歯が生え始める頃の赤ちゃんは、歯茎の違和感で落ち着かなくなります。適切な時期に歯固めを与えてあげると、赤ちゃんの歯や顎の良好な成長を助けてくれます。良い 歯固め を選んであげることは赤ちゃんの健康に大きく寄与するということです。
赤ちゃんの健やかな成長を助ける歯固め
歯固めの役割
赤ちゃんは歯が生え始める頃になると、歯茎の辺りがかゆかったり、痛かったりするように感じます。このため、赤ちゃんは夜泣きをしたり、些細なことに対して過敏に反応したりするようになります。
歯固めを噛ませると歯茎が疼くような感じを軽減させることができると言われています。赤ちゃんは生まれたばかりの時は「吸う」という行動に特化していますが、離乳食を食べ始めるころになると「噛む」ことを学習する必要が出てきます。
歯固めを噛むことで、舌や唇の使い方を学び、上手に噛むことができるようになります。
歯固めを与える時期
赤ちゃんは歯が生え始める少し前になると、よだれの量が増えたり、歯茎を触ったりというような歯の生える兆候を見ることができます。
大人が歯茎をよく観察してみると、少し赤くなっていたり、膨らんでいたりしてもうすぐ歯が生えることが分かります。この頃にはすでに赤ちゃんは歯茎のむずがゆさを覚えていますので、歯固めを与えてあげると良いでしょう。
歯の生え始める時期は個人差が大きく、一概には言えませんが生後3か月~9か月位に下側の前歯が出てくることが多いです。中には生まれた時にすでに小さな歯が見えている赤ちゃんもいます。
逆に、1歳を過ぎる頃になってようやく初めての歯が生えてくる赤ちゃんもいます。おおむね1歳半頃までに最初の歯が生えてくれば問題ないと言われています。
良い歯固めを選ぶには
良い歯固めは赤ちゃんが快適に使うことができる歯固めです。赤ちゃんが楽しく噛むことができる歯固めにはいくつかポイントがあります。
まずは、大きすぎず小さすぎない、赤ちゃんが持ちやすいサイズであることが大切です。シンプルで持ちやすいものを選んであげましょう。
沢山の飾りがついているものは見ている分には楽しいですが、実際に口の中に入れると顔に飾りが当たってしまったり、持ちづらかったりします。
また、清潔を保つことができるというのは赤ちゃんに与えるアイテムとしては非常に大切なポイントです。歯固めは赤ちゃんが口の中に入れて使うものですから、毎日洗ったり、消毒したりする必要があります。
水で洗える素材のものが良いでしょう。細工が凝ったものは細部まで綺麗に洗えないという不安が拭えませんので、できるだけシンプルな形のものが良いでしょう。
落としたり投げたりしても壊れにくい素材であるということも重要です。赤ちゃんはまだ自分の手足の力を上手にコントロールすることができません。意に反して放り投げてしまうことも度々です。
その際、ひびなどが入らない丈夫な素材を使用しているというのは歯固めには大切なポイントです。
ポリ塩化ビニル製のおもちゃによく含有されている「フタル酸エステル類」は赤ちゃんの健やかな発育を阻害する物質とされています。「フタル酸エステル類」の歯固めへの使用は規制されていますが、歯固めを選ぶ際にはどんな素材が使われているか十分注意して選ぶようにしましょう。
歯固めクッキーとは
歯固めクッキーとは、赤ちゃんが口の中に入れて噛むトレーニングをするための硬く焼いたクッキーのことです。歯固めクッキーを作る際には、砂糖や卵、牛乳などは入れないように注意します。
消化器官が未熟な赤ちゃんでも食べられる素材を使って作ります。バナナやサツマイモなど自然の甘みを入れることで美味しい歯固めクッキーが出来上がります。
昔、赤ちゃんには歯固めとしてスルメを与えると良いとされていた時期がありましたが、これは塩分濃度が高すぎるため現在は推奨されていません。
歯固めの儀式
歯固めの儀式とは赤ちゃんが生まれて100日目にするお食い初めの儀式のことです。お食い初めでは赤ちゃんが一生食べ物に困らないよう、丈夫な良い歯が生えてくるよう願いを込めて尾頭付きの鯛やお赤飯などでお祝いをします。
その際にお宮参りをした神社の境内の石をお膳に置くという風習があります。この石を「歯固めの石」と呼びます。歯固めの石を赤ちゃんの口につけたり、石に触れさせた箸で赤ちゃんに食べさせる真似をしたりします。
まとめ
赤ちゃんの健やかな成長を助ける歯固め
歯固めの役割
歯固めを与える時期
良い歯固めを選ぶには
歯固めクッキーとは
歯固めの儀式