毎日排便の週間があるから、便秘には無縁だと思っていたわが子でしたが、毎回コロコロのが出ていても便秘だと聞きました。特に苦しそうな様子もありませんが、コロコロだとやはり体には良くないのでしょうか?
今回は子供の コロコロ うんち と便秘の関係を考えていきます。
子供のうんち、毎日出てるけどコロコロ。これって便秘なの?
健康的なうんちとコロコロうんち
「うんちスケール」をご存知でしょうか?「うんちスケール」とは医療者などが、他人のものと比べられない、個人差が大きいうんちの状態を医療者同士、患者と医療者、親と子の間でお互いに情報共有するために作成されたものです。
本当の名前は、イギリスのブリストル大学で初めて作成されたために、ブリストルスケールと言いますが、日本では子供に理解させるために「うんちスケール」と呼ぶ小児科医や専門家が多いです。
このブリストルスケールでは7段階のうんちの状態がイラストと簡単なコメントにて示されており、自分や子供の今のうんちの状態が健康的なものか、不健康な状態なのか視覚的に理解することができます。
1が一番固い状態でコロコロウサギうんち、2がソーセージ状の固いうんちであり、この1,2の状態だと便秘と判断されています。
3はやや固いうんちであり表面にひび割れができています。4が普通のうんちとなっており、最も健康的な理想的うんちです。小児科ではバナナうんちなどと言います。5がやや柔らかいうんちですが、3から5までが正常なうんちと考えられています。
6と7になると下痢の状態となっておりますが、6がふにゃふにゃであまり形を成していない泥のような状態であり、7になると水様便です。
1に傾くとうんちから水分が抜けていく便秘になり、7に傾くとうんちの水分量が増えていきます。1のコロコロうんちは腸内に100時間以上留まっている状態ですが、7の水様便は10時間以内で体から排出されていると考えられます。
コロコロうんちとなると体内に100時間留まっていたものなので、においもきつくなり、水分が抜けて固くなっているために排出時に直腸に負担をかけたり、出血する場合もあります。
どうしてコロコロうんちになるの?
健康な便は8割が水分です。残りの2割程度が食べ物のカスや腸内細菌、剥がれた腸の内膜で構成されています。そして健康的な便は腸内で腐敗しておらず、悪玉菌が少ないため、臭いがきつくありません。
しかし、コロコロうんちは腸内に長い時間とどまっていることにより、便からの水分が腸に吸収されて固くなっており、色は大体黒っぽく排出されます。これは悪玉菌がたくさん集まっているからです。悪玉菌がたっぷりのうんちは臭いも悪く、腸内の健康状態の悪さを反映しています。
コロコロうんち解消法
コロコロうんちは便秘のうんちのため、早めに解消してあげましょう。慢性的な便秘をそのままにしていると、腸が太くなり便意を感じにくくなるために、さらに便秘になるという悪循環のループにはまってしまいます。
子どもには水分を適度に摂らせ、お腹のマッサージをしてください。マッサージではおへそを中心に「の」の字を描くように優しく撫でます。
しかし、お腹のマッサージが常にできない場合は、子供に腸の蠕動運動を促す軽い運動をすすめます。ヨガの便秘を解消するポーズや、ストレッチ、軽い腹筋運動などが効果的です。
そして、大切なのは食生活です。腸内の善玉菌の餌となるオリゴ糖や水溶性食物繊維を含む食材を積極的に摂り入れましょう。ごぼう、にんじん、海藻類、アボカドなどの食品が多く水溶性食物繊維を含む食品として知られています。
また、朝食は必ず食べさせ、朝の決まった時間にトイレで排便する習慣をつけましょう。時間を決めて排便習慣をつけることで、体内時計を整え、さらに排便しやすい体が作られます。朝食の前にはコップ一杯の水を飲ませると良いでしょう。
まとめ
子供のうんち、毎日出てるけどコロコロ。これって便秘なの?
健康的なうんちとコロコロうんち
どうしてコロコロうんちになるの?
コロコロうんち解消法