急性の副鼻腔炎を繰り返すうちに、その炎症が数か月以上治らない状態ならば慢性化しているかもしれません。いわゆる蓄膿症です。
蓄膿症 により副鼻腔の内部に膿がたまり腫れて周囲の神経を圧迫する 症状 から 頭痛 が起こります。この頭痛は膿が出るあいだは治まりにくく長くつづきます。
副鼻腔に膿が!蓄膿症のつらい症状|頭痛
蓄膿症の症状
鼻の奥には副鼻腔という場所があります。ここが細菌などに感染すると炎症を起こします。副鼻腔炎です。
急性の副鼻腔炎を繰り返すうちに炎症が数か月近く続いてしまうことがあります。すでに副鼻腔炎が慢性化し慢性副鼻腔炎、つまり蓄膿症になっている可能性が考えられます。
膿がたまるのは副鼻腔とよばれる場所です。副鼻腔は鼻の周囲に何か所かあり、このうちのいずれかに膿がたまり炎症が生じます。
つねに喉の奥に鼻水が流れているような状態です。鼻の奥が炎症を起こし腫れていますから鼻がつまった状態がつづきます。
副鼻腔の炎症の場所によっては腫れや痛み、圧迫感、頭が重く、頭痛が起こることがあります。
つらい頭痛
蓄膿症で起こる症状は長くつづきます。しかもどの症状も鼻のまわりの頭で起こるものですから、いつも気になって集中できなくなります。
鼻づまりしやすく息がしづらいために口呼吸をしがちで、いつも口を開けていることが多いものです。口を開けていますからのどの奥が乾燥しやすく、のどの粘膜をいためやすくなります。
そのために咽頭炎や気管支への細菌やウイルスへの感染が起こりやすくなってしまうと考えられます。
蓄膿症で起こる症状のうち頭痛はとくにつらいものです。痛みは独特で鼻の奥から頭にかけて重く痛みます。
集中力を欠く要因に
蓄膿症で起こる頭痛はつらいものですから、集中力がつづかなくなりがちで学力の低下をまねくことがよくあります。学習以外のことも集中して取り組めなくなることがあります。
また、つねに症状が気になりストレスに感じることがあります。この場合には精神的に支障となることがあります。
したがって頭痛がとくに気になる場合には痛み止めを処方してもらい服用するとよいです。痛みをがまんすることはよくないとされています。
蓄膿症の状態が悪くなりそうなときにはなるべく無理をしないで軽くで済むようにするとよいでしょう。
蓄膿症の状態を把握して、悪化しないで済むように自分で体調をみて自重するようにするといいです。
蓄膿症とのつきあい方
慢性化してしまうと一般的には治療に時間がかかります。しかし根気づよく治療をおこなうと炎症が悪くなることを避けられるようになってきます。すこしずつ重症の状態から抜け出していけるでしょう。
急性の副鼻腔炎とちがい慢性化して蓄膿症に進んでしまったわけですから、急性のときの対応のなかでじゅうぶんでなかった点を省みるとよいです。
その反省のもとで炎症が慢性化した状態に対処するとよいです。気持ちを入れかえてより積極的に治療に専念するようにします。
ゆとりをもって生活を
蓄膿症の状態が落ち着いているときから家で鼻洗いやうがいなどを習慣化して、少しでも蓄膿症が改善するように仕向けるとよいです。
治療にはあせりは禁物です。なかなか改善しないからと治療を途中であきらめてしまうことは避けます。場合によっては手術をすることになりかねません。
慢性化するまでの時間がそれ相応にかかった以上に、改善させていくにも時間がかかります。
そのために気長に蓄膿症とつきあう気持ちで治療をすすめます。
状態を悪化させないように上記の方法で先手を打ちつつ、ある程度この状態のなかで学校生活などをより快適に過ごせるように、担任や保健の先生にも相談して理解してもらっておくとよいでしょう。
まとめ
副鼻腔に膿が!蓄膿症のつらい症状|頭痛
蓄膿症の症状
つらい頭痛
集中力を欠く要因に
蓄膿症とのつきあい方