出物腫物ところ選ばずとはよく言われたもので、おならでも我慢しすぎては体を壊してしまいます。しかしそのおならがあまりにも臭いがきつかったり、回数が頻繁にあると親として何か病気のサインかしら…とも思いたくなるものです。
そのような心配を取り除くために 便秘 と おなら の因果関係を確認してみましょう!
単なるおならと侮るなかれ!便秘とおならの因果関係
クローン病
発見した医師の名前がついたクローン病は、体の大腸・小腸・肛門の粘膜に炎症が起こる難病です。まだ原因解明されていませんが、遺伝やアレルギー・ストレスが主な要因とされます。年齢的に20代後半くらいまでにみられる病です。
おなら以外に、お腹の痛みやお腹を下したり、体重が落ちたり、便に血が混ざるなどがあり、時には発熱も生じます。まだ治癒が難しい病気の1つです。
慢性の便秘
便秘の状態が長く続くと、本来体外に出されるべきものが腸内にたまるので腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が増え、臭いおならの元が体内に生じます。このおならが体外に出る時には、より一層臭くなります。
さらに便秘により便が体内に長期間たまると、おなら以外にも口臭が臭くなる原因にもなります。便は体内の老廃物や、消化・吸収されたあとの食べ物の残りから作られるので、当然臭いはあるものです。
しかし便秘症状があり異常に便やおならが臭い場合は、便が腸で腐敗し、発酵している可能性があります。
基本的に日常生活でできることとして、食生活改善や適度な運動を取り入れ、規則正しい生活を習慣づけることは言うまでもありません。
過敏性腸症候群ガス型
過敏性腸症候群とは、お腹の痛みや不快感に下痢や便秘が伴う症状が続く病気です。その中でも、お腹が張っておならの頻度が多い場合「過敏性腸症候群ガス型」と言えます。
これはストレスや過度の緊張から生じるものです。血液検査や内視鏡検査では何も異常が見つからないため、病院を受診してもきちんとした診断が下されないケースが多々あります。
それでも子供の体の異変は親が見つけて、きちんと対応してくれる病院で診察してもらうことをおすすめします。
胃腸炎
下痢や食欲不振などの症状が起こる胃腸炎の時は、腸の消化機能が落ちている状態です。食べた物の消化が体内で十分でないと、未消化のまま食べた物が大腸まで送られます。
未消化のタンパク質などは、腸内に悪玉菌が増加し、腸内環境が悪くなります。状況が臭いおならの元を作り出します。
ウエルシュ菌食中毒
この菌は調理した食品でもまだ菌が残っているため食中毒を起こします。ウエルシュ菌食中毒に移ると、お腹が張り、その後おならが大量に出て、激しい腹痛と下痢がおこります。
ウエルシュ菌は、悪玉菌の中でも臭いおならの原因になるものです。
小児うつ
小学生は約1割弱程度、中学生は約2割強が小児うつと言われている現代です。小児うつにかかると、睡眠障害や体のだるさ・食欲不振、頭痛、肩こり、吐き気、立ちくらみ、情緒不安定などの症状があらわれます。
小児うつは、リラックスと緊張をコントロールする自律神経が、きちんと機能しなくなる自律神経失調症を放置することで発症するケースが多いです。自律神経が乱れると、胃腸の働きも悪くなり、腸内の悪玉菌が増えて、おならが臭くなる傾向が強いです。
不眠症
寝つきが悪く、眠りが浅い質の良い睡眠をとれていない場合、子供でも発症する可能性があります。 原因としてストレスが大半ですが、そのストレスは腸の機能を低下させ、臭いおならが出る原因にもなります。
それ以外にも、不規則な生活習慣や良質の睡眠環境でない場合や、喘息やハウスダスト・花粉などのアレルギーを持つ人、深夜までゲーム機や携帯をしているなど、さまざまな要因が考えられますので、子供と向き合って不眠の要因を見つけて、取り除いて改善できるようにしましょう。
呑気症
飲食時に生活習慣で無意識に大量の空気を呑みこんでしまい、胃や食道、腸内に空気がたまるため、おならやげっぷが多く出てしまう病気です。原因は、ストレスだと言われていますが、大人を含め子供でもかかる確率が高いです。
早食いする習慣がある人にも起こりやすい病気であり、歯の噛みしめが原因であるとも考えられています。日常生活で無意識に歯を噛みしめて、空気を呑みこんでしまっている癖等がある方は要注意です。
まとめ
単なるおならと侮るなかれ!便秘とおならの因果関係
クローン病
慢性の便秘
過敏性腸症候群ガス型
ウエルシュ菌食中毒
小児うつ
不眠症
呑気症