小さな子供が 便秘 で苦しんでいるのはとてもかわいそうですね。そういう時はどうにかしてあげたいと思いますが、なかなかすっきりと出てくれません。
ここでは、そういう症状の子供に処方される マグネシウム についてご説明します。
子供の便秘にマグネシウムがいいの?
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子供の便秘は何故おきるのでしょうか
赤ちゃんは、生まれた時には腸のなかの細菌はほぼ90パーセントが善玉菌といわれています。この状態であれば、便秘にはなりません。
しかし、母乳に栄養の偏りがあったり、ミルクの影響で便秘になることがあります。赤ちゃんの腸の中の細菌は、どのような物を飲んだかによって左右されてしまうのです。
また、離乳食をはじめてから、便秘になってしまうこともよくあります。これは、まだ未熟な腸が食べ物をうまく処理できないためです。
こういう理由で便秘になってしまう赤ちゃんが多く、お腹が痛くなったりして、泣いてしまったり、肛門が切れて出血したり、痛い思いをするので、早めに解消してあげたいものです。
子供の便秘は診察してもらったほうがいいでしょうか
自分でトイレに行くようになると、お母さんも便秘かどうかわからないことがあります。しかし、子供本人は、この状態が便秘とわかっていないので、気が付いたら何日も出てなかった、固くて少量しか出ていなかった、ということになってしまうかもしれません。
そうなると、出そうで出ない、痛みが続く、という状態になります。お腹が痛いと泣くので、お母さんはびっくりしてしまいますが、これは、便が固くなって排便が困難な状態になっているといえます。こうなってしまったら、病院へ行って診察してもらったほうがいいでしょう。
診察してもらって初めて便秘と気が付くお母さんも多いようです。
子供の便秘に処方されるマグネシウムとはどんな薬でしょうか
便秘がひどくなり、固くて出ない状態で診察してもらうと、酸化マグネシウムが処方されることがあります。
マグネシウムと聞いて、びっくりされるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、マグネシウムはミネラルのひとつで、食べ物にも含まれていますし、体の中の骨や筋肉、脳にも含まれている物質です。
ですから、酸化マグネシウムを子供に服用させても、副作用はほとんどありません。しかし、リスクの少ない薬ですが、長い間飲み続けると、まれに副作用がでることもあるので、特に、小さい子供さんは様子を観察してあげてください。
子供の便秘に処方されるマグネシウムの作用は?
酸化マグネシウムは食べ物に含まれているミネラル成分と同じです。この成分を薬として追加することによって、どのように働いて便が出るようになるのでしょうか。
マグネシウムは、口から入って、腸から吸収されて体内に取り込まれます。残りのマグネシウムは大腸に進んでいきます。ここでマグネシウムの特徴である水分を吸収するという特性を生かして、便に水分を吸収し、便を柔らかくして、体外に出しやすくしているのです。
酸化マグネシウムは、自然に近い作用をするので、体への負担も少なく、妊婦の人や子供にも処方されるやさしい薬です。市販薬の中にも酸化マグネシウムが使われている薬もあります。
酸化マグネシウムを服用する時に気を付けなければならない事はありますか
酸化マグネシウムは体の中にも存在するやさしい薬ですが、まったく副作用がないわけではありません。必要以上の水分が集まってくれば下痢になります。その時は、飲む量を調整してください。
また便秘が改善されたら飲む量を減らすか、中止するかして、いつまでも飲み続けないようにしましょう。
また、心臓や腎臓が悪い人は医師に相談しなければいけません、高マグネシウム血症で吐き気や血圧低下がみられることがあります。
酸化マグネシウムは体にやさしい薬ですが、子供に服用させる時は特に、医師に診察してもらったうえで、使用するようにしましょう。
まとめ
子供の便秘にマグネシウムがいいの?
子供の便秘は何故おきるのでしょうか
子供の便秘は診察してもらったほうがいいでしょうか
子供の便秘に処方されるマグネシウムとはどんな薬でしょうか
子供の便秘に処方されるマグネシウムの作用は?
酸化マグネシウムを服用する時に気を付けなければならない事はありますか