ネットで使われ始めた中二病という表現が一人歩きしています。思春期特有の 中二病 とは どんなものなのか理解を深めることで、多感な時期の子供とうまく関わっていくことができる場合があります。中二病は病気ではありせんのであまり心配する必要はありません。
大人は知らない思春期特有の中二病とは
中二病という言葉の意味
中二病(ちゅうにびょう)は「病」という文字を含んでいますが、実際に病院での治療が必要とされる医学的な病気ではありません。また、精神疾患の一種であると誤解されることもありますが、無関係とされています。
中二病とは14歳前後にみられる思春期特有の背伸びしたいという心の現れとされ、これが日本の教育制度では中学2年生にあたるため、中二病と言われるようになりました。思春期によくみられる空想や思考などを揶揄しています。
タレントの伊集院光さんが担当するラジオ番組の中で、中二病という言葉を発し、そこからネットスラングとして広まりました。中二病には3つのタイプが存在するとされ、それぞれに特徴的な言動や嗜好があります。
邪気眼タイプ
邪気眼(じゃきがん)タイプの中二病では、不思議な出来事や超自然的な力の存在を信じたり、そういったもの自体に憧れを抱いたりします。自分には他の人にはない不思議な力やすごい力があるという妄想をします。
また、こういった設定自体を本気で信じ込み、それに合うキャラクター作りをしていきます。
邪気眼タイプの中二病では、眼帯や包帯、革手袋、十字架などに憧れを持つという特性があります。ダークな世界観が当たり前に存在し、異世界に続く扉が開くと考えることもあります。
DQNタイプ
DQN(ドキュン)タイプの中二病では、反社会的な行動がかっこいいものだと思い、憧れを抱きます。ですが、このタイプの特徴としては実際には臆病であることが多く、本当の不良になるわけではありません。
DQNというのは一般的には常識的な感覚から大きく外れた言動をとる人のことを指すネットスラングです。
社会のルールに反することに憧れていますが、実際に行動を起こすことはあまりなく、不良を気取っているだけという場合が多いでしょう。自分は問題児であるとアピールして、大人に怒られるのもステータスの一種だと思っています。
黒に金が入ったジャージを着て、クロックスのサンダルなどを好んで履きます。スタイルから入るのがこのDQNタイプの特徴です。
サブカルタイプ
サブカルタイプの中二病では、自分は他の人とは違うという選民意識が高く、メジャーなものを軽んじます。流行にのるよりもマイナーな音楽や思考を好み、他の人とは違う自分のことが大好きだと感じています。
このタイプはいろいろなことについて知識が豊富で、それらをひけらかすことで自分の方がすごいと思い満足します。サブカルタイプの中二病は、14歳前後だけではなく大人になってもこういった思想を引きずってしまう人もいるため、注意が必要です。
子供が中二病だと思ったら
中二病というのは子供から大人への発達段階の途中に通るひとつの道です。思春期には精神的に不安定になることが多く、これは誰にでも起こるごく当たり前のことです。普通は高校生くらいになると精神的に落ち着いて、周りの世界がきちんと把握できるようになっていきます。
中二病に陥っている子供は、自分の価値観、世界観がすべてだと思っています。大人が常識を教えたところでなかなか受け入れてはくれません。時間が解決してくれる面も大きいので、まずはおおらかに子供の言うことや思っていることを大人が受け入れてあげるように努めましょう。
次第に自分の常識がすべてではないと理解できるようになっていきます。一般的な常識にあわせた行動がとれるようになれば、一段、大人へのステップをあがったと考えてよいでしょう。
中二病と言われる状態は多かれ少なかれ、誰でも通る道であるともいえます。ネットを通じてたくさんの情報が得られるようになった現代では思春期の時期の過ごし方にもこういった特徴があるということを大人が理解してあげることが大切です。
まとめ
大人は知らない思春期特有の中二病とは
中二病という言葉の意味
邪気眼タイプ
DQNタイプ
サブカルタイプ
子供が中二病だと思ったら