赤ちゃんや子供の歯ぎしりは成長に伴うものが多いので、それほど心配することはありません。ですが、中には歯のすり減りによって痛みを伴うことがあります。 マウスピース を使うことによって 歯ぎしり を抑えることができるので小児歯科で相談してみると良いでしょう。
痛みのある歯ぎしりにはマウスピースも活用を
子供の歯ぎしり
深い眠りに入っている時に子供が歯ぎしりをしているとびっくりしてしまうものですが、5歳から10歳までの子供のうち約40パーセントの子供は何らかの歯ぎしりをしていると言われています。
5歳から10歳にかけて、子供の歯は乳歯から永久歯へと劇的な変化を遂げていきます。この生え変わりの期間は歯ぎしりをする子供が多くなる期間です。
乳歯から永久歯に変わる頃になると、子供は顎が大きくなり乳歯と乳歯の間隔が広くなっていきます。歯の位置が少しずつ変わり、かみ合わせが悪くなるので、歯ぎしりを行ってバランスを取ろうとしていると言われています。
永久歯がきちんとおさまるスペースを確保しようとするという意味もあるので、生え変わり時期の歯ぎしりについてはそれほど心配することはありません。多くの子供が経験する一過性の歯ぎしりと言えます。
乳児の歯ぎしり
歯が生え始めるころの乳児も歯ぎしりをしています。乳児の歯ぎしりは、上下の歯が生え始めた頃に始まります。赤ちゃんの歯ぎしりは寝ている時だけはなく、しっかりと目が覚めている時にも行われます。
乳児の歯ぎしりも生理的であると考えられていて、生えてくる歯の位置やあごの位置を正しい状態にするために行われます。歯ぎしりをするときには、あごや歯茎に大きな力がかかっています。
赤ちゃんの歯やあごが正常に発達するために必要であるとされている歯ぎしりですので、こちらもあまり心配することはありません。
小さな音の歯ぎしりであったり、歯ぎしりをする時間が短かったりして気づかない場合もありますが、ほとんどの赤ちゃんが歯ぎしりを行っているとされています。
歯ぎしりの治療
赤ちゃんの歯ぎしりも子供の歯ぎしりも基本的には成長に伴うものですので、しばらく様子をみます。歯の生え変わりが落ち着いてくると、歯ぎしりも自然と治っていくことが多いです。
ただ注意が必要な歯ぎしりもあります。激しい歯ぎしりによって歯がすり減っていき、神経に触れるようになると痛みを訴えるようになります。また、あごが痛くなることもあります。
歯ぎしりをすることによって不正咬合が進んでしまうこともあります。こういった場合は小児歯科を受診して、歯ぎしりの治療を行う方が良いでしょう。
また、睡眠中に激しく歯ぎしりする子供の中には、精神的なストレスによって歯ぎしりをしている場合があります。精神的なものが原因と考えられる場合はかかりつけの小児科医や小児歯科医と相談の上、対処法を考えるようにしましょう。
歯ぎしりのためのマウスピース
激しい歯ぎしりによる歯のすり減りなどを防ぐためにマウスピースなどで歯ぎしり自体を予防することがあります。マウスピースは市販でも売っていますが、子供のあごの成長を阻害しないようにきちんとサイズの合ったものを小児歯科で作った方が良いでしょう。
健康保険が適用になれば5,000円ほどの自己負担で作ることができます。歯科医によって値段に違いがあるようですので、まずはかかりつけの小児歯科に相談してみると良いでしょう。
子供の歯ぎしりは基本的には眠っている時だけですので、寝ながらマウスピースをつけることになります。慣れるまではいつの間にか外してしまうこともありますが、子供は順応性が高いので思いのほか早くマウスピースをつけたまま眠れるようになります。
マウスピースをつけると舌が正しい位置になり、正しい鼻呼吸ができるようになりますのでいびきも軽減することができます。
子供が歯ぎしりをしていたら
子供の歯ぎしりはあまり心配しなくても良い場合が多いものですが、歯のすり減りなどが見られる時は歯ぎしりを軽減するよう自宅でできる対策をとってみましょう。
寝る時には枕を低めにして、上を向いた姿勢で眠るように教えます。あごや頬の筋肉をほぐすように軽くマッサージをしてあげるのもよいでしょう。眠る前には大きく深呼吸をして体をリラックスさせてあげると歯ぎしりが軽減することがあります。
マウスピースをつけた方が本人も安心して眠れるようになることもあります。これをつけていれば大丈夫という感覚を持つことによって歯ぎしり自体がおさまることもあります。気になることがある場合は、まずは小児歯科で相談をしてマウスピースを作ってみるのも良いでしょう。
まとめ
痛みのある歯ぎしりにはマウスピースも活用を
子供の歯ぎしり
乳児の歯ぎしり
歯ぎしりの治療
歯ぎしりのためのマウスピース
子供が歯ぎしりをしていたら