「小さな子どもに多くみられるあせもの適切な治し方とは(前編)」では、あせもの種類についてご紹介いたしました。後編では、 あせも の 治し方 についてご紹介いたします。
あせもを予防するために、汗をかいたあとに適切なスキンケアをおこなうようにしましょう。
小さな子どもに多くみられるあせもの適切な治し方とは(後編)
あせもの治し方
あせもの治し方の基本は、まずは皮膚を清潔に保つスキンケアを行います。乳幼児の場合は、おむつをできるだけこまめに取り替え、汗をかいたらガーゼなどの刺激の少ない布でやさしくふき取ります。たくさん汗をかいたら、ぬるいシャワーで汗を流します。
熱いシャワーはかえって皮膚に刺激をあたえてしまうので、ぬるめの温度を心がけます。また、通気性の良い衣類を選んであげることも大切です。乳幼児は、自分で汗をかいていると言うことができないので、大人がこまめに汗をかいていないか、確認してあげることも重要です。
小学生以上の子どもには、汗をかいたら清潔なタオルやハンカチを使って、汗をふくことを教えます。汗をかいてかゆいと感じても、できるだけかかないように指導します。かゆみがひどいときは、冷たいタオルや保冷剤などで冷やすとかゆみが和らぎます。
炎症がひどくなっているときは、スキンケアとともに、塗り薬を使った治療を行います。皮膚科や小児科では、ステロイド外用剤が処方されます。ステロイド外用剤を使うと、炎症を改善するほか、かゆみも和らぎます。
乳幼児にはかかないようにと言ってきかせても、どうしてもかいてしまい、傷口をかき壊してしまうことがあるため、ステロイド外用剤を使ってかゆみをおさえることも非常に重要になります。
あせもに使う薬
あせもの治療に使われる薬は、ステロイド外用剤のほか、非ステロイド外用剤や保湿剤などがあります。病院で処方されるステロイド外用剤では、ロコイド、キンダベート、リンデロン-V、ベトネベートNなどが多く用いられます。
ステロイド外用剤は、強さによってランク分けがされています。炎症の程度にあったものを適切な用量、用法で使うことが大切です。
非ステロイド外用剤としてはコンベック、スタデルム、アズノールが処方されることが多いです。ステロイドよりも即効性は低いのですが、依存性も低いので、程度の軽いあせもには安心して使うことができます。
あせも用の薬として市販されているものもあり、処方箋がいらず手軽に使えるので人気があります。桃の葉の薬あせもローション、ユースキンあせもクリーム、ポリベビー、ムヒベビーなどが多く用いられています。
市販薬を使っても改善がみられないときは、早めに皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。
あせもにならないために
人間は汗をかいて、体温調節を行っているので、汗をかかないというのは無理な話です。汗をかいたあとに、適切なスキンケアを行うことであせもを予防することができるようになります。
小さい子どもや乳幼児には、スキンケアをしてあげることはもちろん、体温や気温にあわせて衣類を脱がせたり、着せたりすることやエアコンなどを適宜用いて、室温や湿度を調節してあげることも大切です。
まとめ
小さな子どもに多くみられるあせもの適切な治し方とは(後編)
あせもの治し方
あせもに使う薬
あせもにならないために