粘度のある鼻がでてくる。鼻がつまって苦しい。最初は「風邪かな?」と思っているうちに顔面が、頭が、歯が痛むようになってきたとしたら・・・。その症状、もしかしたら蓄膿症かもしれません。
蓄膿症 の 症状 は初期のうちに対処すれば軽くすむ可能性も高いので、チェックして当てはまる人は受診をおすすめします。
うちの子鼻が弱い?蓄膿症、症状を知って早めの治療を。
鼻水の色とその状態
ドロっとした感じの黄色や時にオレンジ色の鼻水のような膿がでることが、蓄膿症の代表的な症状です。副鼻腔内の炎症が進んでいくと、緑がかった黄色の鼻水様の膿が出ることもあります。
粘度が高く、花粉症の時のいわゆる水っ洟とは明らかな違いがあります。ドロドロした粘度の高い膿が副鼻腔内から鼻水として出てくることで、その症状を目でみることができますが、それが日の目をみるまでは、副鼻腔内にたまっています。
鼻をかんでもすっきりとしなかったり、いつまでも詰まった感じがするのはこのように粘り気が強く、奥深い構造になっている副鼻腔に溜まっているためになかなか出てきにくいからです。
また、副鼻腔が炎症を起こして腫れているため異物感を感じ、詰まった感じがすることもあります。そして、粘膜が腫れ上がっているために風邪をひきやすく、扁桃腺が腫れやすくなります。
咳と後鼻漏
蓄膿症の辛い症状としては後鼻漏があります。副鼻腔から出た膿が鼻から喉を通って口に流れ込むことが主症状です。
痰としてその膿を吐き出すと、それもまた黄色だったり、オレンジ色だったり、緑がかった色だったりします。
ばい菌を含んだ膿が喉を通過するので、ばい菌を喉から排出しようとして、咳が止まらなくなったりします。はじめは風邪を疑って当然ですが、風邪薬を飲んでも治らないなら、その場合は蓄膿症を疑って耳鼻科を受診する方がいいと思います。
こじらせると気管支ぜんそくの引き金になる場合があるようです。
嗅覚味覚の鈍麻・口臭
溜まった膿は、やはり強い臭いを発生しているので、鼻や口や喉の奥からおかしな臭いを感じることがあります。また、鼻が詰まっているために臭いを感じられなかったり、食事をしても匂いや味を感じられなくなったりします。
口呼吸といびき
蓄膿症になると粘膜が腫れ上がっているため鼻からの呼吸がしにくくなります。そのために睡眠時、口呼吸を余儀なくされることになり、それがいびきの原因となります。
いびきをかくことで眠りが浅くなり、日中の活動時でも覚せいレベルの低下などがみられます。頭が重くだるい感じが取れない原因の一端はここにあります。
また、いびきで口呼吸をすると、朝起きたときに喉や口がカラカラに乾いていることがあり、ひどい不快感を感じます。
口呼吸を続けていると喉が無防備になり、ばい菌が直接侵入してくることで、扁桃腺が腫れたり気管支炎などになりがちです。また、ばい菌と戦ったあとの白血球が膿栓として口腔内に溜まり、強烈な臭いを発生することがあります。
痛み
蓄膿症の最もつらい症状は痛みです。
蓄膿症は副鼻腔に膿がたまっておこる症状ですが、この副鼻腔は鼻の奥、頬の奥、歯の奥目の奥にまであり、顔面奥に洞窟のように広がっています。
これらのどこかが炎症を起こすかによって痛みを感じる箇所も違ってきますが、炎症を起こした副鼻腔に顔面の奥が圧迫されることで痛みが生じるようです。
顔面はきつい痛みというよりは、ぼんやり痛いことが多いようですが、ぼんやり痛いと言っても、不快感は相当なものだと思います。個人差があるので、「痛かったけどたいしたことないよ。」と感じる方もいると思いますが。
鼻の奥の方の痛みではツーンとしたり、重たい頭痛や、時として歯の痛みとして感じられることがあります。頬は軽く押してみてぼんやりとした痛みとして感じることがあります。
まとめ
うちの子鼻が弱い?蓄膿症、症状を知って早めの治療を。
鼻水の色とその状態
咳と後鼻漏
嗅覚味覚の鈍麻・口臭
口呼吸といびき
痛み