蓄膿症の鼻づまりが続くことは、子どもにとって呼吸がしにくくなり成長にかかせない運動等にも影響がでてきます。
治療の期間が長く続くことは子どもにも親にとっても大変なことですが、 蓄膿症 の症状が改善し 治療 の 期間 も最短にできれば、子どもも親も負担が少なくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
蓄膿症になったときの子どもの成長への影響と治療期間
子どもの蓄膿症とは
子どもの蓄膿症は、風邪やアレルギー症状により、鼻水等の症状が続くと鼻の副鼻腔というところに細菌が入り込み、炎症を起こします。これを副鼻腔炎と言いますが、副鼻腔炎が慢性化したものを蓄膿症(慢性副鼻腔炎)と呼びます。治療は数カ月かかる場合もあります。
蓄膿症は慢性副鼻腔炎とも言われていて、風邪などの細菌が原因で副鼻腔という鼻の周囲にある空洞に炎症が起こったものですが、慢性化したものを蓄膿症と呼びます。普通なら子どもの風邪は3~4日ほどで良くなるものですが、鼻水や鼻づまりが10日以上続くときには蓄膿症に気をつけましょう。
子どもの蓄膿症の症状は
症状としては鼻水が多くなり鼻づまりが起こります。鼻水が多いと鼻の下は皮膚があかくただれてしまい、痛みが生じます。
鼻をたびたびかむと頭にひびいたり、副鼻腔に膿がたまることで、頭痛を訴える事もあります。
鼻から呼吸が出来ず、口呼吸により呼吸がしにくくなるので、酸素を上手に取り込めず、集中力が低下してしまいます。運動をするときも低酸素状態になりやすいため、運動が困難になってしまう事もあります。
蓄膿症による子供の成長への影響について
蓄膿症は大人の病気というイメージがありますが、小さな子どもでも蓄膿症になってしまうことがあります。3歳くらいでしたら、鼻づまりや鼻水があっても子どもにはよくあることと見過ごされてしまいがちです。
蓄膿症になってしまうと鼻水などの症状から、不機嫌になったり遊びが活発でなくなったり、さまざまなことに集中できないようなので、小さな子どもも、小学生の子どもも毎日元気に運動したり、勉強したりすることが困難になってしまいます。
鼻の症状や口呼吸が10日ほど続いて改善されない場合はお医者さんに診てもらいましょう。鼻の症状が改善されることで、呼吸が楽になり日々の暮らしも思いきり出来るように改善されていきます。
蓄膿症による他の症状について
蓄膿症は鼻の症状ですが、膿が喉へ流れ込むことにより咳が出ることがあります。痰として口から吐き出されることもあります。
自覚症状としては膿により異臭がするということもあります。また、鼻に溜まった膿が原因で中耳炎になることもありますので、その場合は耳が痛くなります。鼻の周囲の空洞に膿がたまるのでほおに違和感が生じることもあります。
蓄膿症の治療について
蓄膿症は急性副鼻腔炎が慢性化したものですが、蓄膿症の治療は鼻の膿を減らすために鼻洗浄が行われ、ネブライザーによる吸入器で鼻へ霧状にした薬を吸い込んでいく温存的な治療がよく行われます。
合わせて服薬や点鼻薬も処方されますので、薬を飲みながら定期的に通院して治していきます。
蓄膿症の治療で手術という方法もありますが、鼻の内部器官を切除する治療は子どもへの負担が大きく、成長の妨げになってしまうため15歳以下の子どもへは行われていません。
蓄膿症の日頃のケアについて
蓄膿症は風邪やアレルギーが原因となりますので、風邪をひかないように手洗いやうがい、マスクの着用など風邪予防につとめることも大切です。
風邪をひいてしまって、鼻水が多くなっている時は片方ずつ鼻をかませて鼻水をあまりすすらないように教えていきましょう。
風邪でお医者さんから点鼻薬を処方された場合は子どもが点鼻薬を嫌がることもありますから様子を見ながらあまり痛くないように少量ずつ点鼻薬をしてあげましょう。上手にできたり、我慢できたらほめてあげましょう。
治療は数カ月と長期間になりますので、気長に治療を続けていけるように子どもに根気強く説明してあげて下さい。小さな子どもであれば、がんばりをほめていくことが治療を続けるコツです。ぜひ、あきらめないで治療を続けて下さい。
まとめ
蓄膿症になったときの子どもの成長への影響と治療期間
子どもの蓄膿症とは
子どもの蓄膿症の症状は
蓄膿症による子供の成長への影響について
蓄膿症による他の症状について
蓄膿症の治療について
蓄膿症の日頃のケアについて