子供がおなかを痛がるときはさまざまな原因が考えられます。食べすぎや食中毒なども考えられます。また腹痛が何日も続くときには虫垂炎などの症状かもしれません。おなかのどこが痛いかも聞いてみましょう。
腹痛 が 続く とともにふだんと違う様子が見受けられるならば、早めに医師の診断をうけてみましょう。
何が原因?子供の腹痛が続くときに注意したいこと
子供がおなかを痛がるとき
子供がおなかを痛がることがあります。おなかの痛い場所が体の左側(時計の3時の位置)ならば便秘がちなのかもしれません。その場合にはトイレにいつ行ったかたずねてみるといいでしょう。
食べてからどのくらいの時間がたっているかも目安になります。食べてしばらくしてから起こる便意に腸の動きが加わり痛みがともなうことがあります。
食事が原因の痛み
べつの痛みの原因が考えられることがあります。食事を摂った子供の様子を思い出してみます。食べすぎた様子はないかほかの家族の様子はどうかなどです。
思いあたる食べ物はないかと調べてみるのもよいでしょう。食べすぎにともなう急性の胃腸炎やアレルギーなどが考えられます。
胃の調子はどうか
さらに熱はないか、吐き気がないかみてみるといいでしょう。おなかのどのあたりが痛むのかをたずねてみるといいでしょう。胸がむかむかする、顔色、息のにおい、舌が荒れていないかなども見てみます。
胃の調子がわるいときなどはそのようなことでわかることがあります。
胃腸の風邪?
さらに下痢をしている、熱があるなど風邪のような症状をともなっているときには、おなかの風邪やインフルエンザが考えられます。
食中毒はどうか
ノロウイルスやカンピロバクターによる食中毒の場合には、いっしょに食事をたべた家族や同級生たちにも同様の症状が起こることが多いです。集団食中毒です。このほかにも生がきなどの中毒、アニサキスのついた生の魚介類が考えられます。
このような場合は食事のメニューである程度推定できるときがあります。
外傷はないか
その他には、おなかが痛いと言っているときにどこかで転んだり、あたったりしたことはないかたずねてみます。場合によっては痛いとうったえる場所にあざができていることもあります。
そうしたことがあってから少し時間がたってから痛がることがあります。痛みがつづく場合には病院で検査を受けたほうがよいでしょう。
月経のはじまり?
また小学生以降の女児ならば月経痛が考えられるときがあります。痛み方などをたずねてみることで、日ごろのその子の様子から保護者の方である程度把握できる場合があるでしょう。
虫垂炎のこともある
痛みが強くなったり、痛む場所が時間で変わっていったりすることがあります。最初はへその周囲あたりが痛み、その後に右の下腹部のあたりが痛むようになることがあります。虫垂炎の可能性があります。
この場合には医師の診断を待たねばなりません。すこしずつ痛みが増してきます。この場合には、小腸と大腸のつなぎめにあたる部分にある虫垂が細菌の感染を起こして痛むものです。
最近ではいきなり手術で切除せずに、まずは薬で炎症を抑えることがあります。たびたび炎症を繰り返し痛みが生じる場合には手術で切除します。
心因性の腹痛も
このほかにも心因性の腹痛があります。何か保護者の方で子どもの周囲で思い当たることがないか考えてみます。子供が嫌がっていること、気にしていることなどがないか調べてみます。
学校や友人関係などで悩んでいることがないか、先生などに相談してみてもよいでしょう。
さまざまな検査をしても原因がはっきりしないことがあります。そのような場合に心因性の腹痛が考えられることがあります。つづくようならば心療内科を訪れることもあります。
子供と腹痛
腹痛の症状は、ふだんのその子供の体質や様子からある程度判断できたり、ふだんの様子とのちがいからわかったりすることがあります。これは医師よりいちばん身近にいる保護者のほうが知りうる情報もあります。
なるべく気づいたことや関連する情報を医師に伝えてみることをおすすめします。
痛みはからだが異常を訴えている注意信号といえます。そのまま痛みが治まれば体の中でその痛みの原因がひとまずおさまったといえます。
しかしふたたび痛みだす、痛みが何日も続く場合には明らかにその症状は治まっているとはいえません。明らかに何らかの簡単には治らないことが起こりつつある場合もあります。
そのまま悪化しつつあることもあります。判断に迷うときには医師のもとを訪ねるようにします。
まとめ
何が原因?子供の腹痛が続くときに注意したいこと
子供がおなかを痛がるとき
食事が原因の痛み
胃の調子はどうか
胃腸の風邪?
食中毒はどうか
外傷はないか
月経のはじまり?
虫垂炎のこともある
心因性の腹痛も