「子供の腹痛、ツボでなおる!?(前編)」では、腹痛の原因や腹痛をやわらげる方法をご紹介いたしました。後編では、 腹痛 に効く代表的な ツボ やツボ押しのコツについてご紹介いたします。迷う場合は、医療機関を受診してください。
子供の腹痛、ツボでなおる!?(後編)
腹痛に効くツボ
腹痛に効くツボはたくさんありますが、代表的なものをあげると以下のようになります。
「合谷(ごうこく)」は万能のツボといわれますが、手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わる部分からやや人差し指寄りのくぼみにあり、痛みをやわらげる効果があります。
「下痢点(げりてん)」は手の甲側の中指と薬指の骨の付け根部分にあり、胃の不快感や下痢に効くツボです。
「温溜(おんる)」はひじを直角に曲げたときにできるシワの中央と手首の親指側にある骨との中間にあります。腹部の気血のめぐりが良くなり、胃腸に負担がかかったときの腹痛を改善します。
「中脘(ちゅうかん)」は胃の機能回復に広く応用が利くツボで、へそとみぞおちの真ん中にあります。
へその両横の指2本分の距離にある「天枢(てんすう)」と、天枢からさらに指2本分外側にある「大横(だいおう)」は便秘の解消に良いとされています。
「足三里(あしさんり)」は膝のお皿の下、外側のくぼみに人差し指を置いたときに、4本そろえた指の小指が当たるところにあり、痛みをおさえるツボです。
「上巨虚(じょうこきょ)」は足三里から指3本分下にあり、ストレスが原因の腹痛に効果的です。
ツボ押しのコツ
ツボ押しはいつでも気が向いたときや必要な時に行うことができますが、効果を得るにはリラックスした状態でゆっくりと呼吸をしながら行うのが最適です。
飲酒しているときやサウナに入った後などは血行が良くなりすぎているので厳禁とされていますが、お風呂上がりや就寝前など、身体を温かくした状態で行うとより効果的です。
なお、発熱時や手術後、妊娠中など、体調が普段と違う時のツボ押しは控え、国家資格をもった専門家に相談しましょう。
ツボ押しをする回数や強さ、またその効果については、目安もありますが人によって異なります。気持ち良いと感じる程度がちょうど良いところなので、強く押しすぎないように気をつけましょう。
押した後力をゆるめるときは、パッと離すのではなくゆっくり離すようにします。
また、子供の腹痛に対してはツボ押しだけに頼るのではなく、便秘であれば浣腸をして様子をみることも選択肢のひとつです。また、迷う場合はかかりつけの病院に相談しましょう。お腹だけにとらわれず全身の症状に注意することも大切です。
まとめ
子供の腹痛、ツボでなおる!?(後編)
腹痛に効くツボ
ツボ押しのコツ