子どもはちょっとしたことが原因ですぐ便秘になります。食べ物だったりストレスだったり。便秘になると、お腹は張って苦しそうですし、排泄時には痛みから泣き出すこともあります。食生活や環境を改善することももちろん大切ですが、お薬に頼ることも一つの案だと思います。
子どもが 便秘 を起こした時、どのような 薬 があるのでしょうか?
子どもの便秘に有効な薬は何がある?
広く知られる市販薬「ビオフェルミンS」
誰もが一度は服用したことがあるのではないでしょうか?ほとんど味のないお菓子のような白い錠剤のお薬です。主成分は「乳酸菌(ビフィズス菌)」です。薬の作用自体はそこまで強くないので、効果は人それぞれとしか言えません。
もともと整腸作用が目的のお薬なので、便秘になった時に服用するのではなく、便秘気味かな?くらいの時から飲み始めることをお勧めします。最近は細粒状のものも販売され、生後3ヶ月から飲ませることができるようになりました。そのまま舐めても、ミルクなどに溶かしても使用できます。
即効性のある“浣腸”正しく使って便秘解消!
浣腸をするということに、抵抗を感じる親御さんも少なからずいらっしゃると思います。浣腸はくせになるから・・・と、なるべく自力で出させようとします。結論から言うと、浣腸はクセになりません。
問題なのは、便秘を続けることで腸内環境がそれに慣れてしまうことです。つまり、便秘がクセになるのです。便秘とは、お腹の中に何日も排泄物をため込むことです。これクセにしてはいけません。
何日も腸の中にある排泄物は、水分が吸い取られてしまって硬いうんちになってしまいます。お子さんがこれを出そうと一生懸命りきんだ場合、9割出血をともなったうんちになります。下手をするとお子さんが排泄時の痛みを嫌がり、これが便秘につながったり・・・と悪循環を起こしかねません。
浣腸の成分はグリセリンです。腸への害はありません。浣腸をすることで、腸の活動を刺激したり便をやわらかくしたり、排便時に潤滑油の役割もします。お子さんの腸内環境などにもよりますが、3日くらい出ていない場合は、浣腸による対策も考慮に入れておきましょう。
薬ではないけれど、乳幼児も使用できる「マルツエキス」
子どもの便秘薬として一番よく聞くのが、もしかするとこのマルツエキスかもしれません。マルツとは英語で言うモルツ、つまり麦芽のことです。
お腹の調子を整えるものとして、オリゴ糖と同じような働きします。このマルツエキスの良い点は副作用がなく、しかもほのかに甘味なのでお子さんが嫌がらずに飲んでくれるという点です。
なぜ麦芽糖を摂取することで便通が良くなるのか?という疑問が生じると思いますが、これを簡単に説明すると、食べ物を消化する上で腸内ガスが発生します。おならのことですね。
麦芽糖の場合は消化吸収する段階で、腸内ガスが増加します。これが増加することにより、その刺激で腸内運動が活発になり便通が促進されるという構造です。
番外編!病院でよく処方される「ビオフェルミンR」とは?
お子さんが何かの病気にかかって病院に行った時、抗生物質などの薬とともにビオフェルミンRが処方されることがあります。
これも市販のビオフェルミンSと同じ主成分は「乳酸菌」なのですが、こちらはどちらかというと、他の薬を服用することで起きる副作用(=お腹がゆるくなる)を止めるために処方されるものです。
整腸剤には変わりないのですが、少し用途が違うようですね。もし、お家にストックがある場合、便秘ではなく下痢の時に使用すると良いでしょう。
まとめ
子どもの便秘に有効な薬は何がある?
広く知られる市販薬「ビオフェルミンS」
即効性のある“浣腸”正しく使って便秘解消!
薬ではないけれど、乳幼児も使用できる「マルツエキス」
番外編!病院でよく処方される「ビオフェルミンR」とは?