そばは日本の食文化のひとつで、古くから食べられてきました。しかし、ほかの麺類よりアレルギーの危険性が高く、特定原材料に指定されています。注意が必要な そば アレルギー についてまとめました。
知らないと怖いそばアレルギー
子供とそばアレルギーについて
そもそもそばは何歳から食べても良いか知っていますか。
栄養もあるし、やわらかい麺なので、小さい時から食べやすい食品と思われがちですが、そばはアレルギーが出やすい食品のため、消化機能が育ってくる2歳頃までは食べさせないほうが良いとされています。量も少量から始めてください。
そばアレルギーの原因とは
そばアレルギーは、そばの中のたんぱく質が原因となって引き起こされるアレルギーといわれています。食べなければ予防できますが、ほんの少しでも体に入ってしまうと、アレルギー症状が出ることがあります。
そばのたんぱく質は熱に強いため、そばを茹でたお湯でほかの麺を茹でても、また、茹で汁が体につくとか、茹でた湯気を吸い込むとか、思いもよらないところからそばの影響を受けて発症します。とくに子供は、食べて良い物悪い物の区別がつきにくいので、注意が必要です。
また、そばが使われているものは、食べ物だけではありません。最近はあまり見かけませんが、旅館などに置いてあるそば枕に使われています。中を知らずに使って、ぜんそくなどのアレルギー症状を発症することもあるので、確認してから使用しましょう。
このように、そば自体を食べないように気を付けても、思わぬところで口に入ったり、からだに接触したりして、アレルギーを引き起こすことがあるので、細心の注意を払うことが大切です。そばは食品表示義務がありますので、食品購入の際にしっかりチェックしてください。
そばアレルギーの症状
そばアレルギーは、そばを口にすると、15分から1時間後に症状があらわれるといわれています。
症状には次のようなものがあります。
- 口の周りが赤くなる
- 口が腫れてくる
- のどが痛くなる
- のどが痒くなる
- 皮膚が痒くなる
- じんましんが出る
- 咳がでる、ぜんそく様の発作がでる
- 吐き気がする、またはおう吐する
- 下痢をする
- アナフィラキシー症状を起こす
アナフィラキシー症状とは上記の症状に加えて、次のようなものがあります。
- けいれん
- 頭痛
- めまい
- 意識喪失
- 血圧の低下
- 呼吸困難
アナフィラキシー症状が起こると、ショックで死亡することもあるので、早めの治療が必要です。特にそばはアナフィラキシー症状を起こしやすいといわれていますので注意してください。
そばアレルギーかどうかのチェック
そばアレルギーかどうかは、血液検査で確定します。そば特異的IgEが陽性だった場合はそばアレルギーです。アレルギーの検査の中に、負荷試験がありますが、そばはアナフィラキシー症状を起こしやすいので、おこなうことは危険です。
そばアレルギーは、そばを食べて、アレルギー症状が出てから、検査を受ける人が大半で、検査を受けて初めて自分がそばアレルギーだということがわかる傾向にあるようです。
そばアレルギーを発症した時の対処法
そばを食べて、そばアレルギーだと気が付いたら、まず食べたそばを吐き出しましょう。子供の場合は、親が子供の口の中に指をつっこみ、吐き出させてみましょう。その後、水をたくさん飲ませて、できれば救急車を呼んだほうがいいでしょう。
これは応急処置ですが、発症しないためには、自分や子供がそばアレルギーかどうかを知っておくのが一番の予防になります。
そばアレルギーの治療方法
そばアレルギーには治療方法がないため、基本的には食事からそばを除く除去食による食事療法になります。除去食はそば関連のものをすべて取り除き、食卓から排除していくことです。食事のみならず、生活自体から、そばを遠ざける必要があります。
そば以外のアレルギーの場合、アレルギー免疫療法といって、少量ずつアレルゲンを摂取し、免疫を付けていく方法が使われますが、そばの場合はアナフィラキシー症状がでやすいため、アレルギー免疫療法はむずかしいようです。
そばアレルギーは治るか
一度そばアレルギーを発症すると、症状が軽くなることはあっても、治ることはむずかしいようです。周りの人にも知ってもらって、理解、協力してもらいましょう。子供が上手にアレルギーと付きあう生活をおくれるように、考えてあげてください。
まとめ
知らないと怖いそばアレルギー
子供とそばアレルギーについて
そばアレルギーの原因とは
そばアレルギーの症状
そばアレルギーかどうかのチェック
そばアレルギーを発症した時の対処法
そばアレルギーの治療方法
そばアレルギーは治るか