子供の大便。乳幼児の時は排便のタイミングや便の状態を確認する事ができますが、小学校に上がるとなかなか把握する事が難しくなります。
子供の場合、便秘からきたす体調不良を上手く言葉で表すことができません。どことなく元気がない、食欲が無い。そのような子供の様子が見られた時は便秘を疑ってみる必要があります。
子供はもともと、腸の発達も未熟で腹筋も発達していない事から、 便秘 になりやすい体でもあります。排便周期は人それぞれですが、定期的な排便が見られるようになることが理想です。
子供自身で便秘解消を行う事は難しいですので、親がしっかり気にかけて誘導してあげる事が望ましくあります。
子供の便秘解消は親しだい!!
いいうんち!
2から3日おきに排便されたうんちでも、水分を含んでおり柔らかそうであれば問題ありません。人によって便が形成される時間に差がありますので、毎日出る人もいれば数日おきに出る人もいるのです。大切なことは水分が適度に含まれているかどうかです。
子供の場合、遊びに熱中していたりするなどして、水分補給がまばらである事が多い為、定期的に水分補給を行うように親が促してあげてください。
便秘ってどこから?
2から3日おきに排便があったとしても、排便を見て小石のようにコロコロして硬い感じであれば便秘と言えます。逆に2から3日おきに排便があり、柔らかい便であれば、便秘ではありません。
このように便秘の決め手は便に水分が含まれているか否かで判断していいです。ただし、1週間以上排便が見られない場合は病院を受診すべき便秘と認識してください。便秘に関して腸だけでなく、その他の要因も考えられます。
GFO!?
GFOはグルタミン、ファイバー(食物繊維)、オリゴ糖の略です。この3要素が便秘を改善するという事で医療関係の中では重要視されています。ただし、これは腸内環境を整えるといった意味で効果がある物で、これだけで便秘が治るという事ではありません。
便秘には習慣的な要素、排便を助ける腹筋などの筋力の要素、ストレス等の神経的な要因等が合わさっています。ですから、GFOを摂取しながら、運動、ストレス発散、毎日トイレに座る習慣を身に着ける事が便秘の改善につながっていきます。便秘の改善は長い時間を要します。
吐き気を伴う便秘
子供が便秘で吐き気を伴う場合は相当量の便が腸内に溜まっている状態であるといえます。ただし、吐き気の原因を便秘と確定させるのは素人では難しいですので、一度病院にかかってみてもらう方が安心です。
浣腸はいつ使うべき?
便秘で排便が促されない時に思いつく対処方法が、浣腸です。しかし、浣腸を使うタイミングを誤ると、ただお腹が痛くなるだけで期待した効果を得る事が出来ません。浣腸は便が直腸まで下りてきていればその効果を発揮し、腸の収縮を促すことで排便に至ります。
しかし、便秘の場合、便が硬くなっており直腸まで便が降りてきていない事が多くあります。そのような状態で浣腸を使うと、腸だけが収縮し便は排出されません。痛みだけが残ります。
触診でわかりやすい方法は、左の下腹部を指3本くらいで強く押してみます。そこで何か硬い物を感じたり、硬いものが移動するような感じを受けたりするようならば直腸あたりまで便が降りてきているサインです。
しかし、それを感じず空洞感を感じるのであれば便は直腸まで下りてきておらず、その上の段階で止まっています。この場合、便が硬くて直腸まで下りてこられない状況になっています。その為、このような状態で浣腸をしようとする事は避けなければなりません。
この場合、初めにやる事は緩下剤などによって便を柔らかくする事です。もちろん、水分摂取も行わなければなりません。
緩下剤などを使用して便を柔らかくし、便が直腸に降りてきたタイミングで浣腸を使用すると排便がスムーズに促されます。緩下剤と、浣腸。便秘に対して積極的に働きかける薬剤はおおかた2種類ありますが、使うタイミングを間違わないようにしてください。
排便の生活習慣を身に着けさせる
便秘解消で見逃されがちな事が習慣です。
定期的な排便を促すためには決まった時間にトイレに座るという事が大切になります。理想は朝一番です。朝起きてコップ一杯の水を飲み、トイレに座ります。5分で構いませんので、便が出ても出なくても座るという事が習慣を身に着ける事に繋がります。
人間には条件反射が存在しますので、そのうち決められた時間にトイレに座ると便が排出されるよう脳や体が働くようになってきます。根気強く継続してください。
まとめ
子供の便秘解消は親しだい!!
いいうんち!
便秘ってどこから?
GFO!?
吐き気を伴う便秘
浣腸はいつ使うべき?
排便の生活習慣を身に着けさせる