ドライアイになる子どもが、現在、増えています。ドライアイになって目が乾いた状態が続くと、角膜炎などの病気をひきおこすことがあります。ドライアイは、日常の心がけで防ぐことができます。
今回は、 ドライアイ への 対策 を紹介します。
知っていますか、ドライアイ対策
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ドライアイの原因
ふつう、人は1分間に15回ほどのまばたきをしています。しかし、パソコンやスマートフォンを使っていると集中して画面を凝視してしまうため、その回数が3分の1ほどに減ってしまいます。
人は、まばたきをすることによって目の表面に油の膜をつくり、水分の蒸発を防いで目を保護しています。しかし、まばたきの回数が減ると、油の膜が破れて水分が蒸発するために、目が乾いた状態になります。これがドライアイといわれるものです。
そのほかにも、ストレスや空気の乾燥などもドライアイの原因となります。
ドライアイが疑われる子どもの様子
子どものまばたきが多い、目をよくこするようになった、目やにが増えたという様子をみて、保護者がドライアイに気づくケースがあります。また、子どもが疲れ目や、目の充血、かゆみ、違和感や痛みを訴える場合はドライアイの可能性があります。
対策1 : パソコンやゲーム機を使うときに注意する
子どもがドライアイになる最大の原因は、液晶画面の凝視です。子どもたちは、本当に小さなころからパソコンやタブレット、ゲーム機などに触れて生活をしています。ドライアイを防ぐためには、これらの使用時間を短くすることが有効です。
子どもが自己管理をするのは難しいため、大人と一緒に使い方を考え、使用時間や使い方の約束を決めて守らせるようにすることが大切です。
また、ドライアイの危険性について教え、1時間ごとに10分ほど目を休ませることや、1点をじっとみないようにするなど、ドライアイの予防について子ども自身で気をつけることができるようにします。
対策2 : 環境を整える
暗いところでパソコンやゲームをすると、画面がみにくくなるために目をこらしてみるようになります。そのため、部屋の明るさが十分になるように照明を調整します。
パソコンを机に置いて使用する場合、子どもの目線よりも下に画面がくるように設置します。画面を見るときに目線が下にいくことでまぶたが下がり、目の開き方が狭くなるため涙の蒸発を少なくすることができます。
また、エアコンの使用による空気の乾燥もドライアイの原因となります。エアコンの風が直接当たらないように座る位置などに配慮します。さらに加湿器を利用する、部屋に洗濯物や軽くしぼったタオルを干すなどして部屋の湿度を高くすることで、目を乾燥から守ることができます。
対策3 : ドライアイを予防する食事
目によいとされる栄養素を含んだ食品を意識して、毎日の食事にとり入れるようにします。レバーやにんじん、ほうれん草に含まれるビタミンAは目の粘膜の健康を保ちます。豚肉やうなぎ、ゴマなどに含まれるビタミンB1は、目の疲れをとる働きがあります。
ブリや納豆、卵などに含まれるビタミンB2は、細胞の成長を促進する働きがあり、目の粘膜や角膜を健康に保つ効果があります。
レバーやにんじん、卵、ほうれん草などに含まれるビタミンB6は、角膜や水晶体のもとであるコラーゲンの生成を促進します。目の疲れをとり、炎症を防ぐ効果があります。
多くの野菜に含まれるビタミンCは眼精疲労に有効です。ストレスを軽くする効果もあるため、ストレス性のドライアイにも効き目が期待できます。
ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンは目の疲れをとり視力を向上させる効果があります。さつまいもや小豆、黒豆、なすなどにも含まれています。
対策4 : ストレスを軽減する生活
生活リズムを整えて、よい睡眠をとることで体や心のストレスをとるように心がけます。また、子どもの様子に気を配り、困りごとや心配なことがあるときに話を聞く相手になることで心の負担を軽くすることができます。
また、適度に運動をすることもストレスを軽減するにはよい方法です。
まとめ
知っていますか、ドライアイ対策
ドライアイの原因
ドライアイが疑われる子どもの様子
対策1 : パソコンやゲーム機を使うときに注意する
対策2 : 環境を整える
対策3 : ドライアイを予防する食事
対策4 : ストレスを軽減する生活