活動が活発になる幼児・子供に「じっとして遊びなさい!」と言っても無理な話です。どんなに声がけや注意をしても、限界はあります。そうなれば大人がいざという時に子供の 打撲 の 応急処置 を知っておくととても安心です。ぜひこの機会に正しい処置法をマスターして下さい。
慌てずに子供が打撲した時の応急処置を知っておきましょう!
まず全般的な打撲の処置として
何かにぶつかってあざができてしまった時、炎症を抑え、痛みを軽減するために患部周辺を氷のうや水などで冷やします。スプレータイプの冷却なども効き目があります。内出血や腫れの防止のための伸縮する包帯やクッション性のあるスポンジ、テーピングなどをして患部を締め付け固定します。
患部があまりにも腫れたり傷が大きければ、骨折の可能性もあります。そんな時は患部を動かさずに、心臓より高い位置に保ち内出血や腫れなどを防止するように心がける必要があります。
頭部の打撲の場合
出血が頭からの場合、応急処置としてガーゼ等で傷口をふさいで押さえ止血をして、本人の意識があるようならば、安静にしてしばらく落ち着くまで待ちます。
もし、意識がなくけいれんやおう吐を引き起こしていたならば、大至急に救急車を呼ぶ必要があります。おう吐しているならば、顔を横向きにして吐いた物がのどに詰まって呼吸困難にならないようにします。呼吸がなければすぐに人工呼吸をして蘇生を試みなければなりません。
特に子供が頭を打った直後大泣きし、時間の経過と共に泣き止み機嫌が良くなり食欲もある場合は全く問題がないです。ただかなりの時間を経てから意識障害などの症状が生じる場合があるので、とにかく数日間は経過観察が必要です。
おかしいなと感じたらすぐ病院に連れて行くことが肝心です。子供の場合特に注意が必要になります。
胸・腹の打撲の場合
胸や腹を打撲した場合、呼吸がしやすくなるように衣服のボタンやファスナーを緩めて楽な状態にし、動かさずにしばらく安静にしてあげましょう。ここでも頭部の時と同様に時間の経過と共に泣き止み機嫌が良くなり食欲もある場合は問題がありません。
あざや打ち身ができたくらいなら冷やして経過観察です。咳や深呼吸をする時に痛みが伴うようならば、すぐ病院で受診することをお勧めます。
目の打撲の場合
目を強く打った時、とにかくきれいなタオルやガーゼを患部に当てて冷やすことです。できるだけ圧迫しないように冷やしながら、眼科へ直行してください。
耳の打撲の場合
耳の穴の奥をついてしまったり、耳自体を強打した時は、目の場合と同じで患部を清潔なタオル等で当てて冷やしながら、耳鼻科に急行してください。
手や足の打撲の場合
手や足の打撲も今まで述べてきた各々の部位と同様に、打撲した患部はきれいなタオルやガーゼを当てて冷やすのが基本です。
子供が物凄く痛がったり動かせない状態で打撲箇所が変形したり、内出血や腫れがひどいようならば、もしかしたら骨折の可能性も考えられます。その場合は動かさないように痛めた箇所を固定して病院に向かいましょう。
打撲・応急処置の再認識した上で
打撲箇所が体のどの部位であっても、基本は患部を冷やして安静に経過観察することであり、意識があるかどうか・内出血や腫れがひどいようならば、すぐに病院に行くべきことは確認できました。
ですが、子供が打撲で大怪我した場合、落ち着いて対処できるかどうか不安になる気持ちもわかります。しかし子供に接する親や大人がしっかりと向き合って対応してあげないと取り返しのつかない結果を招くこともあります。
初期の対応処置がとても大切であり、不安に思ったら素人判断せず病院に行くべきなのです。できることを正しい知識と共に確実に行ってあげましょう。
まとめ
慌てずに子供が打撲した時の応急処置を知っておきましょう!
まず全般的な打撲の処置として
頭部の打撲の場合
胸・腹の打撲の場合
目の打撲の場合
耳の打撲の場合
手や足の打撲の場合