子供の便秘は子育ての悩みの中でも大変多いものです。3、4日排便しないと心配になるものです。まして、一週間も便秘が続くと小児科を受診することを考えるような保護者もあるでしょう。
子供の 便秘 が 一週間 続くときにどのようなことが起こっているのかをご紹介いたします。
一週間続く便秘のメカニズムとその改善法とは
子供の便秘
子供の便秘症は珍しいことではなく、10人に1人以上も便秘症だと考えられていると言います。
便秘とはご存知のように便が長い間出ないか、出にくい状態にあることをさします。週に3回より少なかったり、5日以上排便しない日が続けば、便秘であると考えられます。
毎日出ていても、排便の際に痛くて泣いたり、肛門が切れて血が出るような場合も便秘であると考えられています。
また、便秘が続いて腸に便が溜まり過ぎると、少量の便が漏れ出るようになってしまいます。小さいコロコロした便や柔らかい便が1日に何回も出るような場合も便秘が疑われます。
便秘は「たかが便秘」とたいしたことではないと考えられがちですが、ひどくなると腸が異常に膨らんでしまう巨大結腸症になってしまったり、上述のように便のおもらしが続くようになってしまうことがあります。
治療が必要な便秘を便秘症と呼びますが、適切な治療を行えば、数日~2ヶ月くらいで週に3回以上楽に便が出る状態になると言います。
一週間便秘が続くメカニズム
子供は2、3歳になると一度硬い便を出して痛い思いをすると、次の排便を我慢するようになったり、肛門の筋肉を締めたままいきむようになると言います。
便はしばらく我慢すると出なくなってしまいますので、そのまま大腸に残ってしまいます。大腸は便から水分を吸収しますので、腸に残った便はますます硬くなってしまいます。
子供が次に排便しようとすると、前回よりも痛い思いをすることになってしまうという悪循環が生じてしまいます。
その上、常に直腸に便が残った状態にあると、腸はだんだん鈍感になってしまい、便意を感じなくなってしまうと言います。
便秘症の状態が1~2ヶ月以上続いた場合は慢性便秘症となってしまいます。
子供の便秘改善のためには
生活習慣の改善は直ちに便秘に効果があらわれるものではありませんが、何よりも大切になってきます。
早寝早起きを始めとして規則正しい生活が大切です。食事の時間も1日3回、きちんと摂り、おやつ以外の間食はやめた方がよいでしょう。体を動かすことは腸を動かすことに通じます。適度な運動や散歩、お手伝いなどで体を動かすよう配慮してください。
トイレットトレーニングの無理強いは便秘の原因になるとされています。トイレットトレーニングはお子さんの発達段階を見極めて始めるようにしましょう。
トイレットトレーニングを完了している子供は、ゆとりのある時間帯にトイレに座る習慣をつけることが大切です。
学童期の子供には学校での排便を我慢しないように指導するとともに、登校前に余裕をもって排便する時間をもてるような生活に配慮しましょう。
排便の記録をつけておくと医療機関を受診するような場合に診断の参考になるだけでなく、食べ物や生活と便秘の関係などを考えるためにも役立つことでしょう。
食事療法
食事は生活習慣と同様に直ちに便秘の改善につながるかどうかは個人差があると言われていますが、便秘だけでなく子供の健康全般のために最も大切なポイントです。
まず、食べる量が問題になってきます。1日にどのくらいの食ベ物を摂っているのかをしっかりと把握してみましょう。
水分の不足も便秘の原因になります。運動時のこまめな水分補給や昼寝や夜間の睡眠時に寝汗をかく場合などにも水分補給を心がけてください。
ご存知のように食物繊維は腸で吸収されないので便のかさを増やして、硬くなることを防いでくれます。野菜・海藻・果物・芋類・豆類は食物繊維を摂るためによいとされています。
それぞれの食材によって食物繊維の含有量が違ってきますので、食品成分表などを参考にするとよいでしょう。
まとめ
一週間続く便秘のメカニズムとその改善法
子供の便秘
一週間続く便秘のメカニズム
子供の便秘改善のためには
食事療法