お子さんの 便秘 が続いているとかんちょうをすることを考えられる保護者の方もあると思います。 かんちょう はすぐに効果が得られ、お子さんが楽になるという利点があります。
一方、習慣性がついてしまうのではないかと心配される方もあるのではないでしょうか。
子供の便秘にかんちょうを用いるメリット・デメリット
子供の便秘
意外にも子供の便秘は多いもので、10人に1人以上の子供が治療を必要とする便秘症だと言います。離乳食の開始と終了時、トイレットトレーニング時、就学時など便秘症になりやすいタイミングもあるようです。
便秘とは便が長い間出ないか、出にくいことをさします。週に3回より少なかったり、5日以上出ない日が続けば、便秘であると考えられます。
また、毎日排便していても、出す時に痛くて泣いたり、肛門が切れて出血するような場合も便秘と考えられます。
さらに、腸に便が溜まり過ぎると、小さいコロコロの便や柔らかい便が一日中、頻繁に漏れ出るようになってしまいます。この場合も便秘が原因だと考えられます。
便秘の治療が必要な状態を便秘症、1~2ヶ月にわたって便秘症の状態が続くと慢性便秘症であるとされています。
かんちょうのメリットとデメリット
かんちょうは肛門から直接薬剤を注入して腸を刺激することによって排便を促すので、何と言ってもその即効性が一番のメリットです。便秘に苦しむ子供をその場で楽にすることができることは保護者にとってありがたいものです。
また、かんちょうをしてから排便するまでの時間がおおよそ一定で、排便の時間と場所を選ぶことができるということもかんちょうのメリットであると言えるでしょう。
下剤を飲むことができない幼い子供にも用いることができます。
一方、かんちょうによる排便はどうしても便が硬い状態での排便になってしまうので、肛門が切れてしまったり、出血してしまうようなこともあります。
ノズルの差し込み方が悪いと肛門や腸管を傷つける可能性があります。
また、頻繁に繰り返しかんちょうをして排便をしていると腸が薬剤に慣れてしまって効果が薄れることもあります。かんちょうをしないと排便できないというようなことも起こってくる可能性も出てきます。
かんちょう時の注意点
まず、常用を避けるということが大切です。連続して使用をすることで、薬剤に対する慣れがでてくるので、自然な排便ができなくなってしまうというおそれがあります。
激しい腹痛、吐き気、おう吐のある場合には使用しない方がよいでしょう。もちろん、何らかの疾病で医師の治療を受けている、心臓に持病があるなどの場合には使用を避けるべきです。
2、3回使用しても排便がない場合には、小児科を受診して、その旨を話して相談してください。
保護者がかんちょうを無理強いすることで、恐怖心や羞恥心を抱く場合があります。子供の心に配慮するようにしましょう。
乳幼児はまだ臓器が未熟です。その上、便秘以外の器質的な病気で排便できないというような場合もあります。3ヶ月以下の赤ちゃんが便秘になった場合は必ず小児科医を受診するようにしてください。
3ヶ月検診で異常がない場合、4か月~1歳未満の赤ちゃんはまず、お腹のマッサージやこよりや綿棒を使った肛門の刺激などをしてみてください。それでも排便しないときには、赤ちゃん用のかんちょうの半量を試してみましょう。
1歳未満の赤ちゃんは排便を学んでいる時期にあたります。できるだけ、かんちょうに頼らずに自然に排便できるように水分摂取などに配慮してください。初めてかんちょうをしようするときには小児科で相談するようにするとよいでしょう。
まとめ
子供の便秘にかんちょうを用いるメリット・デメリット
子供の便秘
かんちょうのメリット・デメリット
かんちょう時の注意点