子供が突然「 頭痛い 」「 吐き気 がする」と訴えてくると、親としては少し慌ててしまいます。そんな時、子供の頭痛や吐き気の原因・対処法を知っておくと冷静に対処することができ、子供も安心感を得やすくなります。
子供の頭痛・吐き気の原因・対処法について紹介します。
熱がないのに「頭痛い」「吐き気がする」と言われたら?
子供が頭痛や吐き気を訴える!その原因は?
子供が発熱をしているわけでもないのに「頭が痛い」「吐き気がする」という場合に考えられる原因は以下のようなものがあります。
偏頭痛
偏頭痛なんて大人の病気でしょ?と思われる方が多いかもしれませんが、意外にも子供にも多くみられる病気です。
子供は脳内でセロトニンの分泌量に変化があってもうまく対応できず、「頭が痛い」という認識もしにくいことから、胃腸に影響が出やすく吐き気や下痢といった症状がでやすくなります。
自家中毒
血中のケトン体が増え代謝などの体のメカニズムが狂ってしまうと、頭痛・吐き気が起こります。運動会や発表会など、大きな行事の前に起こりやすいといわれています。子供が10歳くらいまで成長すると症状が落ち着いてくるのも特徴の一つです。
感染症
風邪や副鼻腔炎という感染症が原因で頭痛が起きることもあります。また、感染症のウイルスが脳に入ってしまうと髄膜炎や脳炎を起こすことがあります。
まれなケースではありますが、ウイルス性の感染症が頭痛・吐き気の原因になることがあることを覚えておきましょう。
外傷
転んだり高いところから落ちたりすることで、頭を打った場合にも頭痛・吐き気を訴えることがあります。
コブや内出血があり、その部分が痛いという場合は危険性は高くありませんが、見ために外傷がないにもかかわらず「頭が痛い」と訴える場合には頭の中で出血をしていることがあります。
偏頭痛・自家中毒の痛みってどんなもの?
子供の場合は「頭が痛い」とは訴えても、大人のように上手に症状を伝えることができないケースが多くあります。大人がどのような症状が出るのかを知っておき、子供から上手に症状を聞きだして判断のめやすにするようにしましょう。
偏頭痛の場合は「片頭痛」とも書かれることがあるように、頭の片側だけが痛むことが多くあります。突然痛みがあらわれ、ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴です。
光や音、匂いに敏感になったり吐き気をもよおしたりすることもあります。遺伝的要素もあるため、親が片頭痛持ちの場合には子供にも症状がでることがあります。
自家中毒など緊張が原因の頭痛は頭を締めつけるような痛みがでます。痛み自身は偏頭痛ほどひどくないといわれますが、子供にとってはつらいものです。また、慢性化してしまうと治癒までに時間がかかってしまいますので注意が必要です。
子供が頭痛と吐き気を訴えた時の対処方法
髄膜炎や脳炎、外傷が原因となっている頭痛・吐き気の可能性がある場合には速やかに専門医の診察を受けるようにしましょう。
この場合、頭痛・吐き気を訴える前に風邪や発熱・頭部を打つなどの明確な原因がありますので、親も判断がしやすいでしょう。髄膜炎や脳炎の場合にはけいれんが起きることもありますので、心配なことがある場合には医師の診察を受けるようにします。
偏頭痛や自家中毒など、ストレスや緊張が原因の頭痛や吐き気の場合には、原因となっているストレスや緊張を緩和してあげることで症状が和らぎます。
また、睡眠不足や寝すぎなど生活習慣が乱れることでも症状がでやすくなりますので、規則正しい生活をするように心がけましょう。
これらのことを心がけながら、子供とコミュニケーションを取って話を聞くようにし、どこに原因があるのかを一緒に考えてみるのも一つの方法です。それでも症状が改善しないようであれば、やはり専門医の診断を受けることをおすすめします。
まとめ
熱がないのに「頭痛い」「吐き気がする」と言われたら?
子供が頭痛や吐き気を訴える!その原因は?
偏頭痛・自家中毒の痛みってどんなもの?
子供が頭痛と吐き気を訴えた時の対処方法