近年、きれいな歯並びに対する関心が高まっています。そして、きれいな歯並びを手に入れるための手段として、歯の矯正が注目されています。
「うちの子、出っ歯かも?でも出っ歯の矯正ってどうやるの?費用は?期間は?」そう思っているパパやママのために、 出っ歯 の 矯正 について徹底調査しました。
うちの子、出っ歯かも?気になる出っ歯の矯正を徹底調査
子供の出っ歯の矯正はいつ頃から始めるのがベスト?
出っ歯の矯正は、乳歯がすべて永久歯に生え変わってから始めるものだと思っていませんか?そう思い込んでいる人は多いのですが、実は違うのです。出っ歯の矯正は、上下の前歯4本が乳歯から永久歯に生え変わる小学校低学年頃から始めることができ、この頃から出っ歯の矯正を始めるのがいいとされています。
なぜ乳歯がまだ生えている時期に出っ歯の矯正を始めるのがよいのかというと、この時期は体の成長と共に、あごも成長をする時期だからです。この頃の出っ歯矯正の目的は、前に出ている歯を後ろにひっこめることではありません。そうではなく、あごをバランスよく成長させるのが目的なのです。
というのは、出っ歯の場合、大抵は多くは上あごと下あごのバランスが取れていません。上あごに比べて下あごが小さく、そのために、上あごが前に出てしまい、出っ歯になっているケースがほとんどなのです。
前歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期は、下あごも成長している時期ですので、この時期に矯正を始めると、下あごと上あごをバランスよく成長させることが出来、その結果としてきれいな歯並びを手に入れることができるのです。
ですので、上下の前歯4本が乳歯から永久歯に生え変わる時期に一度、矯正歯科に相談をしてみるのがベストといえます。
それでは、乳歯が全て永久歯に生え変わってしまった後に出っ歯の矯正時期を始めるのは可能でしょうか。乳歯が全て永久歯に生え変わった後は、下あごの成長はほぼ終わっています。
しかし、上あごは下あごよりも遅く成長をするため、この頃からの出っ歯の矯正を始めても十分良い結果を期待することができます。
出っ歯の矯正はどのくらい時間がかかる?
出っ歯の矯正にかかる時間は、出っ歯の程度や、矯正を始めた時期によって大きく異なりますが、おおよその目安としては、2年から5年の治療期間になります。
出っ歯の矯正治療は、1期と2期とに分かれます。1期は、まだ永久歯が生えそろっていない内に行う矯正治療で、半年から2年半ほどかかります。2期は永久歯が生えそろった後に行う矯正治療で、2年から3年程度の矯正治療期間となります。
そして、2期の矯正治療期間の後、治療で動かした歯がこれ以上動かないように押さえておく、保定期間や、その後の経過を見守る観察期間があります。
出っ歯の矯正の費用はどのくらい?
出っ歯の矯正治療は健康保険が適用されない自由診療となっています。矯正治療費は全額自己負担することになりますので、当然のことながら高額になってしまいます。
具体的に子供の出っ歯の矯正治療にどのくらいの費用がかかるのかというと、出っ歯の症状や治療期間などによって変わってきますが、初診から治療完了までの総費用は30万円~80万円となります。
出っ歯の矯正ってどうやるの?
まず、出っ歯の矯正1期では、歯を動かすのではなく、今後きれいな歯並びを手に入れていくためのベース作りをします。
部分的につける矯正装置や夜間だけ使用する矯正装置などを使い、下あごを広げ、上あごとのバランスを整えたり、奥歯を後ろに移動させて、前歯を後ろに下げるための隙間を作ったりします。このベース作りはその後の矯正のための重要な過程となっています。
そして、全ての歯が永久歯に生え変わったのちに行う2期では、実際に歯を動かして矯正治療を行います。歯に1本1本にブラケット装置を装着して歯を動かしていく方法が一般的です。1期でベースを作った後の2期の矯正は、ベースつくりをしなかった場合に比べて短期間で済むことを多いです。
2期を完了した後は、動かした歯が元に戻ってしまわないように、マウスピースのような装置を装着します。この期間のことを保定期間といいます。そして、その後の経過を見守る観察期間を経て、出っ歯の矯正が終了します。
まとめ
うちの子、出っ歯かも?気になる出っ歯の矯正を徹底調査
子供の出っ歯の矯正はいつ頃から始めるのがベスト?
出っ歯の矯正はどのくらい時間がかかる?
出っ歯の矯正の費用はどのくらい?
出っ歯の矯正ってどうやるの?