疲れていて歯ぎしりするのかしら…それとも何かの病気かしら…と我が子の歯ぎしりを目撃すれば、とても気になるものです。 睡眠 時にみられる 歯ぎしり がどのような 原因 で起きているのかを知ることはとても大切です。
睡眠時の歯ぎしりはなぜ起きる?その原因を検証しましょう!
歯ぎしりの原因とは?
子供の約2割前後が歯ぎしりをする実態は周知の事実です。実際子供の場合、歯のかみ合わせを成長段階に応じて調整していると言ってもおかしくありません。
就寝時に無意識のうちに歯と歯をこすりあわせて鳴る音が大人と同じくらいの大きさで聞こえてくるケースもあります。特に幼児は歯の生え変わり時期・乳歯から永久歯に変わる時期にその傾向がよくみられます。
年齢別での歯ぎしり現象
赤ちゃんの乳歯が生えて離乳食が始まる1歳前後の時期から歯ぎしりはみられるようになります。この時期は本能的に生えたばかりの歯と歯を噛みあわせてアゴを強くしている行為なのです。
2~3歳前後になると乳歯がそろい一番奥の乳臼歯が生える時期は、奥歯の噛み合わせが特に気になる傾向にあります。4~6歳前後になると早い子は乳歯が抜けて永久歯へ移行する時期で、成長段階に応じてアゴが大きくなり、歯と歯の間にすき間ができる時でもあります。
この時期は歯ぎしりをして歯と歯のかみ合わせを無意識に調整しようとする行為が顕著にあらわれます。
ストレスが原因で歯ぎしりは起きる?
歯ぎしりの原因は成長段階に応じたかみ合わせの調節にあることは先程も述べてきましたが、大人と同様にストレスが原因で起きる場合もあることは認識しておいた方が良いケースもあります。
子供でも集団生活を経験する幼稚園・保育園・小学校などの環境が今までと違う変化をもたらした時、もしくは自分に弟や妹が生まれて自分自身の立場が変化した時に、ストレスからくる歯ぎしりが生じる場合があります。
歯ぎしりで注意すべきこと
永久歯が生えそろう前の子供の歯ぎしりは、成長過程において必要なものなので、過剰に心配する必要はないでしょう。しかし永久歯がすでに生えそろっている子どもの歯ぎしりは、ストレスや歯列異常、あごの位置が正常でない場合が原因している可能性があります。
睡眠中の歯ぎしり以外に、日中に歯を噛みしめるなどの行為・仕草をしているならば注意すべきです。なぜならば、こうした行為を継続していると、歯の摩耗や破損・噛み合わせのバランスが支障をきたし、新たな障害を引き起こすきっかけになることがあるので要注意です。
日常生活での注意
子供の歯ぎしりは成長過程によるものなので、噛み合わせを調整中と認識し特別に対策をとらなくてもひとまず安心して大丈夫です。
しかし継続して様子をみる必要はあります。ストレスが原因ならば子供が安心できるように心配りし、変化をもたらした環境を見極めて心身共になじむように導くことができれば、自然と落ち着きを取り戻します。
あまりにも歯ぎしりがひどくてアゴの痛みを言うようになるならば、歯のすり減りや歯列異常につながる恐れがあります。その時は素人判断せずに小児科もしくは歯科の受診をお勧めします。
何はともあれ、子供の気持ちや体の変化に気遣いしてあげることが一番大切です。
永久歯の歯ぎしりの治療法
永久歯が生えそろう10歳を過ぎた時期の歯ぎしりは、長期化するようならば注意が必要であることは述べました。この時期の歯ぎしりは噛み合わせの調整が原因であるとは限らないことを認識すべきです。
歯ぎしりの音が聞こえるということは、かなりアゴに負担をかけ、痛めている事実があります。病院に行き、受診後きちんと治療を受けることが望ましいです。歯ぎしりの治療として、マウスピースを使用する場合がほとんどです。
歯科で子供の口にあったマウスピースを見つけて、就寝時に装着する方法が通常です。このような治療法が開始されてもし仮に永久歯のかみ合わせが要因ならば、歯科矯正に移行することも当然あります。
いずれにせよ日々の生活で神経質になる必要はありませんが、常に子供を気遣う姿勢は持ち続けて、子供の健やかな成長を見届けて下さい。
まとめ
睡眠時の歯ぎしりはなぜ起きる?その原因を検証しましょう!
歯ぎしりの原因とは?
年齢別での歯ぎしり現象
ストレスが原因で歯ぎしりは起きる?
歯ぎしりで注意すべきこと
日常生活での注意
永久歯の歯ぎしりの治療法