お子さんの便の状態を把握している親御さんはどのくらいいるでしょうか。「うんちは腸からのお便り」というように、便の観察は家庭で簡単に腸の状態が良く分かる手段です。
お子さんが 便秘 でしたら早めに 治す ことが肝要で、腸のから子供を守るために必要不可欠です。
便秘はこじらせず、早めに治すことで腸の病気から守ろう。
子供の便秘を治す方法
子供の便秘を治す方法としてはいろいろなものがありますが、やはり気を付けるべきは食事の内容と食事のタイミング、それに生活のリズムを整えることです。
「早寝早起き朝ごはん朝うんち」という標語は、便秘から子供を守るためにとてもよくできた言葉なのです。
早寝早起きを心がけることで、生活のリズムを一定に保ちます。朝ごはんをきちんと食べさせることで、腸を働かせることができます。そして朝うんち。朝ごはんをしっかり食べて働きだした腸は、それまでに摂取したものを排出する力を得ていますから、するっと簡単に排せつが可能となります。
この好循環を保ち続けることが子供の便秘を治すために最も近道なのですが、それでも、便秘になってしまった場合、まずは朝起きるとともに冷たい水を1杯飲ませてみてください。これで腸が起き、便の排出をしやすくなります。
また、食事の内容ですが、食物繊維は大切ですが、食物繊維に偏りすぎるのもまた便秘の原因となります。野菜は積極的に摂りいれるべきですが、何事もバランスが大切です。
油分は適切に、本物のオリーブオイルを使うことや、朝ごはんにもきちんとたんぱく質と野菜の食物繊維を摂りいれることは非常に大切です。
それでも家庭ではどうしても便秘が治せない時には、病院へ行きましょう。
「便秘で病院なんて。」と敬遠してしまう方もいると思いますが、子供の腸に負担をかけないで排せつを助ける薬や、浣腸など、症状に合わせたものを処方してくれます。
この時に気になる方は「子供の便秘に薬を使っても大丈夫ですか?」と聞いてみてください。おそらく、ほとんどの医師は「子供の便秘に薬を使うことがとても良いことではないが、便秘を続けさせることよりはましです。」というようなことを言われると思います。
赤ちゃんの場合は、なるべく肛門刺激法で対処しましょう。
なぜ便秘は早めに治す必要があるのか
便秘になるきっかけは、子供の時期によりそれぞれですが、大きく見ると3つのステージに分かれます。
まずは、乳児期。母乳からミルクに変わる頃や、離乳食を開始したころに便秘が起こりがちです。
次のステージは幼児期のトイレトレーニングの頃。これまでは自分のタイミングで、部屋の隅に行ったりしてオムツにうんちをしていた子供が、トイレでオムツを脱いでから座ってうんちをしなくてはいけなくなるため、タイミングがつかめなかったり、環境変化に緊張をするのでしょう。
次に学童の時期です。学校ではなかなかゆっくりとトイレにこもっていられない、登下校中には通学路上にトイレが早々あるわけではないので、我慢せざるを得ない、このような体験が便秘のきっかけとなります。
きっかけがあると、次に便が硬くなり排せつの時に苦痛が伴います。小さな子供の場合、泣きながら排せつをする子もいます。このような苦痛から、子供がなるべく逃げたいと思うのは当然のことであり、仕方のないことです。すると、便はますます硬くなります。これが排便の悪循環です。
こうなってしまっては便が腸内にどんどんたまり、慢性的な便秘となりますます排せつから遠ざけてしまいます。
このようにならないために、親は子供の排便の悪循環に陥る前に早く気づいて治すべきなのです。
便秘をこじらせるとこんな病気にかかりやすい
排便の悪循環に陥ってしまったら、一体その先にはどのような病気が待っているのでしょうか。それは「巨大結腸症」や「遺糞症」です。
巨大結腸症とは、腸閉塞の一種で、結腸が異常なほどに拡張し肥厚した状態になり、直腸や結腸が狭窄したものです。
こうなると、排便を促す治療はもちろん、場合によっては外科手術、人工肛門の取り付けなど、痛い治療や辛い思いをさせてしまいます。
遺糞症とは、便が漏れてしまう症状です。このような状態にならないために、便秘に気づいた時点で治すことを心がけてください。
まとめ
便秘はこじらせず、早めに治すことで腸の病気から守ろう。
子供の便秘を治す方法
なぜ便秘は早めに治す必要があるのか
便秘をこじらせるとこんな病気にかかりやすい