子供が頻尿で気になると、病院に連れていく親御さんもいると思います。病院ではあらゆる可能性を考え、X線を撮ります。ここで黒いモコモコしたものがお腹に溜まっていたら、それは便です。
便秘 をすると膀胱の形が安定せず、 頻尿 の原因となります。早めに解決していきましょう。
子供の頻尿は便秘が原因?便秘と頻尿の関係とは?
頻尿の子供まず便秘を解決しましょう。
子供が頻尿や、時にパンツを濡らすようなことが続くと親としては大変心配になります。そこで念のため病院のおもらし外来などに連れていくと、簡単な検査が行われます。
まず初めにX線やエコー検査を行い、必要であればMRなどに進むのですが、他に異常がみつからず、X線の段階でお腹の中に便がたまっていることがわかると、まずは便秘を解消することが先決となります。
腸の中に便がたまりすぎていると、たまった便やガスが膀胱を圧迫して、膀胱の容量を狭くしてしまいます。また、膀胱の形というのは本来お腹の中でお饅頭のように楕円に横たわっているのですが、その形が不安定になることで、膀胱の機能も安定せずに頻尿の症状となりあらわれます。
そのため膀胱の機能を安定させることと、膀胱の容量を取り戻すために便秘を解消する必要があるのです。
薬や浣腸による頻尿対策と便秘対策
頻尿の対策としては、便秘解消とともに膀胱に働きかける薬が出されることがあります。膀胱や心をリラックスさせる錠剤や漢方と便秘薬です。これを飲んで一定期間様子をみたものの、まだ便秘も頻尿も解消されてない場合は浣腸が処方される場合があります。
浣腸には小さなサイズのものもありますが、便秘が酷い場合は、グリセリン浣腸の60mlのサイズのものを行います。これは老人福祉施設などでも用いられているサイズであり、大人にも使われるものです。
あまりひどくないものの、便秘がなかなか解消されない場合は、半分の30mlのものになります。
浣腸はホース状の挿入部を肛門に差し込みますが、この時にまっすぐ差し込むこと、無理が生じた時にはグリグリ押し込まずにすぐに戻すことが大切です。腸管を傷つけたり、時に直腸に穴を開けてしまうケースがあるため、細心の注意を払って浣腸の挿入部を規定の深さまで入れます。
この時の深さは主治医と相談してあらかじめ決めておいてください。子供の年齢や症状により医師からの指示が異なるはずです。挿入部にはメモリと数字がついていますので、一度決めてもらったら難しいことはありません。
ホースの部分が決められた長さの所まで入ったら、蛇腹の部分を押し出すことで薬液が腸内に充てんされます。注入するとすぐに腹痛が伴いますので子供にとっては、非常に苦痛を感じるはずです。
親としてもみているのが可哀想なほど痛がる場合がありますから、なるべく浣腸や薬に頼ることなく便秘解消、頻尿対策をしてあげましょう。
食生活の改善と生活の見直し
処方された薬や浣腸で様子をみながらも、食生活の改善にも力を注ぐ必要があります。なぜなら、この時だけ薬で便秘が解消しても、基本的な食生活を見直しておかなければ、便秘による頻尿が再発する場合があるからです。
そこで大切なのが三食をきちんと食べること、まめな水分補給と、ほど良い食物繊維の摂取です。
朝起きてまず冷たい水を飲むとお腹も始動するため、便秘対策には良い効果をもたらします。
食物繊維の補給にはよくいわれることですが、根菜や海藻類を積極的に摂取しましょう。他にもプルーン、バナナ、リンゴ、ヨーグルトなどを合わせて摂ることが良いでしょう。
また、子供に対して心から安心できる環境を整えることも大切です。心因性の頻尿になりやすい子は不安を抱えている、緊張しやすいなどデリケートな場合が多くあります。
親御さんからの叱責を、親側が思うよりも重く受け止めてしまう場合もありますから、なるべくストレスを減らしながら生活できるよう生活を見直してみてください。
まとめ
子供の頻尿は便秘が原因?便秘と頻尿の関係とは?
頻尿の子供まず便秘を解決しましょう。
薬や浣腸による頻尿対策と便秘対策
食生活の改善と生活の見直し