赤ちゃんの便秘は、それ自体が珍しいものではありません。腸内環境や周りの環境、食べ物などが直接関係してくるからです。では、どのような時に 便秘 になりやすいのか、その 原因 を「母乳・人工乳・離乳食」の三つに分けて見ていきましょう。
赤ちゃんが便秘になるのなぜ?いろいろな原因を検証!
「母乳」が原因で起こる便秘
この世に生まれ出てきた赤ちゃんにとって、一番必要なものは母乳です。母乳は新生児にとって、いろいろな栄養が豊富に摂取でき、消化にもとても優しいすばらしい飲み物です。病院や助産院が母乳育児を進める理由はここにあります。
しかし、気をつけなければ母乳が原因で赤ちゃんが便秘を起こすことがあります。
母親が高タンパク・高油分の食物を摂取した時
母乳をあげている人は、自分自身の食生活にも十分に注意を払う必要があります。なぜかというと、母親が摂取したものがそのまま母乳となるからです。
よく、授乳中は甘いものを取りすぎてはいけないと言いますが、これは糖分が母乳に混ざり、ドロドロの母乳になるからです。
そうなると赤ちゃんはうまく吸い出すことが出来ません。しっかり授乳時間をとったとしても満腹になることがなく、機嫌は悪い・消化するものがないからうんちが出ないという悪循環に陥るのです。
冷え症やストレスなどをため込んでいる時
ストレスはお母さんの精神状態に大きな影響を与えます。おっぱいを出さなくちゃ!!という思いが強迫観念に変わった時、それはストレスとなります。
新米のお母さんには、その他にもたくさんの不安や悩みがあるのも事実です。そんな精神状態で、いい母乳が出るでしょうか!?いい母乳が出なければ、1つ目にあげたように赤ちゃんへの授乳の悪循環となってしまします。
また、女の人に多い『冷え症』も赤ちゃんが便秘になる原因です。一見関係ないように見えるお母さんの“冷え”ですが、体を温めるという事は、とても重要なことなのです。
お母さんの体が冷えた状態で赤ちゃんにおっぱいをあげた場合、当然その母乳はいつもより冷えています。赤ちゃんの腸はとても敏感なので、その少しの冷えた母乳で、消化機能が低下し、結果便秘になってしまう事が多いのです。
「人工乳(粉ミルク)」が原因でおこる便秘
今は研究が進み、だいぶ母乳に近い粉ミルクができるようになりました。と言っても、やはり母乳は神秘的で最強の飲み物らしく、母乳に近いものを・・・と研究するあまり、栄養豊富すぎる粉ミルクが新生児の腸の消化力に勝ってしまっているようです。
いくつかのメーカーから出されている粉ミルクには若干の成分の違いがあり、それらを消化しきれないことが原因で便秘になります。また、反対に下痢になることもあります。
粉ミルクを利用する場合は、まずは2週間ほど試してみて、便秘にならないか、お腹の調子はどうかを観察してあげましょう。
離乳食になってからの便秘
7・8か月あたりからミルクのみでなく離乳食が始まります。赤ちゃんにとって、一番便秘になりやすい時期です。
飲み物から固形物に変わることが一番の原因ですが、ついつい見逃してしまっていることがあります。それは、水分不足です。離乳食が本格化すると、必然的にミルクの量が減ります。ということは、水分補給をしっかりしていかないと腸内での水分が足りずに、便秘になってしまう確率が高くなるのです。
ついつい栄養価ばかりを気にしてしまう離乳食時期ですが、それと同時に前よりもしっかりこまめに水分をとらせることで、便秘を防ぐことができます。
赤ちゃんの便秘にはさまざまな原因があり、それをすぐに解決するという事はなかなか難しいです。ただ、便秘になることよりも、「便秘が慢性化することに体が慣れる」ということの方が恐ろしいのです。何が原因なのか、解決法をひとつずつ見つけて解決していけると良いですね。
まとめ
赤ちゃんが便秘になるのなぜ?いろいろな原因を検証!
「母乳」が原因で起こる便秘
「人工乳(粉ミルク)」が原因でおこる便秘
離乳食になってからの便秘