大人だけでなく子供もなる可能性のある副鼻腔炎(蓄膿症)ですが悪化させないための対策を考えてみました。まずは風邪、アレルギー性鼻炎と間違わないこと、自覚症状の理解が大切です。
では 蓄膿症 の 自覚症状 をまとめたので参考にチェックしてみてください。
子供もなる蓄膿症、自覚症状をチェックし早期対策をとろう(前編)
近年みられる子供の蓄膿症
子供の蓄膿症は風邪が原因で発症する場合が多く近年では内科、小児科で風邪を早めに治療することも多く蓄膿症を発症しても短期間で治ることが多くなりました。
しかし昔と比べても子供の蓄膿症患者は減ることがなく、風邪以外で発症した蓄膿症であれば繰り返しの再発により治りが悪いケースも増えています。
その原因としてアレルギー性疾患の増加が指摘されており、子供の蓄膿症ではアレルギー性鼻炎を合併していることが多くあります。
アレルギー性鼻炎を発症している子は鼻や副鼻腔の粘膜が腫れ鼻腔と副鼻腔を繋ぐ孔が詰まりやすくなります。
そのため鼻腔で起こった炎症が副鼻腔にまで広がり急性副鼻腔炎になると副鼻腔に溜まった膿が出にくく症状を悪化させてしまうのです。
風邪との見極めをする決め手の自覚症状
風邪や感染症、花粉症などでも鼻水、鼻詰まり症状は起こりますが副鼻腔炎の場合は症状が酷く長引くことが特徴です。では特徴ある症状をあげていきますのでセルフチェックの参考にしてみてください。
口臭
子供の自覚症状を深刻に受け取ることが少ないのが蓄膿症です。蓄膿症とは通称名であり病名ではなく医学的病名では副鼻腔炎と診断されます。
口が常に「ポカーン」と開いた状態で口呼吸と鼻声になり鼻水をかんでも出ず痰が喉につまることが多くあります。そのような症状が続く時は耳鼻科受診をお勧めします。
副鼻腔の炎症で喉の奥に鼻汁が落ち痰のからみで口臭の原因となります。
副鼻腔炎には急性と慢性がありますが急性の場合ほとんどが深刻な状態に陥ることはありません。
鼻水、鼻詰
風邪やアレルギー性鼻炎での鼻水は透明でさらさらですが副鼻腔炎症状の鼻水は粘りのある黄色い鼻水が多いです。炎症が進行すると黄色から緑がかった色になる場合もあります。
副鼻腔炎が長引くと粘膜が腫れ鼻腔が塞がり鼻詰まりとなります。鼻水がでそうな感じはするのにかんでもかみきれない原因はそこにあります。
臭いに鈍感
鼻詰まりが続くと臭いがわからなくなる場合があります。副鼻腔炎が長期化すると臭いを感じる神経が侵され生涯治らない症状となる場合もあり注意が必要です。臭覚を失うと味覚も感じなくなることもあり「風味障害」とも言います。
鼻周囲、顔面、目や歯の痛み
鼻の周囲や頬、目の周りに痛みを感じることがあり、中には頭痛を併発する人もいます。人にもよりますが歯痛と勘違いをする場合もあるようです。
痛みを発症する場所は副鼻腔のどの場所で炎症が起きているかで違い目の周辺の痛みでは目と目の間に位置する篩骨腔(しこつどう)、鼻周辺から頬、歯の痛みは目下あたりにある上顎洞(じょうがくどう)に炎症が起きている場合が多いです。
この痛みの他に頭が重い、額周辺の痛みがあれば篩骨腔の奥に位置する蝶形骨洞や鼻の上から額あたりの前頭洞の炎症が考えられます。
鼻水が喉の奥に流れ込む
粘り気のある鼻水が喉の奥に流れ込む後鼻漏という症状が起こります。後鼻漏になると鼻声になり咳がでることや声が出しにくくなる場合もあります。
まとめ
子供もなる蓄膿症、自覚症状をチェックし早期対策をとろう(前編)
近年みられる子供の蓄膿症
風邪との見極めをする決め手の自覚症状