いびきなど就寝中の無意識な行動により寝起でも疲労感を感じる人もいるようです。その無意識の行動の一つに歯ぎしりがあります。早い子では1歳前にはじまることもあるようで、 歯ぎしり が原因で歯の 治療 が必要な場合もあるようです。
今回は歯ぎしりを紹介します。
子供の歯ぎしりは放置でもよい?それとも治療が必要?
歯ぎしりはどうして起こるの?
大人の歯ぎしりの場合、多くはストレスが原因と考えられています。しかし子供の歯ぎしりは低年齢の場合、早い子は6ヶ月や7ヶ月くらいからはじめると言われているためストレスだけが原因とは考えにくいことになります。
子供の歯ぎしりの多くは歯や顎の成長に関係していると考えられています。乳歯は一般的に生後5,6ヶ月から10ヶ月くらいまでに上下の前歯が2本ずつ、計4本生え始めます。このころから歯ぎしりを始める子が出始めるようです。
赤ちゃんにとって、今まで口には無かった異物=歯が出てきたことにより、無意識に歯をこすり合わせるなどをすることにより、今後生えてくる歯の位置の確認や顎の位置を決めるそうです。そのため乳幼児期には多くの子供が歯ぎしりをします。
そして就学前後のころがもっとも歯ぎしりをする子供の割合が多いといわれています。その時期も乳歯が抜けて永久歯が生え始めるころと重なります。歯ぎしりは寝ている時の無意識の行動とは言え、歯や顎の成長過程で一般的におこなわれる行動ということです。
またそれ以外に歯並びや噛み合わせの問題により歯ぎしりをしている場合もあります。歯に異常があった場合、就寝中歯の収まりが不自然と感じ、無意識に歯ぎしりという行動をおこなっているということなのです。
この場合は歯の矯正治療などの必要もあるかもしれませんので、早めに専門医に相談することをお勧めします。
歯ぎしりにはどういうものがあるの?
歯ぎしりの種類は大きく3つにわけられていて、その種類によっても歯への影響の出方も変わります。
1つ目は歯をキリキリとこすり合わせる、もっとも一般的な歯ぎしりがグラインディングです。グラインディングが激しい人は歯のすり減りが著しい症状となります。
2つ目の上下の歯をカチカチと咬み鳴らすタッピングは、ほかの種類の歯ぎしりと比べると歯や顎への負担は少ないといわれています。
3つ目は上下の歯を食いしばるように強く噛む歯ぎしりでクレンチングといい、歯や顎への負担が一番大きいとされています。クレンチングの歯ぎしりばかりしていると、強い圧力によって歯にひびが入ったり、顎に痛みをともなったりして治療が必要となります。
まとめ
子供の歯ぎしりは放置でもよい?それとも治療が必要?(前編)
歯ぎしりはどうして起こるの?
歯ぎしりにはどういうものがあるの?