蓄膿症とは副鼻腔炎の慢性化したものをいいますが、 蓄膿症 の治療法や家庭でのケアの一つに鼻うがいあります。 鼻うがい とは簡単に言うと口からうがいをするような方法で、鼻から直接食塩水を吸い込んで鼻の粘膜を洗い流すので、治療に効果的といえます。
ここでは家庭で出来る方法をご紹介します。
蓄膿症に効果的な家庭でできる子どもの鼻うがい。
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鼻うがいについて。
鼻うがいとは鼻洗浄とも呼ばれていて、生理食塩水を直接鼻から吸い込んで口から出して洗浄します。吸い込んだ生理食塩水は喉へ流れますので、飲んでしまう場合もありますが、食塩水なので体に害はありません。
鼻うがいの方法について
水は水道水をいったん沸騰させて冷ましたものか、ミネラルウォーターを使用します。そして水200mlに対して食塩を2グラム入れてよく混ぜて溶かします。
出来上がった食塩水を片方の鼻から吸い込み、口から吐き出します。もう片方の鼻から出しても構いません。2~3回行ってから反対側の鼻も同様に行います。
鼻うがいが終わったら出来るだけ鼻はかまないようにします。自然に流れ出た食塩水をふき取るだけにします。どうしてもと言う場合は静かにかみます。けっして強くかまないでください、耳の方へ食塩水が流れてしまい、中耳炎の原因になる事があります。
市販の鼻うがいについて
鼻うがいのアイテムはたくさん店頭にあってどれを選んだらよいか分からない場合は、薬局の薬剤師やかかりつけのお医者さんに相談して選んでみましょう。食塩や水の量を量れるような容器がセットしてあるものや、ミストタイプのものもあります。
蓄膿症への鼻うがいの効果とは
鼻うがいを毎日続けていると、鼻の膿が洗い流された状態が保ちやすくなるので、蓄膿症の治療に効果が期待できます。
蓄膿症は膿がたまった状態はあまりよくありませんので、膿を取り除くと同時に鼻の粘膜も清潔に保つことが出来ます。その状態で薬を入れると効果も上がります。
鼻が清浄され清潔になるととても鼻の通りもすっきりしますし、口呼吸が改善され鼻呼吸で過ごすことは気分の良いものです。子どもも気分がよく勉強にも集中しやすくなるでしょう。
鼻うがいは何歳になってからが良いか
1歳前後の小さい子どもの場合は鼻うがいは難しいですので、鼻がたまっていたら鼻吸い器を使って溜まった鼻水を取り除きましょう。
治療に対しての説明がある程度、理解できて協力的になる5~6歳くらいが始めやすいようです。
鼻うがいを子どもが嫌がったら
嫌がるのは痛みがある場合かもしれませんので、初めは子どもの様子を見ながら大人の人がゆっくり少量ずつ行って下さい。慣れてきたら食塩水の量や回数を増やしてみましょう。「あー」と声を出しながら行うとあまり痛くはならないようです。
鼻うがいは何回行えばよいか
鼻うがいに適した時間帯は朝起きた時と就寝前です。朝起きた時は鼻の状態としては膿が溜まっていることが多いので、朝起きてたまった膿を洗い流して出かけると気分よく過ごせます。
夜、就寝前に鼻うがいをしておくと、就寝時にすっきりした鼻で鼻呼吸もできますので、より良い睡眠もとれるでしょう。鼻うがいは蓄膿症による膿の量が多ければ回数を増やしても構いません。
鼻うがいで気をつけるべきこととは
鼻うがいでは絶対に水道水を使ってはいけません。水道水には塩素が含まれており、水道水をそのまま使うと鼻うがいの時に痛みの原因になります。
使用する水は塩素の入っていないミネラルウォーターを使用するか、水道水をいったん沸騰させて冷ましたものを使いましょう。
いったん沸騰させると塩素が減少しますので、沸騰させた水道水をぬるめに冷ましたものに塩を入れて使います。
ミネラルウォーターは2リットル100円くらいの安いものでOK。手間がかからないので、忙しい時にはミネラルウォーターを使うと良いでしょう。ミネラルウォーターの場合も痛みは少ないようです。
焦らずに慣れるまでは少量ずつからでもいいので始めてみて下さい。
まとめ
蓄膿症に効果的な家庭でできる子どもの鼻うがい。
鼻うがいについて。
鼻うがいの方法について
市販の鼻うがいについて。
蓄膿症への鼻うがいの効果とは
鼻うがいは何歳になってからが良いか
鼻うがいを子どもが嫌がったら。
鼻うがいは何回行えばよいか
鼻うがいで気をつけるべきこととは