下痢を起こすことがあります。食べすぎや冷たい飲み物の飲みすぎにともなう下痢の場合には、わりとすぐにおさまります。ところが何日も激しい 下痢が続く 場合があります。
その場合には腸炎やウイルスの感染にともなう下痢の可能性があります。
注意したい子供の病気:下痢が続く
子供の下痢
子供が下痢をすることがあります。食べすぎたり冷たい飲み物を飲み過ぎて起こる下痢です。吐いてしまうこともあります。
原因がはっきりしていますからしばらくするとおさまります。ところがなかには激しい下痢が何日も続くことがあります。この場合には病原性の細菌やウイルスの感染、それに伴う腸の炎症(腸炎)が起こっていることがあります。
下痢をしたときには便に注意を払います。とくに血が混じっているときには、赤い血かどうかよく観察します。これは病気を診断するうえで大事な要素になります。
また、食べ物のかたちが残っているかとか、粘液がまじっていないかどうかなども見ておくと診断の助けになります。
下痢による脱水症に注意
こうした下痢は症状が何日も続くことから、下痢によって大量の水分が失われます。したがって水分を十分に確保しておく必要があります。そうしないと脱水症に陥ってしまうからです。
脱水症になりますと体力が低下し、ますます症状を悪くしてしまうことになりかねません。
そばにおいて水分を供給するようにします。食事とはべつにいつでも少量ずつでもよいので水分をとれるようにしておきます。いちばんよいのは経口補水液です。これは体内のイオンのバランスなども考えてつくられていますから、体への負担が小さいです。
腸のはたらきが弱っていますから、冷たすぎる飲み物はかえってよくありません。
吐き気もあってなかなか飲み物が摂りにくい時にはがまんせずに、医師のもとを訪れて点滴治療を受けます。これによって水分の確保と当面の体力や栄養を確保しましょう。
下痢のときの対処法
下痢が続いているときには十分に栄養を確保しにくいものです。したがってなるべく胃腸の負担のかからない食べ物をとるようにします。そして体力を少しでも確保するようにします。
下痢が続くときには体を冷やさないようにします。とくにおなかを冷やさないようにします。冬場などはあたたかくして過ごします。
下痢が続いているときにはなるべく安静にして過ごすようにします。出かけたり体を動かして体力を失ったりすることは避けるようにします。そうすることでなおりを早くできます。
原因がはっきりしない長く続く下痢
乳児にとくにみられる下痢で長くつづくものがあります。細菌を検査で調べても原因となるものがみつからないときがあります。
この症状では生後すぐから下痢が始まります。ミルクで育てる場合など関連性が疑われることもありますが、原因は不明のことが多いです。
一方で母乳で育てている場合にはこの症状は起こりにくいことが知られています。体重が思ったように増えないとか栄養が身につかないといったときには医師への相談が必要です。
下痢止めの薬の使用は要注意
下痢をするからと手持ちの下痢止めの薬を与えることは症状によってはマイナスになることがあります。吐いたり下痢をしたりすることは体の防御機能のひとつともいえます。
それは体の中にある異物や毒物を早く対外外に排出しようという反応ともいえます。下痢止めの薬はそうした腸の働きを抑えてしまい、場合によってはウイルスや毒性のある物質の排出のはたらきを抑えてしまうことにつながりかねません。
長くつづく下痢の場合には医師に相談します。そのうえで対処法や治療の方法を説明してもらいましょう。保護者が判断して下痢止めで治そうとすることは避けるようにします。これは注意したいことです。
まとめ
注意したい子供の病気:下痢が続く
子供の下痢
下痢による脱水症に注意
下痢のときの対処法
原因がはっきりしない長く続く下痢