「歯ぎしりくんなど市販のマウスピースでの歯ぎしり対策(前編)」では、子どもの歯ぎしりや歯ぎしりによる影響についてご説明いたしました。後編では、子どもの歯ぎしりによるマウスピースの必要性、また 歯ぎしりくん の危険性についてご説明いたします。
歯ぎしりくんなど市販のマウスピースでの歯ぎしり対策(後編)
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マウスピースの必要性
大人のマウスピースには、歯を守り、顎や首、側頭部に掛かる余計な負荷を分散させることで身体に起こりうる不調を予防する意味があります。子どものマウスピースには歯を守るだけでなく、歯並びや噛み合わせを良くするための意味合いもあります。
これは歯並びが悪い状態にあることが虫歯や歯周病の原因になるため、自分の歯を老年期まで保つことが難しいことから、マウスピースで矯正する必要があると考えられるからです。
ただ、永久歯に生え変わった後でも歯ぎしりが続く場合、矯正目的のマウスピースによる歯ぎしりケアが可能です。子どもも大人同様、噛み合わせや歯並びの悪さから歯ぎしりが起こることもあるため、マウスピースによる矯正は歯ぎしり対策にも効果があると言われています。
子どもに歯ぎしりくんは危険?
歯ぎしりくんなどの市販のマウスピースはオーダーメイドではないため、成長過程にある子どもの歯ぎしり対策として使用することは、何らかのリスクを伴う危険性があります。
例えば、噛み合わせが悪い状態にある歯並びをそのままの位置で固定してしまう、個々の形にぴったりなフィットするわけではないので、必要以上の負荷が一定の箇所にかかるなどの弊害が起こる可能性があるのです。
また、医療用として認可が下りていない材料を含んでいることが多いことから、刺激が強過ぎることも考えられます。
それにも増して、市販のマウスピースの一番怖いところと言えば、歯科医師による口腔内の健康診断を受けていない状態で使用することではないのでしょうか?歯医者では、虫歯や歯周病など何らかの疾患がある場合、そちらの治療が優先されます。
虫歯や歯周病がある状態でマウスピースを使うことは、それらの疾患を悪化させてしまうことになり兼ねません。子どもの場合は、ブラッシングが上手くできていないことも考えられるため、マウスピースが虫歯の温床になる恐れもあります。
子どもの歯は大人に比べて弱く、虫歯になりやすいという性質があります。発送過程にある大切な時期にある子どものマウスピースは専門医の指導のもと、子どものサイズに合ったものを選ぶ必要があります。
まとめ
歯ぎしりくんなど市販のマウスピースでの歯ぎしり対策(後編)
マウスピースの必要性
子どもに歯ぎしりくんは危険?