小さい子供さんは、よく鼻水を出しますね。熱もないし、鼻風邪をひいたのだろうと思って、そのままにしていたら、いつまでも治らないことはありませんか?苦しい鼻づまりを早く治してあげるためにも、ここでは 副鼻腔炎 という病気の症状と 治療 方法を紹介します。
その鼻づまりは副鼻腔炎かも?症状と治療方法とは
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副鼻腔炎の原因は何でしょうか
人の鼻は、いわゆる鼻の穴と呼ばれる鼻腔と、その周辺にある副鼻腔からなっていて、鼻腔と副鼻腔は小さな穴でつながっています。
副鼻腔は顔に4か所あり、額あたりにあるのが前頭洞、目の下にあるのが上顎洞、目と目の間にあるのが篩骨洞(しこつどう)、篩骨洞の奥にあるのが蝶形骨洞です。
ウイルスや細菌に感染して鼻腔が炎症をおこして、鼻腔と副鼻腔の間の穴が腫れてふさがってしまい、副鼻腔の膿や分泌物などがうまく排出されなくなって炎症をおこすことを副鼻腔炎といいます。
とくに赤ちゃんや小さい子供は、鼻腔と副鼻腔の距離が近いので、炎症が広がりやすいといわれています。
副鼻腔炎と蓄膿症とは、同じもの?違うもの?
ウイルスや細菌に感染して鼻水が出てきて1~2週間位、長くても1カ月以内に良くなる時は、急性副鼻腔炎といわれます。
しかし1カ月以上たっても良くならず、3カ月位続く状態になると、慢性副鼻腔炎といわれます。この慢性副鼻腔炎のことを蓄膿症と呼びます。
副鼻腔炎の症状とはどのような症状でしょう
子供はよく鼻水を出しますが、熱もなく元気がある時は、病院に行かなくても大丈夫だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、長引く鼻水をそのままにしておくと、炎症が鼻の奥に広がっていって、副鼻腔炎をおこすことがあります。ただの鼻水だったものが、膿が溜まるようになるとさまざまな症状が出てきます。
副鼻腔炎の症状とは、まず鼻水の量が増えてきます、そして、鼻水の色が黄色や黄緑色にかわってきます。横になった時には、鼻水が喉の方に流れていって咳が出ます。咳は痰がからんだような咳をします。特に子供は咳をすることが多いようです。
そのほか、熱が出たり、頭痛がしたり、鼻づまりで機嫌が悪くなったりします。また、顔が痛くなったり、歯が痛くなることもあります。小さい子供は、自分の症状をうまく伝えられないので、少し鼻水が続いたら、念のため病院を受診した方がいいかもしれません。
受診は小児科でも耳鼻科でもかまいません。
副鼻腔炎の検査はどのように行なうのでしょうか
大人は内視鏡検査やレントゲン検査をしますが、小さい子供は、まず菌の種類の検査をします。綿棒で鼻の穴や喉の奥から分泌物を取り出して調べます。症状がひどければ、レントゲン等の検査をします。
子供の副鼻腔炎はどのように治療するのでしょうか
子供の副鼻腔炎の治療は、溜まっている鼻水を取り除いて、炎症を抑える治療をします。まず、鼻水吸引機を使って鼻水と膿を取り除きます。
次にネフライザーという器具を使って、霧状にした薬を鼻腔に直接かける治療をします。しかし、赤ちゃんや小さい子供の場合は、吸引したり、ネフライザーを使うことは難しいので、投薬治療をすることが多いようです。
薬は、消炎薬、解熱薬、抗菌薬を使います。そのほか、気道潤滑薬(痰や鼻水を出しやすくする薬)も使います。
子供の副鼻腔炎は年齢とともに、次第にかかりにくくなってくるので、手術をすることはめったにありませんが、治療を始めて3カ月たっても良くならない時や、ポリープができている時は、手術をすることもあります。
子供の副鼻腔炎はきちんと治療しましょう
子供の副鼻腔炎は1~2週間で治ることが多いのですが、その間でも、症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返します。良くなったからといって、薬を飲むのをやめたりせず、医者に大丈夫と言われるまで飲み続けないと、ぶり返す恐れがあります。
副鼻腔炎を何度も繰り返すと、慢性化を引き起こしてしまうことも考えられますので、医者の指示のもと、きちんと治療することが大切です。
まとめ
その鼻づまりは副鼻腔炎かも?症状と治療方法とは
副鼻腔炎の原因は何でしょうか
副鼻腔炎と蓄膿症とは、同じもの?違うもの?
副鼻腔炎の症状とはどのような症状でしょう
副鼻腔炎の検査はどのように行なうのでしょうか
子供の副鼻腔炎はどのように治療するのでしょうか
子供の副鼻腔炎はきちんと治療しましょう