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ギラン・バレー症候群とリハビリテーション(後編)

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「ギラン・バレー症候群とリハビリテーション(前編)」では、ギラン・バレー症候群を発症する原因ウィルスについてご説明しました。後編では、 ギラン・バレー症候群 の治療法やその後のリハビリテーションについてご紹介します。長いリハビリとなりますが、未来を信じ取り組みましょう。


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ギラン・バレー症候群とリハビリテーション(後編)


- 目次 -

  • 治療
  • リハビリテーション

治療

現在最も治療効果のある方法として、単純血漿交換法と免疫グロブリン静中療法の二つがあります。効果としてはどちらも同じくらいですが、副作用や患者さんの年齢や基礎疾患などに留意してどちらかを選択します。

重症例に対しては体調管理も重要な治療の一環となります。呼吸麻痺、不整脈や血圧の変動等、自律神経障害でしばしば死に至る事もあるからです。

更にギラン・バレー症候群の症状が治まった頃には全身の筋委縮が起こっており、筋力低下からくる運動の障害が残ります。再び筋力を回復し生活ができるまでの体力を獲得する為に機能訓練や生活動作訓練などのリハビリテーションを行う必要があります。


リハビリテーション

人工呼吸器を使用せざるを得なくなった状態まで重症化した方のリハビリテーションの一例を示します。

人口呼吸器を使用しなければならない状態にまで陥る場合、その進行はかなり急激な事が多く、検査し、治療を開始しようとする間に、一気に重篤な状態になる事があります。このような状態に陥った時は殆ど自分で体を動かす事ができません。かろうじて指がピクットできるぐらいです。

この間のリハビリテーションは他動的に関節が固まらないように関節を動かすことになります。関節が動かせる範囲をしっかり動かす事で関節が固まる拘縮といった状態を予防します。この運動は筋肉にも刺激が入るので、筋肉が委縮していく事の予防にもつながります。

その後、人それぞれですが、だいたい一月程度は口からご飯を食べる事も困難になる為、高栄養の点滴で過ごします。それを乗り越え食事ができるようになってくると、自分で動くという事を始めなければなりません。

この頃にはかなりの体重減少、筋力の低下、筋萎縮も進んでいますので、体を少し動かすだけでもきつく、痛みを伴います。重力に勝てないといった事を感じる状態です。

この時期のリハビリテーションはまずは寝返る事や起き上がる事を練習する必要があります。はじめは人の手を借りながら進め、徐々に自分で努力する必要があります。

メンタル的にもつらい時期です。しかし、前向きに取り組まなければ改善までの時間は伸びてゆくばかりです。

発症から2、3か月で車いす生活に移行します。ここまでくると、生活の不便さは感じますが、さらに元気になれそうだと感じてくるでしょう。このあたりから歩行練習へ移行していきます。

もともと歩いていたので歩けないという事はありません。目指すところは筋力と体力の回復です。繰り替えし歩行練習を行う事で、神経伝達の速度も上がってきますので元のようにスムーズに歩けるようになってきます。

その後、ある程度の日常生活が送れるまでになれば、退院して自宅療養からの社会復帰へと移行していきます。しかし、ギラン・バレー症候群による筋力の低下は手足だけでなく、口を閉じる力など体の随所に表れています。

ですから完全に元の状態に戻る為には数年かけて体のいたるところを鍛えなおさなければなりません。大変ですが、元に戻れる病気です。気持ちが折れてしまうとリハビリは前に進みません。未来を信じてリハビリテーションに取り組んでください。

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まとめ

ギラン・バレー症候群とリハビリテーション(後編)
治療
リハビリテーション

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