お子さまの便秘にお困りではありませんか?子どもは大人と違って、まだ体が未熟でうんちを出す力が弱かったりします。また、デリケートな性格のお子さまは環境の変化にも敏感で、そのためにも便秘になることがあるようです。
便秘の原因はさまざまですが、今回は 便秘 の強い味方、 りんご についてご紹介します。
子どもの大好きなりんごが便秘に効くってほんと!?
お子さまの便秘、原因はさまざま
お子さまの便秘になる原因はいろいろとありますが、とくに便秘になりやすいタイミングがいくつかあります。ミルクや離乳食へ移行する乳幼児の時期は、その代表的なものです。お子さまがうまくうんちができず泣いたりうなったり、そばで見ているのもつらいですよね。
そんなときは、りんごを試してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの便秘にりんごは効く!?アップルペクチンとは
りんごの薬効については「りんごが赤くなると、医者が青くなる」なんていう有名な言葉もありますね。また、便秘とは逆に「下痢に効果がある食べ物」として紹介されることもあります。
「あれ、下痢に効くのなら便秘には逆効果なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、じつはりんごには高い整腸作用があって、下痢にも便秘にも効くのです。
りんごには「アップルペクチン」と呼ばれる水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。水溶性の食物繊維には、水に溶けるとゼリー状に固まるという性質があります。
このため、食物繊維であるペクチンは固くなってしまったうんちをやわらかくしてくれるし、下痢の時はゼリー状の膜になって胃腸を守ってくれるというわけです。
ペクチンには余分なコレステロールや有害物質もうんちと一緒に排出してくれる働きもあり、胃酸のバランスをととのえて、消化を促してくれる効果もあります。
さらに、りんごに多く含まれる「アップルペクチン」は、小腸で消化されずに大腸まで届きます。そして大腸内の乳酸菌のエサとなることによって、善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれるのです。
食べ方によって効果が違う?りんごの皮にも栄養がたっぷり
アップルペクチンは切ってもすりおろしても効果が減ることはありません。さまざまな料理にまぜたり、食べ方を変えたりすることができますし、離乳食のひとつとして取り入れやすいのも利点のひとつです。
また、アップルペクチンはりんごの皮に多く含まれるので、便秘の対策としてりんごを食べる場合は皮ごと利用するのが良いようですね。
じつは、アップルペクチンに限らずりんごの皮には栄養が豊富に含まれています。果肉に比べると、アップルペクチンは約1.5倍、カルシウムは約3倍、ビタミンCが4倍も含まれています。これはぜひ料理にも取り入れたいところです。
もっともお手軽で効果的な食べ方は「すりおろし」です。果肉、皮、果汁も取れますし、比較的手間がかからないのも、忙しいママにはうれしいところですね。
まっすぐ縦におろしてしまうと繊維が残りやすくのどに引っかかることも多いので、まるく円を描くようにすりおろしたり、多少の工夫が必要かもしれません。
アレルギーと食べ過ぎに注意
注意すべき点もあります。もっとも気をつけるべきことは、りんごにはアレルギー体質の子どももいるということです。赤ちゃんはもちろんのこと、乳幼児は自分で異常が出たことを訴えることができませんし、軽い湿疹や痒みが出ても自分で痒いたりすることができません。
最初は加熱したうえで少量ずつ食べさせてみて、むずがったり泣いたり、体に何らかの異常が出ていないか十分に確認しましょう。
気になるようでしたら、アレルギーの専門医や小児科の先生に相談してもいいかもしれません。一番最初にりんごを食べさせる際は、一度に大量に食べることは絶対に避けるべきです。
アレルギーの問題がない場合でも、りんごを大量に食べるのは禁物です。果汁はたくさん摂り過ぎると、今度は下痢を引き起こす原因にもなるからです。
まずはスプーン一杯の果汁からはじめて、少しづつ量を増やして様子を見て、すりおろした果肉を加えていくのがいいでしょう。
まとめ
子どもの大好きなりんごが便秘に効くってほんと!?
お子さまの便秘、原因はさまざま
赤ちゃんの便秘にりんごは効く!?アップルペクチンとは
食べ方によって効果が違う?りんごの皮にも栄養がたっぷり
アレルギーと食べ過ぎに注意