子供の病気いろは

  • ホーム
  • はじめての方へ
  • カテゴリ一覧
  • Twitter
  • Facebook
  • お問い合わせ
    • 免責事項・知的財産権
現在の場所:ホーム / 胃腸の病気 / 下痢 / 下痢(げり)のときに気を付けたいこと

下痢(げり)のときに気を付けたいこと

kata

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

geri

かつて下痢( げり )は、子供の最大の死因でした。今なお発展途上国では、二大死因の一つであり、対策が求められています。下痢の恐ろしさは、長時間にわたって水分が失われるため、脱水症状に陥ってしまうことです。

脱水症状を起こさないためには、症状を見極めて対処することが大切です。


スポンサードリンク

下痢(げり)のときに気を付けたいこと


- 目次 -

  • 子供の便の状態を知っておく
  • 下痢の主な原因は感染症
  • 下痢の怖さは脱水を招くこと
  • 母乳を飲んでいる乳児に見られる生理的下痢症

子供の便の状態を知っておく

下痢は「便の水分量が増加した状態で排便の回数が増える病気」と定義されます。誰もが経験する、ごくありふれた病気です。子供は3歳になるまでに、1回から3回は下痢になると言われています。

下痢になりますと、便が水っぽくなるだけでなく、色やにおいといった便の状態が明らかに変化します。

例えば、母乳を飲んでいる乳児の場合、便は普段から軟らかいものですが、下痢になると完全に液状になります。子供が幼いうちは、日頃から子供の便の状態や排便パターンを知っておき、変化がないかを注意しておく必要があります。


下痢の主な原因は感染症

下痢の主な原因は、ウイルスや細菌による急性消化管感染症です。ただし、ウイルスと細菌では、下痢の症状の現れ方に違いが見られます。

通常、ウイルス感染の場合、液状の便が1日に何回も出る激しい下痢は、24時間程度で治まります。

一方、細菌が感染した場合は、激しい下痢が1日以上続くことがほとんどです。

もし、24時間を過ぎても下痢の状態が軽くならないときは、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などによる食中毒が原因になっている可能性が考えられますので、早急に医療機関を受診するようにしてください。

症状が下痢だけでなく発熱もともなう場合、ほとんどは風邪が原因ですが、まれに違う病気が原因になっていることもあります。

例えば、中耳炎や尿路感染症にかかりますと、発熱をともなった持続的な下痢を発症することがあります。なぜ消化管とは別の臓器に細菌やウイルスが感染しているのに下痢を引き起こすのか、その理由ははっきりと分かっていません。

もし子供の下痢がなかなか治まらず、同時に発熱も見られる場合は、中耳炎や尿路感染症といったお腹以外の病気の可能性もありますので、注意してください。

他に目立った症状がなく、下痢だけが1週間以上続く場合は、食物不耐症の可能性があります。食物不耐症とは、ある特定の食物を消化することができないために、消化管に負荷がかかる病気のことです。

最も多く見られるのは、乳糖不耐性です。乳糖とは牛乳や乳製品に含まれている成分で、乳糖不耐症の子供はこの乳糖を分解する酵素を持っていません。

そのため、牛乳や乳製品を摂取しますと、消化することができず消化管に不調を来すのです。食物不耐症の症状は、子供のときだけでなく、成長して成人になってから発症することもあります。


下痢の怖さは脱水を招くこと

下痢を起こしたとき、注意しなければならないのが脱水です。実は、下痢を起こして、軽い脱水状態になることはそれほど珍しいことではありません。そんなとき、子供はいつもよりものどの渇きを訴えます。この程度の脱水であれば、それほど問題ではありません。

しかし、脱水が進み、中等度以上になると状況は深刻になります。中等度以上の脱水を起こしているかどうかを判断するためには、まず口の中を見てください。軽度の脱水であれば、口唇は乾いていても、舌は湿っていることがほとんどです。

しかし、中等度になると舌まで乾いてくるのです。また、脱水が進行しますと、尿が出なくなります。普段と比べて、排尿の回数があまりにも少なければ、脱水が進んでいると考えるべきです。

さらに、普段はそんなに泣かない子供が、泣き続けている場合も注意が必要です。特に、泣いているのに涙が出ていなければ、脱水に陥っている可能性が濃厚ですので、すぐに医療機関を受診してください。


母乳を飲んでいる乳児に見られる生理的下痢症

母乳を飲んでいる乳児は、ミルクを飲んでいる乳児に比べて軟便になる傾向があります。その理由は、乳児は乳糖を分解するラクターゼが不足しているからです。

ですので、母乳で育てている場合は、たとえ下痢の回数が多くても、その他の症状が見られず、体重増加も良好であれば、それほど心配はないでしょう。これを生理的下痢症と呼び、特に治療の必要はなく、経過観察とされることがほとんどです。

子供は、12歳児よりも5歳児、5歳児よりも1歳児というように、幼くなればなるほど、身体に蓄えられる水分量が少なくなります。

つまり、幼い子供のほうが脱水の危険性が高まるのです。下痢を起こした場合は、脱水の症状を見過ごさないように、普段と違うところがないか、子供の様子をしっかり観察するようにしてください。

スポンサードリンク

まとめ

下痢(げり)のときに気を付けたいこと
子供の便の状態を知っておく
下痢の主な原因は感染症
下痢の怖さは脱水を招くこと
母乳を飲んでいる乳児に見られる生理的下痢症

このエントリーをはてなブックマークに追加
Tweet
LINEで送る
Pocket

Filed Under: 下痢 関連タグ:げり

スポンサードリンクと関連コンテンツ

記事を探す

スポンサードリンク

カテゴリから探す

  • 感染症
    • 風邪
    • インフルエンザ脳症
    • タミフル
    • 髄膜炎
    • ノロウイルス
    • 感染性胃腸炎
    • 水疱瘡
    • 溶連菌
    • りんご病
    • おたふく風邪
    • とびひ
    • MRSA
    • プール熱
    • 手足口病
    • アデノウィルス
    • ヘルパンギーナ
    • ライ症候群
  • 乳幼児
    • Hibワクチン
    • ポリオ
    • 予防接種
    • 乳児期
    • 乳児湿疹
    • 未熟児
    • 小児
    • 小児科
    • 歯固め
    • 臍ヘルニア
    • 新生児メレナ
    • 乳幼児突然死症候群
    • 乳児死亡率
    • 夜泣き
    • 日本脳炎
  • 麻疹
    • 髄膜炎
  • 皮膚
    • アトピー性皮膚炎
    • 脂漏性湿疹
    • オムツかぶれ
    • 脂漏性皮膚炎
    • 頭皮湿疹
    • 発疹
    • 突発性発疹
    • じんましん
    • 水いぼ
    • 帯状疱疹
    • ヘルペス
    • 痣
    • しもやけ
    • あせも
    • イボ
  • 胃腸の病気
    • ロタウイルス
    • 腹痛
    • 嘔吐
    • 下痢
    • 便秘
    • 胃腸炎
    • 大腸炎
    • 胃炎
    • 腸閉塞
    • 腸重積
    • 胆道閉鎖症
    • 胃食道逆流症
  • 泌尿器の病気
    • おねしょ
    • 尿路感染症
    • 停留精巣
  • アレルギー科
    • アレルギー
  • 心の病気・障害
    • ダウン症
    • 発達障害
    • 自閉症
    • ADHD
    • アスペルガー
    • うつ病
    • 疲労感
    • 癇癪
    • 中二病
    • チック症
    • PTSD
    • 起立性障害
    • 転換性障害
    • ひきつけ
  • 鼻の病気
    • 鼻づまり
    • アレルギー性鼻炎
    • 副鼻腔炎
    • 蓄膿症
    • いびき
    • 鵞口瘡
  • 口腔・歯科
    • 乳歯
    • 噛み合わせ
    • 歯科矯正
    • 歯ぎしり
    • 出っ歯
    • 受け口
    • 虫歯
    • フッ素塗布
    • 口内炎
    • 口腔ヘルペス
    • ヘルペス性口内炎
  • 耳の病気
    • 中耳炎
    • 外耳炎
    • 乗り物酔い
    • 流行性耳下腺炎
  • 目の病気
    • 視力
    • 視力低下
    • ドライアイ
    • 結膜炎
    • 流行性角結膜炎
  • 喉の病気
    • 扁桃炎
    • 喉
  • ケガ
    • 打撲
    • 肘内障
    • 破傷風
  • 呼吸器
    • 肺炎球菌
    • マイコプラズマ肺炎
    • 気管支喘息
    • 肺炎
    • 気管支炎
    • 百日咳
    • 喘息様気管支炎
    • クループ
  • 骨&骨格
    • 成長痛
    • 骨格 矯正
  • 血液内科&血液疾患
    • 急性リンパ性白血病
    • 貧血
    • 鉄欠乏性貧血
    • 血小板減少性紫斑病
    • 再生不良性貧血
    • 溶血性貧血
    • 膠原病
  • 脳・脊髄・神経
    • 頭痛
    • 熱性けいれん
    • てんかん
    • 脳腫瘍
    • 脳性麻痺
    • 水頭症
    • 急性脳症
    • もやもや病
    • ギラン・バレー症候群
    • 頭血腫
  • 代謝異常&生活習慣病
    • 肥満化
    • LDLコレステロール
    • 1型糖尿病
    • 核黄疸
    • くる病
  • 心臓の病気
    • 心室中隔欠損症
  • 甲状腺の病気
    • クレチン症
  • 顔面神経麻痺
  • 消化器
    • 急性虫垂炎
    • 生理的黄疸
  • その他
    • 熱中症
    • 低身長
    • ネフローゼ症候群
    • 川崎病
    • 血管腫
    • 鎖肛
    • 結節性硬化症
    • MRI
  • 睡眠
    • 成長ホルモン
    • 睡眠障害
  • 小児科
  • 爪

Copyright © 2023 kodomo-byouki-iroha.com