中二病は思春期頃に、他人とは違った自分を表現したい欲求に駆られたり、子供から脱却しようとしたりして背伸びした言動が多くみられる時期を比喩した言葉です。本当の病気という事ではありませんが、成長の過程で誰しもが一度は通る道です。
現代では、インターネット上に多くの心理テストによる 中二病 診断 が存在しますので、気になる方は検索してやってみると良いでしょう。ただ、結果が「あなたは中二病です」と言われる物が多く何が良いのか悪いのかわからない事が多い物が多数です。
中二病は格別悪いわけではありませんが、気づいたならば、自分を見つめ直す機会をその時から設ける必要があります。その機会を逃すと中二病のまま精神の成長が見られず、駄目な大人になってしまいます。
中二病診断もいいけど、子供も親も現実を見つめよう!!
夢ではなく目標を掲げよ!!
中二病の時期は、井の中の蛙と同じです。狭い視点や知識しかない範囲内で何でもできる気持ちになっています。ですから、経験を積んだ大人から見ると滑稽に見えて仕方なく、面白いのです。しかし、中二病も視点を少し変える事が出来ればそんなに悪いものではありません。
有り余るエネルギーを持ち、現実離れした夢を抱いている時期ですが、もし夢を目標と置き換える事が出来たならば話は変わってきます。
目標を立てる事で、今自分がやるべきことが現実に見えてくるようになります。そこへ、エネルギーを集中する事が出来れば、夢は現実のものとして確実に近づいてくるのです。
中二病にかかったら将来の目標を立てる良い時期であると認識するとよいでしょう。ただし、子供だけに任せていては永遠の中二病のままです。やはり、親の関わり方や、周囲の友人の関わりで大きく方向が変わってきます。
親以外親じゃないの!!
子供が中二病の時期、その親もまた変化を迎える時でもあります。中二病の時期はいわゆる思春期です。つまり、大人なる為に精神的にも自立をしようと準備をしている時期になります。
最近の子供の傾向としては女児で小学校4年生から男児で高校1年生から思春期がはじまる事もある等、大きく個人差が見られる様になってきました。
親は、その時期を見極め対応の仕方を考えなければなりません。まず、やってはいけない事は過保護、過干渉です。自立心が芽生えようとしている時期にこれをやってしまうと反発されます。中二病の時期は掘り下げていくと、親からの自立を目指している時期になります。
ですので、この時期に親から歩み寄ってしまうとなかなか自立の機会を得られず子供がイライラしてしまいます。親としては寂しくもあり、子離れできない親も沢山いますが、本当に子供の将来を考えるのであれば、子離れ、親離れはしなければなりません。
この役割ができるのは、他でもなく子供の親しかできないのです。ただ、ほったらかしてよいかというと、そうではありません。思春期は精神的に未熟な時期ですので、時には心の休憩が必要になる事もあります。そのような時は親の愛情がやはり欠かせないのです。
とても複雑な心境であり、対応も難しい時期です。そこで、親の心構えとして知っておいて欲しい言葉があります。「冷たく抱きしめて、温かく突き放す」という言葉です。
子供が泣きついてきたときは、抱きしめて慰めますが、「なぜ泣いているのか?何に困っているのか?」と冷静に状況把握をするようにします。そして、「困った事があったら帰ってきていいから、助けてあげるから」と保証を付けたうえで背中を押してあげます。
そうする事で、親が親である役割を果たせ、子供は子供で安心して伸び伸びと自立へ向かって挑戦が続けられるようになるのです。親も、子どもから自立する時期です。
大人の中二病
大人になっても中二病、最近の成人式を見ていると大人になれていない成人の姿が目立ちます。これは、子供だけの責任ではありません。大人になれていない親が子供を育てると子供もまた、大人になれないまま育っていくのです。
では、大人というのはどうあるべきなのでしょうか?それは、大人も自立する事です。自分の言動すべてに自分自身が責任を持てるといった強い自覚を必要とします。それができているかどうか、自分自身に問いかける事を是非やってみてください。
まとめ
中二病診断もいいけど、子供も親も現実を見つめよう!!
夢ではなく目標を掲げよ!!
親以外親じゃないの!!
大人の中二病