小さい子どもはまだまだ腸内環境が整っておらず、気をつけていないとすぐに便秘になってしまいます。便秘になるのはよくあることだとしても、恐いのはその便秘が慢性化してしまうことです。
ちょっとしたことで子どもの 便秘 は 解消 してあげることができます。どのような 方法 があるのでしょうか?
便秘が慢性化する前に!!子どもの便秘を解消する方法
どこからが便秘?便秘の定義とは
一口に『便秘』といいますが、どこからをそう言うのかはっきり線引きをするのは難しいことです。
と、言うのも個人によって生活習慣や腸内浣腸が違うので、排便の周期や状態が変わってくるからです。とてもおおまかな例を上げます。
いかに日本の食文化が欧米化してきているといっても、欧米人の大人と日本人の大人では、食生活は違ってきます。また、人によって腸の長さが2mも違ってくる(日本人の方が平均的に長い)と言います。
子どもも一緒で腸の長さが原因だったり、その子の便秘になりやすい体質なども大きく関わってきます。まずはその子の排便周期をわかってあげることが大事です。
新生児は1日に5~10回の排便をしますが、これが1日に1~2回だと『便秘ぎみ』ととられます。毎日きちんと排便する子にとっては、2日うんちが出ないという事は事実上の『便秘』になります。
また、2日周期で排便する子は『便秘であるか?否か?』というと『否:便秘ではない』ということになります。2日周期の子にとって4日以上うんちが出ていないとなれば、それは『便秘』になるわけです。
赤ちゃんの便秘解消方法(新生児)
新生児の場合は、母乳より人工乳(粉ミルク)を飲む子の方が便秘になりやすいです。粉ミルクで育てるお母さんは、まずはそのミルクがその子に合っているかを見ていく必要があります。赤ちゃんによっては、反対に下痢になったりするからです。2~3週間ほど試してみて決めるとよいでしょう。
母乳でそだてている場合、赤ちゃんが便秘になる理由として母親の体調や精神状態、摂取した食べ物が大きな原因となります。解消法として、塩分・油控えめの和食中心、ストレスをためないことが重要です。
冷え性までも赤ちゃんの便秘の原因にもなることがあります。お母さんの体が冷えると母乳が冷え、赤ちゃんの腸内活動を鈍らせてしまうのです。
浣腸による便秘解消法
新生児から生後半年くらいまでは、ちゃんとした浣腸は使わなくていいと思います。反対に肛門などを傷つける恐れがあるからです。この時期の便秘の解消法として一番手頃なものは、綿棒浣腸です。
綿棒にしっかりオイルなどを染み込ませて肛門やその周りを刺激する方法です。オイルが円滑油の代わりをしてくれますので、ほとんどこの方法で解決できます。
生後半年から8か月くらいまではミルクが食事のメインなので、便がそこまで硬くなるということがないからです。
離乳食が確立してくる1歳以降の便秘には浣腸が有効になります。『浣腸は癖になる』という考え方をする方がいらっしゃいますが、これは間違った認識です。浣腸は癖にはなりません。むしろ、便秘がちな子は『浣腸をしてでも排便習慣をつける』ことが大事です。
おなかマッサージによる便秘解消法
よくお腹が痛かったり、うんちが出そうで出ない時は『お腹をのの字に押して上げるといい』と言いますよね?これは大腸を流れに沿って刺激してあげることが目的です。
特に風呂上りなどに、裸の状態で寝ころばせて(寒くないように)このマッサージをすることで腸を刺激するほかにも、親子のスキンシップとしての役割を持つことが出来ます。
両足を持ってお腹に近づける運動や、サイクリングするように足を交互に動かしてあげるのも便秘を解消する方法として効果的です。
便秘を解消するにはいくつかの方法がありますが、子どもが力んでいてもうんちが出ない時は、迷わず浣腸を使いましょう。血が出たり、痛い思いをすることで排便に対する恐怖心が育ってしまいます。
自分で浣腸することを躊躇われる場合は、小児科を受診しても良いと思います。まずは、しっかりした食事(ミルク)・睡眠・運動を習慣づけることが大切です。
まとめ
便秘が慢性化する前に!!子どもの便秘を解消する方法
どこからが便秘?便秘の定義とは
赤ちゃんの便秘解消方法(新生児)
浣腸による便秘解消法
おなかマッサージによる便秘解消法