意外なことに便秘症の子供は10人に1人以上もいると考えられています。離乳食の開始や終了・トイレットトレーニング・就学などさまざまなタイミングで便秘症になることが多く、子育て中の保護者の悩みの種となることも珍しくありません。
便秘 を上手に 解消 する ツボ をご紹介いたします。
子供の便秘解消には温めた手でやさしいツボ押しを
子供の便秘
便秘は「よくあること」「たいしたことではない」と放置されがちですが、放置しておくとだんだんと悪くなることが多いと言います。
便秘をすると便が硬くなります。硬い便を排便しようとすると、肛門が切れたりして痛い思いをすることになります。子供は2、3歳になると一度痛い思いをすると次の排便をがまんしたり、肛門の筋肉を締めた状態で排便しようとするようになります。
便はしばらくがまんすると出なくなって、そのまま大腸に残ります。大腸は便から水分を奪いますので、その次に排便しようとするときには、さらに硬い便となっていて、痛い思いをすることになります。
そのようなことを続けていると、直腸に常に便が残っている状態になり、腸が鈍感になることで、便意を感じなくなってしまうと言います。
子供の便秘を放置するとだんだん悪くなることが多いのは、このような便秘の悪循環に陥ってしまうからなのです。
便秘解消のツボ
ツボ押しというと大人の場合にはかなり強い力で押すような場合もありますが、乳幼児や子供の場合にはマッサージをイメージするとよいでしょう。
腎兪(じんゆ)
腎兪というツボは背中にあります。ウエストと背骨の交わるところから背骨の突起1つ分頭の方へ上がり、そのポイントから指2本ずつ離れた両側にあるポイントが腎兪です。
うつ伏せにして、5秒ずつ、4~5回を目安にやさしく押してください。ベビーオイルや赤ちゃん用のアロマオイルなどを使用するとよいでしょう。
天枢(てんすう)
天枢というツボはお腹側にあります。おへその両側に指2本分ずつ離れたところと覚えておくとよいでしょう。
このツボは息を吐くタイミングで時計回りに円を描きながら押すことが効果的だとされています。排便はしていてもお腹がはっているようなときにも有効です。
大横(だいおう)
大横というツボは天枢のさらに指2本分外側にあります。指2、3本を使って、やさしく押してください。
大巨(だいこ)
大巨というツボは天枢から指3本分下側にあって左右両側にあります。左右のツボを同時にやさしく押してください。
合谷(ごうこく)
合谷は万能のツボと呼ばれるさまざまな効き目があることで知られているツボです。ご存知の通り、手の親指と人差し指の付け根の骨が交わるところの内側にあります。
大人の場合にはかなり強い力で親指と人差し指で挟んで押すことが多いものですが、子供の場合はあくまでもマッサージをイメージしてやさしく押すように心がけてください。
神門(しんもん)
神門というツボは手首の小指側の関節部分にあります。ちょうど骨と筋の間にくぼんだ部分があるのが神門のツボです。
親指を使ってそっと押すようにしてください。
子供の便秘解消には
乳幼児や子供のツボ押しは大人のようにグイグイ押すということは避けなければなりません。上述したようにあくまでもマッサージをイメージして、やさしく柔らかくを心がけましょう。
お腹の上に両手を重ねるように置いて、時計回りにゆっくり円を描くようにさするのも効果的です。この場合も力を入れ過ぎないことがポイントです。
腰の血行がよくなると便意が起きやすくなりますので、腰の下から背中にかけて上下にさするのもよいでしょう。
便秘のときに便がたまりやすいのはS状結腸と呼ばれる部分だと言われています。左下腹部の腰骨の内側にあたる部分です。この部分から足の付け根に向かって斜め下の方向にさすることも効果的です。
ツボ押しやマッサージをする前には手をこすり合わせたり、お湯で温めたりして、手指を冷たくない状態で行うように注意しましょう。
まとめ
子供の便秘解消には温めた手でやさしいツボ押しを
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