ダウン症 の 特徴 と聞いてまず思い浮かべられるのはダウン症児に特有の顔つきでしょうか。ダウン症児にはその他にも身体的・精神的な特徴があるようです。ダウン症児の性格の特徴も含めてダウン症の特徴についてご紹介いたします。
ダウン症児に寄り添うために知っておきたい特徴
ダウン症の特徴的な顔つき
ダウン症の場合、顔の中心部の成長が遅れ、外側が通常に成長することが多いために目尻が斜めに吊り上がっていることが多くなります。また、起伏のない顔立ちで、目と目の間隔が広く、鼻や眉間の部分が低いことも特徴的です。
生まれたときから、くっきりとした二重瞼であることが多いと言われています。
耳たぶが折れ曲がっていたり、小さかったりするようなこともあります。また、耳の位置が低いことも多いようです。
ダウン症児が似たような顔つきになるのは、人体の設計図にあたる染色体の同じ部分に異常があるためだと考えられています。また、人間は特徴的なことを強く認識するために、同じような顔つきだと感じてしまうという側面もあります。
その他の身体的特徴
首の筋肉が弱く、短くて、腫れぼったいことが多く、深いシワがみられます。通常、母親の胎内で首にむくみができても成長とともに消失していくのですが、ダウン症の場合はそのむくみがこぶのような状態になって残ってしまうと考えられています。
ダウン症児の手は短く、幅が広く、手のひらのシワが1本であることが多いと言います。指が短く、筋肉に力が入らないために手がきちんと発達しないような場合があります。
全身の筋力が弱いので、姿勢を保つことが難しくなります。
保育上の特徴
ダウン症児は哺乳がうまくいかないことが多いものです。母乳やミルクを飲まなかったり、飲んでも量が少なかったりします。少し飲んでは寝てしまうということを繰り返したり、むせたりする頻度も高いようです。
睡眠時間が長く、さまざまな手段で起こしても、またすぐに眠ってしまうというようなことも珍しくありません。
非常に泣くことが少ないです。食欲もなく、お腹が空いても泣かない場合もあるので、哺乳には注意が必要です。
性格的な特徴
ダウン症児は陽気で明るい性格であることが多いものです。また、人なつっこくて表情も豊かなので、社交的であるとも言えます。その明るさで周囲の雰囲気をも明るく和ませることもあります。
ダウン症児はじっくりと物事を学び、身につけていきます。そのために、一度自分の身についた手順を変えることは好みません。新しい方法で物事に対処させようとすると思わぬ抵抗にあうことがあります。
周囲がどれほど説得しようとしても、頑として受けつけない、時としては座り込んでしまうというようなこともあるかもしれません。
このように自分の意見を曲げない頑固さは、自分のやり方でうまくいった成功体験を理解しているために、未知の新しい方法を試すより安全だと考えているところからきていると言われています。
また、ダウン症児は言葉で自分の気持ちをうまく伝えられないことも多いために、相手の納得を得るような説明ができないので、頑固だととられてしまうという側面もあります。
嫌なことを無理をして引き受けてしまう傾向が強いことや、思春期以降に抑うつ的な傾向を示す場合があることなども指摘されています。
ダウン症児が思春期以降、学校を卒業した後も充実した人生が送れるようにするためには、早い時期からの治療的教育である療育を生活の中に組み込んでいく必要があります。
まとめ
ダウン症児に寄り添うために知っておきたい特徴
ダウン症の特徴的な顔つき
その他の身体的特徴
保育上の特徴
性格的な特徴