どうやって肺炎の治療をするの?
肺炎になった場合、自宅ではどんなケアをするの?