中二病と言う言葉を最近よく耳にしませんか!?言葉を聞く限り、周りの認識としては“体は大人なのに、考え方や発言が子どもっぽい人を指して使う言葉”と思っているようです。『あの人の言動は 中二病 ではないか?』という風に使う方がいると思います。けれど、本来の 意味 は全く別なのです。
最近よく聞く中二病。本来の意味を理解していますか?
現在使われている意味の『中二病』
中学2年生あたりから、よく妄想の世界に入っていた記憶はありませんか?人と違う事が格好よく思えたり、自分はやればなんでも出来るんだけどそれをしないだけ・・・といった考え方です。どこからその考え方がくるのか全く分からないけれど、変に自信がある時期がある人もいたと思います。
現在『中二病』という使われ方は本来の意味を離れて進化しています。まずは、現在の使い方・使われ方を見てみましょう。現在は、おおまかに3つのタイプに分かれているようです。
ただ共通して言えるのが、自分がそう認識していることを指すだけではなく、他人が“あの人、こんな考えだから中二病だよ”と批判的な言葉で使われているパターンが多いことです。
タイプ1 DQN系
反社会的な行動や不良を演じ、そうすることが格好いいと思っている人です。ただ、本当にワルいわけではなく“なんちゃって不良”といいますか、ワルに憧れを抱いてマネしているだけの人が多いです。喧嘩もしません。(正確には出来ません)
タイプ2 サブカル系
他の人と違う趣味の自分は格好いいと思い、満足しているのがこのタイプです。自分と他の人は物の考え方や感じ方が違うんだ!流行には乗らないよ、それよりも本物に触れよう!という背伸びした感じでしょうか。
“自分は選ばれた人間なんだ”という意識を持つ方もいらっしゃいます。もちろん、妄想です。
タイプ3 邪気眼系
自分には隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を妄想し、悦に入るタイプです。本人の思考回路は妄想の世界の主人公になっています。“私、人の心がわかるのよね”なんてセリフもその一つでしょう。
その時に流行っているアニメや漫画に内容や服装も洗脳されやすいようです。
そもそも『中二病』の発端は?
もともとは伊集院光さんがパーソナリティを務めるラジオ番組で作りだされた『造語』です。遡ること20年近く前「自分が未だ中二病に罹患している」と発言したことから、リスナーを中心としてこの言葉が広まり始めました。
その後、一旦忘れられていたのですが、2005年頃から、今度は2ちゃんねるなどのスレッドを中心に再び使われ始めました。そして現在に至るのですが、この2005年あたりから本来の意味とは違う、他人を揶揄・否定する意味合いの強いものとして定着したようです。
伊集院光さんが定義づける『中二病』
ようです。伊集院さんは、思春期(特に男子)に見られるありがちな行動や思考・ちょっとだけ背伸びしがちなこの時期の言動を具体的に提示して、自虐的な意味合いとしてこの言葉を作ったようです。
決して他人を貶める意味合いではなく、『因数分解って何の役に立つのか?』、『本当の親友を探す』、『大人って汚いと思う』そういう考えをする自分自身は中二病だと言っているわけです。
中二病の診断と症例
中二病といっても勘違いしないでほしいのは、精神病などの治療を必要とする病気ではないということです。あくまでもネットスラング(インターネット利用者間で通用する特殊な言語表現)です。
ですので、中二病かどうかの診断は自分自身がそう思うかどうか(変遷した今の意味であれば、他人がそう思うかどうか)ということになります。成長の過渡期にある中学生くらいから、30歳を越しても抜け出せきれていない人だっています。
いくつかよくある例をあげておきますのでご参考までにどうぞ。意外と当てはまる項目があるかもしれません。
- 洋楽を聴き始める。
- うまくもないコーヒーを飲み始める。
- 売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
- やればできると思っている。
- 母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
- 歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」などと言い出す。
- 自分と同級生とは、どこか違うと思っている。
まとめ
最近よく聞く中二病。本来の意味を理解していますか?
現在使われている意味の『中二病』
そもそも『中二病』の発端は?
伊集院光さんが定義づける『中二病』
中二病の診断と症例