下痢はさまざまな病気や体調不良にともない起きる症状です。ときによってはトイレの近くから離れられず、腹痛などもつらいものです。栄養補給が十分にできないこともあって、消耗しつらいものです。
じつはそれに加えて、下痢をしたときには気をつけたいポイントがあります。お子さんの 下痢 の場合には保護者の方で気をつけたいことです。それは 水 の補給です。
確実に行いたい下痢のときの水分補給
下痢の症状と水
下痢は腸が本来のはたらきができない状態で起こります。子どもの場合には体調がよくない時に、腸にその影響がおよぶことが多いものです。さまざまな病気にともない下痢は起こります。本来ならば腸ではおもに栄養分や水分を吸収します。
食物を消化するには消化液が消化管へ分泌されます。腸ではそうした消化で使われた消化液の水分をふたたび吸収する役割があります。もちろん、尿や汗で失った体が備えるべき水もここで吸収することが求められます。
ところが下痢のときには、体に吸収するはずだった水分やミネラルまで体外に排出されてしまいます。このために場合によってはトイレの近くから離れられず、下痢に伴う腹痛などもあってつらいものです。
長引くと栄養補給が十分にできないこともあって、消耗してしまいます。
食べすぎ飲みすぎ、その他でも
食べすぎたり飲みすぎたりした場合にも、腸での水分吸収が追いつかずに下痢をすることがあります。この場合にも腸への負担が重すぎて、栄養の吸収がむしろしにくくなってしまうこともあります。
この他に腸炎などで炎症がある時にも腸の働きがうまくいかなくなり、下痢をする場合があります。同時に尿として体外に放出される水もありますから、下痢のときには、ふだんよりもより多くの水分が体から失われてしまうことになりかねません。
下痢では水分の補給を
以上のことから、下痢の際には一番注意すべきは脱水症です。体から水分が急激に失われてしまい、意識を失ったり重篤な場合には命の危険にさらされたりする場合もあります。
そのために下痢が起こったときには、なるべく水を摂るようにします。生水よりは湯冷ましの方がいいです。冷たすぎるものも胃腸への負担がありますので避けます。室温~人肌ぐらいの温度がもっともよいです。
その際にもうひとつ大事なことがあります。それはミネラルの補給です。
経口補水液などの利用
体には生命の維持のためにミネラルを必要としています。上で述べたように下痢の際には水分とともにミネラルも失われます。このミネラルも水を飲む際にいっしょにとる方が望ましいです。
最近では下痢の際にその目的として使えるものが市販されています。下痢の際の水分補給に経口補水液が有用です。この製品には水はもちろんのこと、体が求めるミネラルを適切な組成で含んでいます。
特に脱水症が起こり始めているときには、真水よりはこうしたミネラル分が摂れる飲料の方が体への負担がより小さくなるので、こちらを与えます。
これの代わりになるものがスポーツ飲料です。ただしそのままでは少し糖分が濃いので、体への水分の吸収が遅れてしまいます。そこで下痢のときの水分補給用に使うときには、これをさまし湯などでほぼ2倍に薄めて使います。
水をたびたび補給
下痢のときには考えている以上の水分が失われます。したがって子どもが欲しがるときは、上にあげた経口補水液や、スポーツ飲料を薄めたものを必要に応じて飲ませます。求めに応じてたびたび与えて構いません。
ただし冷たいままで飲むのでは、下痢の状況下ではむしろ体への負担が増します。そのため、電子レンジで軽くあたためるなどして、冷えていない状態にして飲ませた方がよいです。
下痢=水の補給
下痢では水分が失われます。特に激しい下痢が長く続くときには、とくに水分を補給することを忘れずにいたいです。
しかも子供が下痢後にぐったりしているときには、脱水症の他にもさまざまな病気があることも考えられます。軽く考えずに水分を十分与えつつ、医療機関を早めに受診することを頭に入れておくとよいです。
まとめ
確実に行いたい下痢のときの水分補給
下痢の症状と水
食べすぎ飲みすぎ、その他でも
下痢では水分の補給を
経口補水液などの利用
水をたびたび補給
下痢=水の補給