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蓄膿症に効く抗生物質にはどんな種類がある?

shiro

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chikunousyou kouseibusshitsu

子どもは鼻風邪をひきやすく、副鼻腔炎から蓄膿症になることもよくあります。 蓄膿症 になった時に処方される薬はさまざまですが、それぞれ作用の仕方が異なり、副作用のあらわれ方も異なります。

抗生物質 の種類を知ってきちんと服用することで治療の効果を高めることができます。


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蓄膿症に効く抗生物質にはどんな種類がある?


- 目次 -

  • 副鼻腔炎と蓄膿症の違い
  • 蓄膿症を治療する薬
  • 蓄膿症に使われる抗生物質<セフェム系>
  • 蓄膿症に使われる抗生物質<マクロライド系>
  • 蓄膿症に使われる抗生物質<ニューキノロン系>

副鼻腔炎と蓄膿症の違い

副鼻腔炎とは、副鼻腔という鼻の周りに位置する四つの空洞部分に炎症が起きることを言います。炎症が起きると、粘膜が腫れ、副鼻腔部分に膿が溜まり、鼻水、鼻づまりの症状があらわれます。

細菌が原因の風邪をひいた時、副鼻腔や粘膜に感染を引き起こすと急に鼻づまりになることを急性副鼻腔炎と言い、片側の鼻に痛みや詰まりを感じたりします。急性副鼻腔炎はおおむね2週間ほどで回復してくることが多いと言われています。

急性副鼻腔炎の症状が改善せずに進行してしまい、慢性副鼻腔炎に移行してしまったものを蓄膿症と呼んでいます。以前は実際に副鼻腔部分に大量の膿が溜まることが多く、患者の間でも一般的な名称として広がりました。

しかし、現代では正式な医学用語ではないため、慢性副鼻腔炎をあらわす俗称として使われることが多い状態です。蓄膿症の状態になると両側の鼻がつまり、黄色い鼻水が出てきます。鼻の奥で嫌なにおいを感じることもあります。

子どもが蓄膿症の状態に陥ると、鼻水をうまく排出することができずにそのまま喉の奥に落ちて、たんと絡み咳となってあらわれることがあります。これを後鼻漏(こうびろう)といい、夜間みられる子どもの咳の原因としても有名です。


蓄膿症を治療する薬

蓄膿症を治療する処方薬は大きく三つの種類の分けることができます。

消炎酵素薬や解熱鎮痛剤などの症状をおさえる役割を持つ薬、抗生物質という細菌の増殖をおさえる役割を持つ薬、気道の粘液を溶解したり潤滑にしたりする役割を持つ薬の三つで、通常の治療ではこれらの薬を症状に合わせて組み合わせて使っていきます。


蓄膿症に使われる抗生物質<セフェム系>

蓄膿症の治療に使われる抗生物質の中でセフェム系のものではメイアクト、セフゾン、バナン、フロモックスなどがよく使われます。

セフェム系の抗生物質は、細菌の一番外側に位置する細胞壁を破壊するという働きがあります。細胞壁を壊されてしまうので、細菌はその形を維持することができなくなり死んでしまいます。抗生物質の中でもセフェム系は副作用が比較的少ない薬とされています。

ただ、抵抗力の弱い小さい子どもでは副作用があらわれることもあります。副作用としては下痢の症状がみられることが多く、まれに発疹があらわれる子どももいます。


蓄膿症に使われる抗生物質<マクロライド系>

マクロライド系の抗生物質では、クラリス、ジスロマックなどがよく用いられます。マクロライド系は細菌がリボゾームというたんぱく質を作る構造に働きかけ、たんぱく質を作れないようにしてしまいます。細菌は増殖することができず、徐々に減っていくという効果があります。

細菌はバイオフィルムという自分自身を守るためのものを作り出しますが、マクロライド系の抗生物質はこのバイオフィルムの形成を阻害するという効果があることも知られています。

治りが悪い慢性化してしまった蓄膿症の原因となっている細菌はみずからが作り出したバイオフィルムによって鼻の奥に居座ってしまいます。マクロライド系の抗生物質はこのバイオフィルムを破壊して、抗生物質の効果を高めるために使われるようになりました。

また、マクロライド系の抗生物質は少量を長期間服用するという使い方もされます。これはマクロライド系抗生物質が持つ静菌作用のほかに、鼻水をおさえたり、膿を出すのに必要な鼻の中の線毛運動の機能を改善したりする働きがあるためです。

つまり、鼻の本来の機能を回復する手助けをしてくれる薬がマクロライド系抗生物質なのです。

副作用は比較的少ないと言われる薬ですが、まれに胃の痛みや下痢、吐き気など胃腸系の症状があらわれることがあります。


蓄膿症に使われる抗生物質<ニューキノロン系>

ニューキノロン系の抗生物質ではタリビット、クラビット、バクシダールなどがよく使われます。ニューキノロン系の抗生物質は細菌が増殖するためのDNAの合成を阻害し、これによって細菌を殺します。

副作用は少ないとされていますが、まれに下痢や発疹、めまいや眠気などがあらわれることがあります。

ニューキノロン系の抗生物質の中で子どもが使えるのは基本的にはバクシダールのみです。そのほかのニューキノロン系抗生物質は、妊婦や18歳以下の子どもにおいては軟骨形成障害の可能性があるため、使用しないようにされています。

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まとめ

蓄膿症に効く抗生物質にはどんな種類がある?
副鼻腔炎と蓄膿症の違い
蓄膿症を治療する薬
蓄膿症に使われる抗生物質<セフェム系>
蓄膿症に使われる抗生物質<マクロライド系>
蓄膿症に使われる抗生物質<ニューキノロン系>

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Filed Under: 副鼻腔炎 関連タグ:抗生物質, 蓄膿症

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