子供の便秘は意外に多いものです。便が自分で排出できる許容量を超えて溜まってしまうとなかなか思うように便が出なります。
便秘を患うと排便時に痛みを伴う事もありますので、子供は排便自体を怖がり慢性便秘へとつながっていきます。そうなる前に自宅でできるリハビリ的な観点から見た 便秘 解消 法に取り組んでみましょう。
リハビリの観点で子供の便秘を解消しよう!
早寝早起き朝ご飯
リハビリという響きでは体を動かすといったイメージがありますが、生活習慣を整える事も立派な体のリハビリです。便秘解消においては最も重要なリハビリと言っても過言ではない項目です。
はじめに、早寝早起きは生活のリズムを整えます。人間には体内時計が存在し一日25時間周期と言われています。25時間周期という事は毎日一時間ずつ生活のタイミングがずれていく事になりますが、朝起きて太陽の光を浴びると体内時計はリセットされ、そこから一日の時間が始まります。
つまり、夜寝る時間、朝起きる時間を毎日一定にしておけば体の働きも一定となり、毎日の排便のタイミングが同じになりやすいのです。排便のタイミングとしては一日の始まる朝が理想です。
不規則な生活であれば、日中の活動時間に排便のタイミングがきてしまい我慢する機会が増えることになります。そうなってしまうと、どうしても便秘になりがちです。ですので、朝ゆっくり排便に取り組むためにも早寝早起きは必須なのです。
次に、朝ご飯ですが、これもまた重要です。健康やダイエットといった項目では食べたり食べなかったりと情報は賛否両論ありますが、便秘においては朝食をとる事は必要です。特に排便時間を朝、一定にする為には欠かせない条件です。
睡眠時に食物の消化のために働いた腸は朝方休んでいます。その腸を再び働かせるには腸に食物を入れなければなりません。腸に対しても毎日決まった時間に働くよう働きかけるという考え方が重要になります。
朝起きたら一杯の水を飲むといいといったような情報を耳にしたことがあると思いますが、それはこのような意味合いがあって言われています。
最後に排便の習慣づけです。これは毎日決まった時間にトイレに座り、排便を試みるといった行動をとります。条件反射的な要素も加わり、続けていると決まった時間に排便を模様するようになってきます。
生活習慣を整える事は子供任せでは決してうまくいきません。親も一緒になって生活リズムを作る努力をしていくと子供が便秘に悩まされる事もなくなっていきます。
水分を多くとるようにする
便秘対策では水分の摂取はもちろんのこと、食物繊維の摂取なども有効とされていますが、子供にとっては特に水分摂取が重要になってきます。もちろん食物繊維を多く含む食品を口にすることは好ましいのですが、子供にとっての水分摂取はそれ以上の必要性があります。
子供は大人と違って体が小さい割には、発汗が多いため、体内に水分が少ない状態になりがちです。特に遊びに集中していると水分をとることに気向かなくなったりしますので、大人がこまめに水分摂取をするように促してあげる必要があります。
昔の遊びが大切
最近の子供は、ふくらはぎや土ふまず見ると明らかなように筋肉の発達が著しく低下しています。厚生労働省の小学生の体力測定の結果でもわかるように年々子供の運動能力の低下が問題視されている状況です。また、運動に偏りがあることも問題の一つです。
最近の子供の傾向ではサッカーはできるけどバスケットボールは苦手といったように一つのスポーツに特化している面がある為、他のスポーツが苦手という傾向が見られるのです。
小学生までは走る・跳ぶ・投げる・掴む・バランスをとる等、全身をバランスよく使う事が大切なのですが子供同士で外にでて遊ぶといった機会も減り、なかなかできない事が現状です。
理想は木登りや川遊び、鬼ごっこやメンコやといったような昔の大人がやっていた遊びであり、これらは全身をバランスよく発達させることにつながります。
この全身をくまなく使うという事が実は排便と密接に関わってくるのです。排便の際には腹筋が便を出す働きを助けますが、この、お腹に力を入れるという事が苦手な子供が多い事はあまり知られていません。
お腹に効率よく力を入れるためには、体の仕組み上、体幹や手足もしっかりと安定していなければなりません。どこかに弱い点があると、姿勢のバランスが崩れ上手く思い描いた場所に力が入れられないのです。
大人ではあまり感じませんが、発達が未熟な子供はそのような状態にあると思っておいてよいでしょう。全身をバランスよく使うような運動を行っていると力を入れたい場所に力を入れる事ができるようになってきます。ですので、理想は昔の遊びを行う事になるのです。
まとめ
リハビリの観点で子供の便秘を解消しよう!
早寝早起き朝ご飯
水分を多くとるようにする
昔の遊びが大切